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投稿日:2024年11月25日

投稿日:2024年11月25日

20代、30代でMBAを取るメリット

20代、30代でMBAを取るメリット

20代から30代前半くらいまでの若手ビジネスパーソンで、キャリアアップやキャリアチェンジを考えている人は多いでしょう。一方で、そのための手段としてビジネススクールに通ってMBAを取得するとなると、躊躇してしまう人もいるかもしれません。若手ビジネスパーソンにとって、MBAスクールに通う意味は何でしょうか。この記事では、MBAプログラムのメリットや、これからの環境に対応した新たなMBAプログラム等について解説します。

若手のうちにMBAを学ぶ意味

MBA(Master of Business Administration:経営学修士)というと、執行役員クラスのような経営トップに近い人、もしくはそのポジションを目指す人が学ぶものというイメージがあるかもしれません。しかし、MBAの中身は若手のうちでも十分に学べるものですし、若いうちならではの学ぶメリットもあります。

MBAでビジネスの原理原則を身に付ける

MBAプログラムでは、「人事組織」「マーケティング・戦略」「会計・財務」の3領域における経営理論や考え方の枠組み(フレームワーク)を扱います。ビジネスを行う際の必須の3要素であるヒト・モノ・カネに関する知識を、体系的に修得することができるのです。サッカーが上手くなるには、サッカーのルールを理解し基本戦術を身に付ける必要があるように、ビジネスで活躍するために身に付けるべき原理原則、それがMBAで学べる内容と言えます。

業種や事業規模の大小を問わず、企業がビジネスを続けていくためには、継続的に利益を産んでいかなくてはなりません。そのために、営業やシステム、人事や経理といった所属部門の専門家に閉じず、上記の3領域をバランスよく見ることができる人材が必要なのです。これは従業員の立場から見れば、自分が将来組織に必要な人材となっていくには、経営全般の知識を備え、それらをビジネスで実践するための力を養っておく必要があると言えます。

若手のうちならではのメリット

30代以下のうちは、いま現在の担当業務に習熟して成果を出していくことで精一杯で、なかなかMBAのような全般的・体系的な学びに対して意識が向かないという悩みもあるかもしれません。

しかし、上でみたようにMBAがビジネスの原理原則を学ぶ場とすれば、この先の長い社会人生活を見たとき、早いうちに身に付けた方がその力を活かすチャンスも当然多くなります。これまでの多くの日本企業では、ヒト・モノ・カネの3領域をバランスよく見ることのできるリーダーになるために、ジョブローテーションなどの社内育成が前提にありました。しかし、ジョブ型の雇用が増え、労働市場が流動的になる中、ビジネスの原理原則を網羅して学ぶ機会が少なくなっています。
若くしてMBAの内容を修得することは、先輩たちがそうして時間をかけてきたステージに早いうちに並び、力を発揮する機会を多く得ることにつながるでしょう。実際、アメリカのハーバード・ビジネス・スクール(Harvard Business School)およびスタンフォード大学経営大学院(Stanford Graduate School of Business)では、平均年齢が27歳~29歳と比較的若めです。

MBAスクールでの学びは現在の仕事にも役立つ

MBAの内容はビジネスの原理原則と書きましたが、それは一見すると、若手の人たちがいま現在取り組んでいる仕事から遠いように映るかもしれません。たとえば、経理の人にとってマーケティングの知識が必要かというように、将来的には役立つとしても今は優先度が低いと思う人もいるでしょう。

しかし、MBAで学べることは、単に書籍を読んだり動画を見たりして理論や知識を吸収するだけではありません。MBAの授業では、ケース(企業事例)をもとに自分自身が登場人物になり切って解決策を考え抜く必要があります。この過程で、思考をまとめる力や判断力が鍛えられます。また、それを教員やクラスメートと議論することで、多様な視点を知り、組織でヒトを動かしていく方法論も学ぶことができます。こうした実践的な学びは、決して直接的な業務との関係に留まらず、日常的な仕事力を高める上でも大いにプラスとなるのです。

