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投稿日:2025年06月17日
投稿日:2025年06月17日
在学中から卒業後の起業までをフルサポート──グロービス経営大学院の支援体制とは?
- 本橋敦子
- グロービス コンテンツオウンドメディアチーム
グロービス経営大学院は、起業家育成を使命の一つと捉え、在学中から卒業後まで一貫した多角的な起業支援を提供しています。主な支援内容は以下の3つのプログラムで構成される「創造の生態系」を軸としています。
1. プログラムによる支援
G-CHALLENGE
グロービス在校生・卒業生を対象としたビジネスプランコンテストです。最大1,000万円の出資を受ける機会が与えられ、事業アイデアの具体化と実現を後押しします。
2024年の「G-CHALLENGE」では、過去最多の5チームが受賞しました。
【大賞】
- 未利用たい肥をバイオ炭肥料に変えリン資源の循環型社会を目指す「PHOSLOOP」
- ものづくりアイデアを簡単に発信し、収益化できる展示・資金調達プラットフォームを提供する「ソコラボ株式会社」
- 独自の液晶技術で自動ピント調整眼鏡を開発する「株式会社エルシオ」
- BtoBセールス提案資料の管理サービスを提供する「SlidePlus株式会社」
【KIBOW賞】
- 介護事故における主な死因の一つである誤嚥の課題を解決するデジタル・ヘルス・プロダクトを開発する「バイオソノ株式会社」
- 「PHOSLOOP」(上に同じ)
審査員からは、ビジネスプランの市場性、競争優位性、実現可能性、収益性に加え、社会性や経営メンバーの志といったグロービスの教育理念に即しているかが重視されることが示されました。このコンテストは、参加者が自身のビジネスプランを客観的に評価され、具体的なフィードバックを得る貴重な機会となっています。
G-GROWTH
在校生・卒業生が起業したベンチャー企業を対象とする投資プログラムで2018年10月に開始されました。1社あたり最大1億円の出資が可能で、高い成長性が期待される企業を支援します。累計1億円以上の資金調達実績があることが条件となる場合が多いです。 投資対象となるのは、高い成長性が期待され、かつ累計1億円以上の調達実績を有する企業で、売上が伸び、規模化に向けた資金を必要とするステージを想定しています。
「G-GROWTH」の第1号投資案件として、国内初のクラウドRPA「BizteX cobit」を提供するBizteX株式会社に2,000万円が出資されました。同社は、経済産業省のJ-Startup企業に選定され、グッドデザイン賞を受賞するなど、その成長性と社会貢献性が高く評価されています。
G-STARTUP
G-STARTUPは、将来の日本を牽引するベンチャー企業の育成を目指し、2019年4月にスタートしたアクセラレータープログラムです。グロービスの在校生・卒業生であるかを問わず、意欲あるすべてのスタートアップが応募できます。
このプログラムでは、第一線で活躍する起業家やベンチャー支援の専門家による実践的な講義に加え、現役のベンチャーキャピタリストがメンターとして伴走します。
特に、シード期における事業戦略と財務戦略、そして資本政策やエクイティストーリーの重要性を深く理解することに注力。グロービス・キャピタル・パートナーズが長年培ってきた豊富な知見とネットワークを惜しみなく提供します。
プログラムに参加する企業には、以下の特典が用意されています。
- G-STARTUPファンドからの出資金500万円の提供
- 住友不動産と共同運営するインキュベーションオフィス「G-STA SQUARE」の利用
- 各界のリーダーが集う「G1ベンチャー」への参加機会
2. 実践的な学びとコミュニティ
グロービスのカリキュラムは、ベンチャー経営やファイナンスに関する実践的な知識とスキルを習得できるよう設計されています。メルカリやUZABASEなど、多くのスタートアップ企業への投資・経営参画経験を持つグロービス・キャピタル・パートナーズの知見がカリキュラムに反映されています。教員も各領域のプロフェッショナルや経営者が務めるため、ゼロから事業を立ち上げ、成長させるまでの一連のプロセスなど、新規事業や起業に必要な実践的なスキルを学ぶことができます。
具体的な科目としては、次のようなものがあります。
- ベンチャー・マネジメント: ベンチャー企業の成長を導く経営手法を学ぶ。
- ベンチャー・キャピタル&ファイナンス: VCの投資戦略と資金調達を習得。
- ベンチャー戦略プランニング: 新規事業・企業の戦略立案と実行計画を作成。
