PROFILE
2013年北海道大学大学院総合化学院を修了後、帝人株式会社で光学レンズ樹脂の開発業務に従事。2022年営業部門への異動に伴い、社内プロジェクトの推進、営業活動効率化などの支援を行っている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
自分でキャリアを選択できる力を身に付けたかった。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
私は、新卒から一貫して同じ業界・同じ会社・同じ業務に従事しており、これからもその延長線上のキャリアを歩んでいくものだと考えていました。そんなとき『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本を読んだことがきっかけで、「今後の人生をどう歩んでいくか?」という問いに向き合う機会がありました。
当時はこの問いに対する答えを見つけることはできなかったのですが、答えが見つかったときに迷わずその道を選択できる力を養っておかなければならないと感じたのです。自分自身でキャリアを選択できるようになるためには、体系的な経営の知識が必要だと考え、学び始めることを決めました。
ビジネスで使える実践力が身に付くと実感。
なぜグロービスのオンラインクラスを選択されたのでしょうか?
NewsPicksアカデミアというインターネット配信番組で「MBAは役立つのか?」をテーマにしたディスカッションを視聴していたとき、初めてグロービスに興味を持ちました。当時の研究科長が「MBAで学ぶ知識は、極論すれば書籍から得ることができる。ただ、それらをビジネスで使えるレベルに引き上げるのが難しいので、他人と議論を交わして鍛えていく必要がある」とお話されていて、そのことにとても共感したのです。
その後、体験クラス&説明会に参加し、実際にグロービスのディスカッション形式の授業を体験。「ここならビジネスで使える実践力が身に付く」と実感し、単科生として受講を始めました。
異なる地域に住む学生たちから、地域特有のリアルな話が聞ける。
グロービスのオンラインクラスで学ぶ魅力は何でしょうか?
オンラインで学ぶ魅力は、大きく2つあります。1つ目は、異なる地域に住んでいる学生とコミュニケーションを取ることで、その地域特有の事象を知ることができる点です。ある科目では、アメリカから受講されている方がいて、その方から物価や労働コスト上昇のリアルな話を聞く機会がありました。現地の生の声はとても興味深く、より自身に引き寄せて考えることができました。
2つ目は、自分のライフスタイルに合わせて学ぶことができる点です。インターネット環境さえあればどこでも授業を受けられるので、仕事が終わるのが遅くなっても、出張中でも受講に支障がないのは本当にありがたいです。
単科生制度を利用し、グロービスの学びをイメージできるように。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
初めは「仕事と学びを両立することができるだろうか」「今の自分の力で、グロービスの学びについていけるのか」といった不安を抱えていました。しかし、単科生制度を利用することで、受講スケジュールの組み方や予習・復習の進め方など、グロービスでの学びを具体的にイメージできるようになり、自然と不安はなくなっていきました。
また、初めに受講した「クリティカル・シンキング」で学生同士の仲が深まったことも、不安解消につながりました。学びに対する悩みについて相談できる仲間の存在が、一歩を踏みだす後押しになったと思います。彼ら彼女らとは出会ってからもう3年近くが経ちますが、今でも定期的にオンラインで集まっています。
「自分ならできる」という自信が持てるようになった。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
変化したと感じている点は2つあります。1つ目は、論点をしっかり整理しながら会議を進行できるようになったことです。仕事で会議のファシリテーションを務める機会が多いのですが、その場で考えるべきことを事前に押さえ、いろいろな立場の参加者の意見を整理しながら進められるようになりました。共通認識を持ちながら議論ができるようになり、どのような立場の人が参加しても、以前よりスムーズに議論を進められています。
