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【卒業後~MBAを終えて~】グロービスで学び、成長し、志を見つけ、そして羽ばたく

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【名 前】 今永 典秀

【勤務先】 岐阜大学 地域協学センター 特任助教
     (2016年1月~)

【入学年】 2013年

<自己紹介>
名古屋大学経済学部卒業後、住友信託銀行で約7年法人営業に従事し、地元名古屋にUターン転職。トヨタグループの東和不動産の経営企画部等で約4年勤務。仕事外のボランティア活動として、大学生や若者のキャリア支援を主目的とした、NAGOYA×FOREVERを設立、代表を務める。

2016年1月から、岐阜大学の地域協学センターの特任助教として、地方創生のため、地域の活性化・地方で活躍するリーダーの育成・キャリア教育を担う

■グロービスは自分の知らない世界を知る場 ~学び始めるまで~

グロービスとの出会いは、2012年。
地元・名古屋の企業にUターン転職したタイミングでした。

地元優良企業に入社し、単身赴任生活も解消。周りからは「一生安泰」と羨ましがられ、幸せを手にしたのかもしれないのですが、何かが物足りませんでした。

このまま一生過ごしていいのか?自分は何のために生きているのか?何のために働くのか?悶々と悩んで過ごしている中で、偶然、グロービスの出版書籍『志を育てる』に出会いました。



印象に残ったのは、志とは「一生をかけて成し遂げたいもの」というフレーズ。自分の志はなんだろうか?当時の私は、「名古屋を盛り上げたい」という漠然とした想いはありましたが、残念ながら堂々と主張出来ませんでした。

名古屋を盛り上げるためには、何が必要か?そのときに、(今思うとなぜか)グロービスのHPを眺めていたところ、3つの教育理念が目に飛び込んできました。

●創造と変革の現場でリーダーとして活躍できる能力を開発する場
●自らの志と生き方(キャリア)を見つける場
●生涯にわたって切磋琢磨していける人的ネットワーク構築の場

能力開発を行い、仲間・人脈を構築し、そして自分の志とキャリアを見つける機会があれば何か変わるのではないか?そんな期待から、グロービスの門を叩くことにしました。

そして、2012年4月、単科生として「マーケティング・経営戦略基礎」の受講を開始。どこまで自分が通用するだろうかという思いもありつつ、死にもの狂いで働き、大きな案件も成約してきた前職での経験から、(他の人に負ける訳が無い!)と自信をもってクラスに臨みました。

しかしながら、自分なりに考え、フレームワークを駆使して発言するも、自分の言いたいことが上手く伝わらないことばかり。わかっていたつもりであって、全然だめということに毎回のクラスで気づかされました。また、クラス後には懇親会がありました。経営者の方や、出会ったことの無い業種の方。また年齢も仕事の内容も全員バラバラ。そのような場所で、お酒を交わしながらそれぞれの熱い想いを語り合う。自分の知らない世界を知ることができ、気づけば自分が将来やりたいことの妄想が止まりませんでした。刺激があふれる空間がここにはあり、とても魅力的な世界だと感じました。

そして、グロービスには、経営戦略・マーケティング・ファイナンス等の経営に関する体系的に知識を得る機会に加え、「リーダーシップ開発と倫理・価値観」「企業家リーダーシップ」というクラスで「志」について学ぶ機会もある。ここに来れば、成長出来ると確信し、出願を決意しました。

■思い立ったら全力でやってみる ~あすか会議の衝撃から決断、実行~

本科へ入学してからは、クラスの場はもちろん、クラス以外でも成長の機会がたくさんありました。中でも、一番影響を受けたのは「あすか会議」(※)です。
※日本を代表する経営者たちと直接触れ合える、全拠点の学生・講師が一同に会する一大イベント

入学して3ヶ月たち、学生生活にも慣れ、楽しくなり始めた頃にあすか会議に参加したのですが、雷に打たれるような衝撃を受けました。登壇者の言葉から感じた強さ、起業家たちのエネルギー。登壇者と自分との差がとても悔しくなりました。自分も登壇者のようになりたい。新しい問題を発見・定義し、自ら創造・変革を実践出来る人になりたい。と心に強く感じました。

ただ、今すぐ登壇者のようにはなれる訳ではないですし、企業内での仕事や役割はすぐには変わらない。とはいえ、時代の変化が激しい時代の中で、勝ち残るためには進化し続けるしかない。企業だけでなく、個人のキャリアも同様。自分は何がやりたいのか?何が出来るのか?何をやるべきなのか?

