ひとりでは得られない
学びや気付きが、
自分を大きく成長させる。
- 株式会社カウリス
- 開発部 エンジニア
小川 秀夫さんHideo Ogawa
PROFILE
高校卒業後、製造業や芸能事務所など10業種以上を経験。その後、システムエンジニアとなり大手銀行や電力会社の基幹システム開発、画像認識の研究開発などを行う。2017年、カウリスへ創業メンバーとして参画し、営業へ転向。金融犯罪対策 SaaS を販売しながら、セキュリティコンサルから犯罪データ分析までを幅広く行うカスタマーサクセスチームを発足させ、営業担当執行役員を務める。現在はプロダクト開発に携わる傍ら、2022年から社外団体であるフィッシング対策協議会の運営委員を務めている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
経営視点を身に付けるために、MBAへの挑戦を決意。
現在の会社で役職以上の役割や権限を与えられるようになり、自分の経験不足を強く感じたことが、MBA取得を目指すきっかけとなりました。
上場に向けて準備を始めた時期、営業部を統括する立場となり、予算管理や今ある業務の構造化など初めて経営の視点で事業に向き合うことになりました。創業期から参画し、会社のことを広く理解しているつもりだったのですが、今までの現場の仕事とは違って何から手をつければよいのか分からず、途方に暮れてしまいました。
そのような中、グロービスの卒業生である上司からMBA取得を勧められたのです。目の前にある壁を乗り越えるには、会社を離れて成長できる環境に身を投じる必要があると強く感じ、挑戦を決意しました。
「経営者として多くのことを学べた」。卒業生のこの言葉が背中を押してくれた。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
MBA取得を考え始める前から、グロービスの卒業生が集まる懇親会に何度か参加する機会がありました。そこには素晴らしい経営者が多く集まっており、彼らから「大変だったが、経営者として多くのことを学べた」という言葉を聞き、私も逆境を乗り越えるために学びたいという思いが強くなっていきました。また、彼らは卒業後も互いに相談に乗ったり助け合ったりしている関係性であり、一過性ではない強いネットワークにも大きな魅力を感じました。
私も卒業生の皆さんと同じようにグロービスで学び、経営者として必要な力を磨き、未来へつながるネットワークを築きたいと考え、この道を選びました。
ひとりでは得られない学びや気付きが、自分を大きく成長させる。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
実務に直結した学びを得られる点にあると感じています。ケースメソッドを採用した授業では、経営者の成功や失敗を疑似体験できるような、質の高い議論が展開されます。とくに、クラスメートの多様な意見から自分の考えの足りない部分を知ることができる点が非常に有益です。また、学んだ内容を実務で活用する中で、新たな気付きや発見が得られ、それが理解をさらに深めるきっかけになっています。
さらにグロービスでは、単なる経営知識やスキルの習得にとどまらず、リーダーとしての自分の強みや弱みを見つめ直し、志を明確にする機会を得られます。志がクリアになると、日々の意思決定やチームの方向性を示す際などに自分なりの軸を持って取り組めるようになり、リーダーシップの発揮に大きな変化が生まれたと感じています。
逆境は挑戦するチャンス。忙しさも不安も力に変わった。
出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか?