3.グロービス経営大学院の起業家クラブ
グロービス経営大学院には「日本を代表する起業家を輩出し、相互支援を果たす」ことを目的としたクラブ活動や、多様な分野のプロフェッショナルが集まるコミュニティがあり、高め合い、支え合う生涯の仲間を得られる環境があります。
例えば「グロービス・アントレプレナーズ・クラブ(GEC)」は、グロービス経営大学院公認のクラブ活動であり、日本を代表する起業家を輩出し、相互支援を果たすことを目的としています。4700名を超える在校生・卒業生が在籍するこのクラブでは、起業に関する情報共有、人材のマッチング、起業家を招いた講演、新規ビジネスの相談の場が提供されています。GECは、知恵・経験・人脈といった全国におよぶ起業家支援のプラットフォームとして機能しており、これまでに100名を超える起業家を輩出し、そのうち数社は数十億円規模のベンチャー企業へと成長を遂げています。
4. ベンチャーキャピタルとの連携
グロービス・キャピタル・パートナーズは、グロービスグループのベンチャーキャピタル部門であり、日本初の本格的なハンズオン型グローバルベンチャーキャピタルとして1996年に設立されました。運用資産は累計1,600億円規模に上り、メルカリやスマートニュース、ファストドクター、emolなど、数多くのベンチャー企業に資金提供と経営支援を行っています。このベンチャーキャピタルとの連携により、グロービスの在校生・卒業生は、質の高い投資家との接点や、資金調達の機会を得やすい環境にあります。
5. 卒業生の起業事例
グロービス経営大学院の起業支援を通じて、実際に多くの卒業生が起業し、成長を遂げています。例えば、観葉植物のオンライン販売を行う「株式会社Beer and Tech」や、オファー型新卒採用サービスを展開する「株式会社i-plug」、オンライン薬局を運営する「株式会社ミナカラ」などが、グロービスの支援を受けています。特に株式会社i-plugは、東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)への上場も果たしており、グロービスの起業支援の成功事例として挙げられます。
グロービスは、これらの多角的な支援を通じて、「創造と変革の志士」として社会で活躍する起業家を育成することを目指しています。
体験クラス&説明会日程
体験クラスでは、グロービスの授業内容や雰囲気をご確認いただけます。また、同時開催の説明会では、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)や忙しい社会人でも学び続けられる各種制度、活躍する卒業生のご紹介など、パンフレットやWEBサイトでは伝えきれないグロービスの特徴をご紹介します。
「体験クラス&説明会」にぜひお気軽にご参加ください。
STEP.3日程をお選びください
体験クラス&説明会とは
体験クラス
約60分
ディスカッション形式の
授業を体験
学校説明
約60分
大学院・単科生の概要や
各種制度について確認
グロービスならではの授業を体験いただけます。また、学べる内容、各種制度、単科生制度などについても詳しく確認いただけます。
※個別に質問できる時間もあります。
説明会のみとは
学校説明
約60分
大学院・単科生の概要や
各種制度について確認
グロービスの特徴や学べる内容、各種制度、単科生制度などについて詳しく確認いただけます。
※個別に質問できる時間もあります。なお、体験クラスをご希望の場合は「体験クラス&説明会」にご参加ください。
オープンキャンパスとは
MBA・入試説明
+体験クラス
大学院の概要および入試内容の
確認やディスカッション形式の
授業を体験
卒業生
パネルディスカッション
卒業生の体験談から
ヒントを得る
大学院への入学をご検討中の方向けにグロービスMBAの特徴や他校との違い、入試概要・出願準備について詳しくご案内します。
※一部体験クラスのない開催回もあります。体験クラスの有無は詳細よりご確認ください。
※個別に質問できる時間もあります。
該当する体験クラス&説明会はありませんでした。
※参加費は無料。
※日程の合わない方、過去に「体験クラス&説明会」に参加済みの方、グロービスでの受講経験をお持ちの方は、個別相談をご利用ください。
※会社派遣での受講を検討されている方の参加はご遠慮いただいております。貴社派遣担当者の方にお問い合わせください。
※社員の派遣・研修などを検討されている方の参加もご遠慮いただいております。こちらのサイトよりお問い合わせください。
本橋敦子
グロービス コンテンツオウンドメディアチーム
早稲田大学文化構想学部卒。新聞記者を経て、グロービスのオウンドメディア編集を担当。