あすか会議参加後、必死に考えた結果、仕事を一生懸命やることは大前提として、在学中に二つの事を実行しようと決めました。
1つ目は、目の前にあるグロービスのあらゆる機会に対して貪欲に全力で取り組み続けること。2つ目は、自分の好きなボランティア活動に本気で取り組み、学びのアウトプットの場としても活用し、真のリーダーになることです。

決断してからは、あとは行動するのみ。クラス、忘年会、研究プロジェクトなど、グロービスで経験出来そうな機会は全て積極的に参加し、その中で全力投球。今まで自分が経験してきた大学生までの教育のように、本に書いてある内容を暗記し、答え合わせをするのではなく、実際にビジネスの世界で、答えが無い状況の中で、何を、どのように、どんな順番で行えば良いか?答えを創り出すための学び。本やケースを読み、自分の頭で考えて理解し、仲間と議論し、自分の出来なさに落ち込むが、すぐに立ち直り、改善し、また取り組む。約2年間このPDCAサイクルを超高速で回し続けました。

また、ボランティア活動では、「NAGOYA×FOREVER」という団体を立ち上げ、大学生・グロービス内外の仲間10名程度で、キャリアを考える座談会等の企画等を実行。活動を進める中では、「組織行動とリーダーシップ」で学んだことが特に役に立ちました。前例にとらわれず、自分の頭で考え・自らの言葉でビジョンを語れる人を目指して取り組み続けた結果、今では50名の社会人サポーターが応援してくれるまでになっています。

さらに、大前提として一生懸命取り組んでいた仕事でも、中期経営計画の改定の主担当を担うことになりました。会社をより良くするためには、何をしなければいけないのか?戦略を策定するだけでなく、実行し、浸透し、会社が同じ方向に向かうために、どのような点に注意しなければいかないのか?まさに、学んだことと実践したことを活かすことができました。この頃には、役員の発言が何を意図しており、どんなことを行いたいのか?理解出来るようになっていました。

■明確になった志、そして新たなチャレンジへ

振り返ると、あっという間の2年間でしたが、卒業時には、自分の目指す方向性がはっきりと見えてきました。
卒業時に定まった私の志は、「頑張る人が報われる世の中を作りたい。ソフトの街作り、賑わいの創出と人材育成に関与したい」です。そして、実現するために自らが最も大切にする価値観として「主体性」と「奉仕の精神」と「仲間を大切にする」ことだと理解できました。

そして卒業して半年近くが経過した今、2016年1月から次のチャレンジへと踏み出します。「名古屋」から「岐阜」にキーワードは微妙に変化しますが、志を実現するためのフィールドに飛び込むことになりました。この上なく楽しみな世界が待っていると思っています。

一冊の書籍との出会いから、最終的に「志」を定め、一歩踏み出す決断ができたのは、「2年間、向上心あふれる仲間と一緒に苦楽を分かち合う密度の濃い時間を共有できたこと」「今までやったことの無いことにも勇気を持ってチャレンジし、失敗を恐れず、全力で取り組み続けた結果、自分がやりたいことが徐々に見えてきたことに加え、能力が高まったことで実績ができ、実績が出来ると、仲間が集まると好循環のサイクルを生み出せたこと」ではないかと今は思っています。

■最後に
グロービスでは、本気で世の中を良くしたい、会社を良くしたい、自分を成長させたいという想いを持った仲間と出会いました。2年間、自分との戦いが続き、とても苦しく逃げ出したい時期もありましたが、苦しいほど努力したからこそ、卒業後には、「根拠のある自信」を手にすることが出来ました。グロービスの門を叩いて、一緒に「創造と変革の志士」になりませんか?