高卒という最終学歴から周囲についていけるかという不安と、残業が多い中で学びの時間を確保できるかという心配がありました。
しかし、高卒であることを逆境ではなく挑戦と捉え、前職にてシステムエンジニア業界に未経験で飛び込んで一から技術を培っていった経験を励みに、とにかく楽しんでいこうと決めました。徹底的に予習し不安を払拭するとともに、周囲に新たな示唆を提供できる存在を目指そうと考えました。学びの時間確保については、「本当に時間がないのか」を自分に問い直し、「隙間を探す」のではなく「時間を作る」ようにしました。そして、卒業までは学びの時間を優先的に確保すると同時に、仕事も学びもプライベートも、時間が足りなければ追加するのではなく、予め決めた時間の中で最大限の成果を挙げることを意識するようになりました。
さらに入学が決まった際には、学びを効率化するために新しいデジタルデバイスを購入するなど、ツールへの投資も積極的に行いました。これにより、MBA取得に投じた費用や時間というコスト以上のリターンを必ず得ようという思いが一層高まったと感じています。
限られた時間の中で、質の高いアウトプットが出せるように。
入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
時間の使い方に対する意識が大きく変わりました。また、物事を考える際には短絡的なアウトプットを避けることを心掛けるようになりました。とくに残業が多い私にとっては、学びの時間が限られています。できるだけ効率的に時間を使うために、入学直後から学習内容や時間の記録を始めました。この取り組みにより、限られた時間の中で効率的にアウトプットを出す意識が高まり、実務でも時間の使い方が変わってきたと感じています。
さらに、意思決定や結論を出す際に「ほかの選択肢の可能性はないか」「考慮するべきことに漏れはないか」「考え抜いたと言えるか」といったことを自問自答するようになりました。その結果、例えば、お客さまへの提案書が分かりやすく、伝わりやすいものになり、アウトプットの質が向上していることを実感しています。
コミュニティのために全力を尽くした経験が、自分を助けてくれた。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
大学院(本科)に入学した年、私はメンタル面の不調から体調を崩している時期がありました。そんなときにグロービスの仲間が提案してくれたのが、年に一度開催される「あすか会議」の中で、学生が登壇しワークショップなどを行う「パワーナイト」への登壇でした。
「パワーナイト」への登壇は、何事にもネガティブになっていた私にとって、一度失いかけた「金融犯罪の脅威から金融機関や国民を守りたい」という志と改めて向き合うきっかけとなりました。ワークショップを通じて参加者に学びを持ち帰ってもらうために全力を尽くした経験が、自らの使命を再確認する大きな助けとなったのです。
この経験がきっかけとなり、メンタル面も次第に回復し、失いかけていた自信を取り戻すことができました。また、志を再確認できたことで、再び仕事にも前向きに取り組めるようになり、自らの使命に向けた行動を積極的に起こす力が湧いてきました。
言語化されていない感情を考え抜くことの大切さに気づいた。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
お客さまの行動の背後にある動機や心を考えてカスタマージャーニーを描き、ブランド強化を目指す「カスタマージャーニーとブランディング」です。
これまで私は営業活動において、お客さまからのフィードバックを言葉のまま受け止めるだけで、お客さまの内面にある言語化されていない感情には目を向けられていませんでした。しかし、この科目の受講を通じて、お客さまが何に喜び、何に不満を感じるのか、感情面を徹底的に考え抜く方法を学びました。その結果、実務でもお客さまの言動だけではなく、心の動きにも目を向けられるようになったと実感しています。
この科目では学生同士でチームを組み、多くの方にインタビューを行い、心の内面に目を向けてカスタマージャーニーを作成し、それを通してブランド強化策を検討するのですが、グロービスで受講した科目の中で最も負荷のかかるものでした。しかし、この3ヵ月によって、グロービスの学びの中で最も多くの気付きだけでなく、素晴らしい仲間たちとの出会いも得ることができました。
培った学びを活かせる場は、きっと訪れる。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
「もっと成長したい」と思いながらも、仕事に追われていたり、学びに時間を割けないと感じていたり、授業についていけるかという不安を抱いている方は多いのではないでしょうか。グロービスでの学びは決して楽な道のりではありませんが、これほどコストに対してリターンが大きいMBAは他にないと思います。グロービスは、上下関係や損得勘定のないリスクフリーな学びの場ですし、授業で壁にぶつかることがあっても支えてくれる仲間がたくさんいます。また、時間がないと感じていても、工夫次第で学びの時間を見つけることは十分可能です。
現時点では、グロービスで学んだ先の自分の姿を具体的にイメージできない方もいるかもしれません。しかし、グロービスで培った学びを活かせるビジネスシーンは必ず訪れ、その成果を実感できる瞬間がきっと訪れるはずです。
もし出願を迷っているなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。必ず皆さんが思いもしなかったリターンが得られると思いますよ。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。