これまでと大きく変わった
自分に出会える。

マップボックス・ジャパン合同会社兼ソフトバンク株式会社
事業開発兼営業戦略リード

山田洋介さんYosuke Yamada

PROFILE

大学卒業後、ソフトバンク株式会社に入社。法人事業部門で10年間の営業職に従事し、その後、ソフトバンクビジョンファンドの出資先企業と事業開発を担当する部門へ異動。複数の事業に携わった後、マップボックス・ジャパン合同会社の設立とともに立ち上げメンバーとして転籍。現在（2023年3月）は日本における営業戦略の立案や事業開発を担当。

※記事の内容はインタビュー当時のものです

経験を積める領域は、担当した業務に依存してしまう。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか？

市場環境が大きく変わるVUCA※の時代に、企業力だけに依存せず、キャリアを形成するための能力開発として検討を始めました。

もともと、私は大手通信会社の法人営業部門に10年在籍しており、その間営業一筋でした。そのころ、2010年代中盤に誰もが知る大手日系企業が業績不振となり、人員整理や大量離職などが連日報道されていました。私は営業としては悪くない成績ではあったものの、大企業であってもそのような状態に陥ってしまう状況に危機感を覚え、キャリアの幅を広げるために事業開発の部門への異動を決意しました。

異動先では事業の立ち上げや、再建支援などさまざまな仕事がありましたが、経営の全体像がつかめず納得感を持って業務に取り組めないことがありました。そうした中で、自分が経験を積める領域は、担当した業務に依存してしまうことに気が付いたのです。そんなとき、経営の全体像を学ぶことができるMBAの取得を上司から推奨され、グロービスに足を運ぶことにしました。

※VUCA…先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を意味する言葉。Volatility（変動性）、Uncertainty（不確実性）、Complexity（複雑性）、Ambiguity（曖昧性）の4つの単語の頭文字をとった造語。

学びを継続できる仕組みと、定期的に学びを振り返る環境。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか？

グロービスを選択した理由は3つあります。

1つ目は、学生の多様性と活動量の多さです。市場環境が目まぐるしく変わる中で、自分のキャリアを形成するには人脈や情報収集、そして継続的なインプットとアウトプットが必要だと考えており、それらを高いレベルで行っている人たちの中に身を置くことが自分にとって最適だと思ったからです。

2つ目は利便性です。入学検討時はコロナ感染が拡大しており、かつ自身の業務も繁忙を極めていたころでした。そんな中で通学とオンラインでの受講を自由に選択できたことは、学びと仕事の両立を行う上でとても便利だと感じたのです。

3つ目は、グロービスには学びを継続させ、自己の振り返りを定期的に行える仕組みが用意されていることです。社会人がこれらを継続することはなかなか難しいことですが、セクション活動やJBCC※にともに参加した仲間、グループワークで課題に取り組む科目で出会った仲間とともに、定期的に学びを振り返ることができています。

※日本ビジネススクール・ケース・コンペティション（JBCC）…日本企業が抱える問題をテーマに、全国のビジネススクール生が課題解決に向けた戦略立案の内容を競い合う国内最大級の大会のこと。

仲間の志の実現に対して何か役に立てることはないか、と考える校風。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか？

「志」領域の科目が用意されていること、そして一生涯の仲間を得られること。この2つがグロービスの最大の魅力だと感じています。

グロービスには「志」領域と呼ばれている、自分の価値観を見つめ直し生涯にわたって何をすべきなのかについて自問自答する科目が、複数用意されています。これはほかのMBAでは見られない珍しい領域だと思います。自分と向き合うことはときに苦しく、後回しにしがちですが、自分のキャリア形成や存在意義を考えることは、仕事におけるパフォーマンスにも直結し、非常に重要な思考法を学んだと思っています。

また、グロービスでの学びを通して、一生付き合いたいと思える仲間がたくさんできました。グロービスには、先ほども触れた「志」領域の科目で自己開示をすることもあって、みんなが仲間の志の実現に対して何か役に立てることはないか、と考える校風があります。お互いを助け合うカルチャーが、決して楽ではない学びの継続や難易度の高い仕事に対するチャレンジ精神の醸成につながっていると感じています。

通学とオンラインで効率的に学べる。

出願するにあたっての懸念点はどのようなものでしたか？

懸念は2つありました。1つ目は「入学試験に向けてモチベーションを維持できるか」でした。すぐに学び始めることができなければ、その熱量が下がってしまうのではないかと思ったからです。グロービスには入学試験のタイミングが年に3回あるので、最も意欲の高いタイミングに合わせて出願することができました。

2つ目は「仕事との両立ができるか」でした。当時、会社の立ち上げで多忙を極めていたため、十分に事前課題や復習に取り組み学びを自分のものにできるのか、また修士課程を修了できるのか、という不安がありました。グロービスでは、通学とオンラインの両方で授業を受けられ、時間や場所を効率的に使えるので、出願を決意しました。

戦略への理解が深まり、社内コミュニケーションを円滑に進められるように。

入学後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか？

学んだことを業務にどのように活かすのかを常に考え続けています。会社の立ち上げから間もないこともあり、仕組みの多くが未成熟で、学んだことを実務に転用できる機会が多く、学びと業務に好循環が生まれています。

また、MBAでの学びを通して、細部にとらわれず事業運営の全体像を俯瞰して把握しようとする視点が備わったように思います。「経営陣はなぜそのような意思決定を行ったのか」「なぜこの部門の人は、このような業務の進め方なのか」などを自身の経験則だけで捉えるのではなく、全体像を押さえた上で部分を見ることで戦略の理解が深まり、上司をはじめ社内でのコミュニケーションが円滑になったように思います。

お互いを支え合う仲間を得られた。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか？

在学中に一度、バーンアウト（燃え尽き症候群）に近い状態を起こしたことがあります。その間、対話を通して私を支えてくれたのがJBCCに参加した際の仲間でした。彼ら、彼女らとはクラブ活動でも、ともに講演やイベントの企画をしています。ほかにも、定期的に集まりお互いの志の棚卸しを行ったり、悩んでいることについて壁打ちを行ったりすることもあります。

偉人の思考は再現できる。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか？

「企業家リーダーシップ」です。誰しもが「今の仕事のままでいいのか」「将来のキャリアをどう作るべきなのか」、悩んだことがあると思います。この科目では、自分がどのような人間で、何を成し遂げたいと思っているのか、偉人の偉業を通して、自己理解を深めることができます。彼ら、彼女らの偉業を成し遂げる過程での思考や志を学べば、自分でも同じように再現できるようになることを知りました。

これまでと大きく変わった自分に出会える。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

私がそうだったように「本当に仕事と勉強を両立できるのだろうか」と不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。両立は簡単なことではありませんが、グロービスでは同じ不安や悩みを持った同級生がお互いを励まし合うカルチャーがあり、忙しいビジネスパーソンが学びを継続できるようなさまざまな仕組みもあります。加えて、なんでも相談に乗ってくれる事務局の皆さんもいます。

私は社会人生活で最も繁忙していた時期に大学院に通い始め、不安でいっぱいだったのですが、間もなく卒業を迎えます。グロービスであれば、きっと皆さんにもやり遂げられるはずです。そして、勇気を持って踏み込んだ先には、これまでと大きく変わった自分に出会うことができます。皆さんと同窓生としてお会いできることを楽しみにしています。

体験クラス＆説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス＆説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み（各種制度や具体的なスケジュール）もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材（ケースやテキスト、参考書）をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。