さらに、能動的に学びの場に身を置いて教員や学生と継続的に交流することは、自身の向上心や成長意欲を刺激することにもなります。
成長のためには「コンフォート・ゾーン(居心地よく安心できる環境)から飛び出すことが重要」と言われます。足元の業務に必要なスキルのみを学ぶのは、確かに役立つことではありますが、反面、多くの人がやっていて安心できる状況に留まることとも言えます。少し背伸びをするくらいの状況に挑戦することが、大きな成長というリターンをもたらすのです。

AI時代の新たな定石を学ぶグロービスのTMBAプログラム

グロービス経営大学院では、2025年度より従来のMBAプログラムを刷新し、若手ビジネスパーソン向けに「テクノベートMBAプログラム」を開講します。

テクノロジーの新時代に対応したユニークな科目群

テクノベートとは、テクノロジーとイノベーションを組み合わせたグロービスの造語です。AIやテクノロジーの進化など、過去に例を見ないほど激しい時代の変化に対応し、新たなビジネスの定石を学ぶのが、「テクノベートMBAプログラム(TMBA)」です。
従来のMBAのカリキュラムに加え、他のMBAスクールには類を見ない、先進的な独自の科目が新設されています(以下は一例)。

⚫︎デジタル技術(AI含む)を使いこなすための前提的な知識の習得と時代に合せた問題解決アプローチを学ぶ「テクノベート基礎」

⚫︎プロダクトマネジャー(PdM)としてデジタルプロダクトの立ち上げ・運営をリードする力を養う「テクノベート・プロダクトマネジメント」

⚫︎プロダクト・サービスの具体化にあたって、テクノロジーを活用し、実際にデジタルツールを用いて手を動かしながらアウトプット力を高める「デジタル・プロトタイピング」

第一線で活躍する実務家教員と、多様なバックグラウンドの学生ネットワーク

グロービス経営大学院の特色は、実践力にあります。
教員はビジネスの第一線で活躍する実務家教員。デジタル技術を活用した先進ビジネスの経営者や事業推進者、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタントなど、理論を実践で活用している第一人者たちから、最前線の活きた知見を吸収することができます。

さらに、学生数は圧倒的に日本No.1。年齢・職業・ポジションと、多種多様な学生とネットワークを築くことができます。授業を離れた「クラブ活動」や、年に一度、全国の学生や教員、各界のリーダーが一堂に集う2日間の合宿型カンファレンス「あすか会議」など、ネットワーク作りを促進する活動も豊富に準備されています。ここで育まれた人的ネットワークは、具体的な仕事上のアドバイスという面でも、精神的な刺激という意味でも大いに助けになることでしょう。

思考や志といった独自領域

グロービス経営大学院のMBAには、上記のテクノベート領域の他にも、ユニークな領域があります。
「クリティカル・シンキング」や「ビジネス・アナリティクス」「ファシリテーション&ネゴシエーション」といった思考系科目は、考え抜く力・伝える力を鍛えます。特に若手のうちに、こうしたスキルをインストールしておくことは、より複雑で難易度の高いキャリアに挑戦する上で大いに役立つでしょう。
「リーダーシップ開発と倫理・価値観」や「企業の理念と社会的価値」といった志(こころざし)系科目は、何のために仕事をするのか、自分の価値観を掘り下げ、今後のキャリアを考え、経営意思決定できるようになるための判断軸を養います。
このほか、創造系科目、変革系科目など、一般的なMBAの「ヒト・モノ・カネ」領域に留まらないユニークな科目群を常に進化させています。

仕事や家庭との両立を可能とする利便性

スクールへの通学を検討するにあたって、仕事や家庭との両立は大きな関心事かと思います。
グロービス経営大学院では、キャンパスでの受講だけでなく、同じ科目をオンラインで場所を選ばず受講することができます。全ての受講をオンラインで行うことも、科目ごとにオンラインまたは教室での受講を選ぶことも可能です。また、ある科目の開講日に予定が入ってしまった時に同じ科目で別の日に開かれている授業を受けられる、振替受講制度があります。
また、国の専門実践教育訓練給付制度の指定を受けており、一定の条件を満たせば、本科生は給付を受けることで、学費の自己負担額を抑えることができます。