2つ目は「自分ならできる」という自信を持てるようになったことです。グロービスには、創造と変革の志士を目指して、成長意欲高く学んでいる仲間がたくさんいます。彼ら彼女らと学ぶ中で、ポジティブな考え方ができるようになり、少しずつ自分を信じられるようになりました。その変化が実務でも表れ始めたのは、イノベーションに向けて、部署の垣根を超えた取り組みを主導したときのことです。組織風土の変革を目指すこの取り組みは、すぐに結果が出ない中で継続していく難しさがありました。しかし、周囲を巻き込みながら取り組み続けた結果、社内表彰をいただくことができました。「自分ならできる」と自信を持てるようになったことで、何事にも迷わず挑戦できるようになったと思います。
仲間に背中を押されて、挑戦への一歩が踏みだせた。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
挑戦する勇気を与えてくれる仲間たちです。私はセクションリーダー※として、ほかのリーダー陣とセクションを盛り上げる施策を考えたり、「オンライン祭」「忘年会」などのイベントを通してコミュニケーションの場を作ったり、有志で活動する生徒会メンバーとして給付金などの学生生活で役立つ情報を提供したりして、人的ネットワークを拡大してきました。
以前はイベントに参加するだけだったのですが、出会った仲間に背中を押されて、今では私自身もイベントを運営する側となり、その経験の中でさらに成長をさせてもらっています。
例えば、「オンライン祭」ではグロービスのイベントで初めて幹事を経験。単科生の頃に参加した懇親会がきっかけで、オンライン祭の幹事の方とつながり、声を掛けてもらいました。オンライン祭は、オンライン校開校当時に「ネットワークを広げたい」という先輩たちの想いからスタートしたイベントです。正直、引き受ける際は不安でいっぱいでしたが、イベントを作り上げるうちに「仲間がいれば成し遂げられる」という強い気持ちを持つことができました。2022年はキャンパスや学年を超えて約180名が参加してくださり、多くの人に楽しんでいただくことができました。こうした経験や成果が、次のイベントの企画などさらなる取り組みへの挑戦につながっています。
※セクションリーダー…2年間の学生生活をともにする約40名の同期コミュニティのリーダー。
ファイナンスに触れる機会が少ないからこそ、新しい発見が多かった。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「ファイナンスI(事業戦略と企業財務)」です。これまでになかった視点を知り、衝撃を受けました。
1つ目は、将来得られるキャッシュを現在価値に割り戻すという考え方です。業務において設備投資の申請をすることがありますが、現在価値に換算して考えたことはありませんでした。フリーキャッシュフローと割引率(WACC)を使って正味現在価値(NPV)を算出し、投資の意思決定における材料とする。この学びは、業務のやり方を改めて考えるきっかけとなったこともあり、強く印象に残っています。
2つ目は、企業価値を最大化するための手法として、「事業投資以上のリターンを得ることで企業価値を最大化する」「事業内容に合わせて、負債と自己資本の比率を最適化することで企業価値を最大化する」という考え方があることです。企業は投資や運転資本のためにお金を借り入れるものと考えていましたが、負債比率を最適化することよって、節税効果と破綻リスクを鑑みながら企業価値を最大化させる手法についての学びは衝撃的でした。業務においてファイナンスに触れる機会が少ないからこそ、新しい発見が多い授業でした。
授業だけでは得られない気付きや学び、感動がたくさん待っている。
グロービスで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスで学ぶことに迷っている方は、体験クラス&説明会や単科生制度を利用して、まずは一歩踏みだしてみてはいかがでしょうか。グロービスの登竜門である「クリティカル・シンキング」と「マーケティング・経営戦略基礎」の科目ではメンター※がサポートしてくれるので、相談しながら不安や悩みを解消することができます。
大学院(本科)に進むかどうか迷っている方にお伝えしたいのは、想像以上の学びが本科にはあるということです。単科生では経験できないセクション活動、あすか会議、クラブ活動などさまざまな取り組みに参加できるだけではなく、自分たちで運営もできます。本科生の学生生活には、授業だけでは得られない気付きや学び、感動がたくさん詰まっています。本科生として、ぜひ一緒に学びましょう。
※メンター…初めてグロービスを受講する学生の相談役となってくれる卒業生(「クリティカル・シンキング」と「マーケティング・経営戦略基礎」のみ)。予習・復習の方法、時間の作り方・使い方、効果的な勉強会のやり方などについて聞くことができる。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。