PROFILE
私は医師として臨床に従事し、同時に科学者として研究を行い、また教育者として医師の育成に携わっています。グロービス経営大学院で学び、新たな視座を得て、充実した日々に感謝しています。医者は大学を卒業するとすぐに先生と呼ばれ、未熟な面が見受けられることもあります。私を含め、これを戒め、絶えず学びを積み重ねる基本姿勢は、どのコミュニティーにおいても欠かせないと考えています。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
医学とかけ離れた新鮮さと、目の前の課題解決につながるという期待。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
長い人生の中で、現在の自分が置かれている現実の不透明感に対して、何か手を打ちたいと考えたのがきっかけです。そのためには、それまで自分が属しているコミュニティーという「コンフォートゾーン※1」から抜けだして、体系的に学び直し解決策を導かねばならないという直感がありました。
医療に携わる私たちは、経済環境ではVUCA※2という不透明感があるのに加えて、ひとのいのちに関わるサービス業やその基となる医学の領域ではより個別で奥深いこと、例えば営利と非営利の境界や、我欲とウェルビーイングの向き合い方のような切実な課題に遭遇することがしばしばあります。MBA課程には、医学とかけ離れた新鮮さと、こうした目の前の課題解決につながる(かもしれない)という強い期待感がありました。米国留学中に、ビジネススクールに通う日本人仲間が輝かしい日々を送っていたのを見て、未知の領域へ憧憬が植え付けられたことも挙げられます。
※1:コンフォートゾーン…文字通り「居心地のいい場所」。コンフォートゾーンにいると、自分が今持っているスキルセットで対応することができ、あまり努力する必要がないとされる。
※2:VUCA…先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を意味する言葉。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字をとった造語。
「リーダー育成」に特化し、洗練されたカリキュラムに魅力を感じて。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
グロービスは、カリキュラムが極めて洗練されているように感じたからです。さまざまな書籍を読みあさってようやく得られるような知識を、1科目6回の授業でコンパクトにまとめて身に付けられそうだと思いました。また、「リーダー」を育成することに特化しており、実践的なカリキュラムやビジネスに即応用できるスキルを身に付けられる環境が整っている点も魅力でした。私がそれまで受けてきた医学教育の場では、体系的なリーダーシップ論を教わったことがなく、個人が先輩から密かに伝授されるようなOJTでした。グローバル化の時代では普遍的なセオリーを知る必要性が高まっていると感じており、体系化して短期間で集中して学ぶことに強い魅力を感じました。
実践性とグローバルな視野を育む環境がバランスよく充実。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
グロービスで学ぶ最大の魅力は、実践的なビジネススキルを身に付けられる点にあります。教員陣は、ビジネス界で活躍する実務経験豊富な方が多く、最新のビジネストレンドや業界の動向に精通しています。また、グロービスはグローバル人材を育成することを目指しており、グローバルなビジネス環境を体験できる科目が充実していますし、世界中から学生が集まる英語MBAプログラムの科目を受講することもできます。すなわち、実践性とグローバルな視野とをバランスよく育む環境が用意されています。この環境で学ぶことは、大きな自己成長につながると思いました。
分析能力が格段に向上、海外パートナーとのコミュニケーションに深みも。
卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
卒業後、スキル的には事業の分析能力が格段に向上し、高い精度で予測できるようになりました。こうした予測力から経営上のさまざまな企画や施策の効果も高まり、産官学の事業契約数が2倍増加、また構成員の離職率がほぼゼロになりました。さらに、ビジネスの勘所の理解が深まったことで海外のパートナーとの国際協働コミュニケーションがより的確なものになり、グローバルなビジネス展開のジャンルで文献に引用されるスコアが150%に増加しました。
志を未来に届けるための最適解の導き方。
グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?
一言で表現すると、「志を未来に届けるための最適解の導き方」を学びました。グロービスでは、さまざまな場面で、ビジネスパーソンに必要な実践的スキルを身に付ける環境が整っており、またリーダーに求められる知識やスキルも体系的に学べます。これらの経験や知識を活かすことで、自分の成し遂げたいビジョンに近付いていると実感できています。
ビジネスの現場で活躍する方々との出会い。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
実際にビジネスの現場で活躍するさまざまな方々との出会いや、そのつながりの維持、そしてビジネスにおける最新のトレンドや情報を得られました。とくに、JBCC※3やG-CHALLENGEなどのコンペティションに参加したことが印象に残っており、ビジネスプランを丁寧に策定したことで、ビジネスリーダーに求められる重要なスキルを磨くことができました。
また、グロービスの学生仲間とのコラボレーションで、新しいビジネスアイデアも生まれました。現在、自らビジネスを立ち上げているところですし、友人の立ち上げにも参画しています。これらの経験や出会いを通じて、自分自身がビジネスリーダーとして成長できたと感じています。
※3:JBCC(日本ビジネススクール・ケース・コンペティション)…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。
実践的な演習を通じてビジネスリーダーとして成長。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「企業家リーダーシップ」です。この科目では、起業家精神やリーダーシップスキルについて学んだ上で、実践的な演習を通じて自己分析や自己啓発に取り組みましたが、これによって自己理解が大いに深まりました。また、ビジネスプランの作成やプレゼンテーションの練習を通じて、自分自身がビジネスリーダーとしてどのように成長していくか、現実感を持って把握できたことが非常に印象的でした。
自分自身を成長させるための最高の環境。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスでの学びは、一生に一度の貴重な体験です。実践的なビジネススキルを身に付ける環境が整っており、ビジネスリーダーとして必要な知識やスキルを体系的に学べます。また教員陣は、いわば「余人を持って代え難い」、ビジネス界で活躍する卓越した知識と経験を持った方が多く、最新のビジネストレンドや業界の動向に精通しておられます。
グロービスは、自分自身を成長させるための最高の環境といっても過言ではないでしょう。自分自身のキャリアに対するビジョンを明確にし、具体的なキャリアプランを持つことができます。またグローバルな視野を持ち、海外のビジネスパートナーとのコミュニケーションやグローバルなビジネス展開にも積極的に取り組めます。グロービスで学ぶことは、あなたの人生において大きな意味を持つことでしょう。ぜひ、出願を考えてみてください。
とくに医師の方。医師は奥深い専門職です。定年はありません。今まさにキャリアという旅の途中かと思いますが、グロービスで燃料を“空中補給”することは、あなたの人生の目的地へ航続距離を大きく伸ばすことにつながります。ひとつの重要な選択肢としてお考えください。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。