グロービス卒業生からのメッセージ

ここからは20代〜30代でグロービスをご卒業され、それぞれの場所で活躍されている方々の過去インタビューを一部抜粋してお届けします。
※内容等は、インタビュー当時のものです。

グロービスで学んだこと全てが、進むべき道を示すコンパスになる。

私が初めてグロービスの門を叩いた当時、営業として充実した社会人生活を送っていました。その一方で、「ほかの職種や業界のことを知らずに、今の延長線上でキャリアを描いてよいのだろうか」という不安も常に抱いていました。

グロービスには、さまざまな立場の人の目を通して物事を見るチャンスがたくさんあります。ケース(企業事例)の主人公になりきって課題に向き合ったり、ビジネスだけでなく人生経験も豊富なクラスメートの生の声を聴いたり、授業以外の活動で本業とは異なる役割に挑戦したりできる環境があります。グロービスで得た経験は、自分の可能性や今後のキャリアの選択肢を広げるだけではなく、進みたい道へ導いてくれるコンパスにもなると思います。

大石 梨紗さん/2021年卒業

独学では得られない環境で学べ、視野が大きく広がる。

最大の魅力は、成長意欲の高いさまざまな業種や年齢の人たちと本気で意見を交わし合うことで、広い視野を得られる点です。狭い世界で生きてきた自分にとって、多様な業界や職種の人たちと同じテーマについて学習し、意見をぶつけ合える環境はとても貴重です。グロービスに通い始めて1年以上経った今でも、毎回授業の前はワクワクします。

グロービスの教員の皆さんは、ビジネス経験豊富なプロフェッショナルばかり。しかも、ほとんどが現役のビジネスパーソンです。そんな教員の皆さんや成長意欲の高い仲間たちとディスカッションする授業は、毎回実践的で生きた学びを得ることができます。このような環境は、けっして独学では得られないと思います。

安藤 貴士さん/2021年卒業

経営者の視点と論理的思考力を養い、お客さまの目線に立ったデザインを。

ビジネスの分野は苦手なことばかりで出願を躊躇したこともありましたが、入学するとヒト・モノ・カネというMBAの基本分野だけでなく、リーダーシップを発揮するために必要な「志」領域も学ぶことができ、何よりも頼もしい仲間にも出会うことができました。

仕事のご相談やご依頼も増えてきています。局所的な依頼内容ではなく、サービスの立ち上げに携わらせていただくなど、業務の上流から関わることも。グロービス入学前では考えられないほどのスピードでなりたいデザイナー像に近づいていると感じます。

矢納 まり絵さん/2023年卒業

チャンスは、自分に都合のよいタイミングで訪れることはない。

当時の私は、部内で最も困難なプロジェクトを担当しており、業務だけでも相当な負担を感じていました。
また、出願時は独身でしたが、入学時には結婚を予定していたため、新しい私生活と学びのバランスを取ることに対しても漠然とした不安を抱いていました。
それでも出願を決意したのは、「チャンスは、自分に都合のよいタイミングで訪れることはない」と思ったからです。

今後の人生で、仕事も私生活も時間的に余裕ができるタイミングなんていつか分かりません。「グロービスで学びたい」という想いが強い今こそが、学びの効果を最大化できる絶好のチャンスだと考えました。
この決断に今も後悔はありません。

坂本 修一朗さん/2023年卒業

20代、30代でMBAを取るなら

テクノロジーの進化や世界情勢の変化など、かつてない勢いで環境が変化し先の読めない時代を生き抜いていく上で、20代や30代前半といった若手のうちから、MBAを学ぶ意味はいよいよ増していると言えます。
グロービス経営大学院では、かねてより実践的なMBAプログラムを提供していましたが、こうした環境変化に応え「テクノベートMBAプログラム」を開講します。テクノロジードリブンで、 ビジネスに革新的な価値をもたらすグロービス経営大学院のテクノベートMBAを、ぜひご検討ください。

「テクノベートMBAプログラム」の詳細については、以下のバナーよりご確認ください。