グロービス経営大学院

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最大1,000万円出資「G-CHALLENGE 2019 ~失敗したっていいじゃないか。ガンガンに行こう!~」受賞2チームが決定!

2019年11月05日

グロービス経営大学院は11月4日(月)、ビジネスプランコンテスト「G-CHALLENGE 2019 ~失敗したっていいじゃないか。ガンガンに行こう!~」の最終選考会をグロービス経営大学院東京校にて開催しました。第1回からこれまで237チームがエントリーし、多くのグロービス生が新たな未来への一歩を踏み出してきました。今回は32チームが応募。最終選考に進んだ7チームのプレゼンテーションを審査した結果、「medilabo RFP」「tryangle株式会社」の2チームが大賞の栄誉に輝きました。大賞チームには、特典として最大1,000万円の出資を受けられる権利を授与します。

【G-CHALLENGE 2019 概要】

G-CHALLENGE 2019(GLOBIS Venture Challenge*)は、起業を目指す多くの在校生・卒業生にビジネスプランを競う場を提供し、立ち上げ資金を支援することで、より多くの起業を促すものです。加えて、その企業が将来的にメガベンチャーへ成長する足掛かりをグロービス・コミュニティから得られることを目的としています。出資にあたっては、学校法人グロービス経営大学院と株式会社グロービスがファンドを組成。大賞受賞者は最大1,000万円の出資を受ける権利を得ます。審査基準は、ビジネスプランの市場性、競争優位性、実現可能性、収益性が見込めることに加えて、社会性や経営メンバーの意志や志などグロービスの教育理念に即しているかを重視します。
*旧GVC。2019より通称が変わりました。

大賞受賞チームのプレゼン

◆medilabo RFP

代表者:熊谷徹さん(グロービス経営大学院2008期生、東京校)
概要:薬をデザインすることで、既存の物質から安全、安価で効果が確実なアルツハイマー病予防薬を創り出す

medilabo RFPは、『薬剤の組み合わせで、有効で安全な新薬を創り出す』会社です。私たちは、アルツハイマー型認知症の克服を目指し、認知症研究者・元製薬会社の開発リーダー・元製薬企業向けコンサルタントなど志の高いメンバーで、認知症予防点鼻薬の開発を進めています。


過去20年にわたるアルツハイマー病に関する研究開発でわかってきたことを3つご紹介したいと思います。1つ目は、認知症を発症する前に対処しなければならないこと。2つ目は、2つのタンパク質を抑える必要があること。3つ目は、十分な量の薬剤を脳に届かせる必要があるということ。 私たちはこれら3つの課題を解決する2つの既存の物質を組み合わせた新薬のデザインに成功しました。今後、多くの人々がアルツハイマー病の予防に取り組めるように、サプリメントと医薬品の2つの製品を開発していきます。


現在、アルツハイマー病に使われる医療費・介護費は日米で34兆円にものぼります。私たちの製品によって医療・介護費用を半分にまでできると見込んでいます。今日のこの機会を、社会課題として注目されているアルツハイマー病を克服するために、みなさんと共に歩み始める第一歩としていきます。


◆tryangle株式会社

表者:藤原真吾さん(グロービス経営大学院2015期生、大阪校)
概要:ハンドメイドの作り方・材料・レシピがわかるSNSと材料販売のプラットフォーム

tryangle株式会社は、材料小売店とハンドメイドユーザーをつなぐ「ものづくりプラットフォーム」を手がけています。ハンドメイドの市場は、非常にニッチな市場と捉えられており、ハンドメイドに関連するサービスはまだあまり充実していません。例えば、材料がどこで売っているのかが分からない、品名が分からない、お店までが遠い、材料がマイナーすぎてネットで検索しても見つからない、といった課題があります。


tryangle株式会社は、①作りたいものが見つかる②材料が手に入る③作り方がわかる、という3つの要素を満たすことを重視し、「つくろう」と「チャット」から名付けた『クロッチャ』というサービスを展開していきます。『クロッチャ』は、何かを作りたい人が作りたいものを探すだけでなく、すぐに材料を買え、材料を提供する人にもメリットを提供できる「ものづくりのプラットフォーム」です。


大量生産・大量消費の時代は終わり、これからは自分で作る時代がやってきます。『クロッチャ』によって、モノづくりが人々の日常になる世界を目指していきます。


最終選考7チームの飽くなき挑戦

今回、最終選考に進んだのは、「medilabo RFP」「tryangle株式会社」「ドクエン株式会社」「株式会社 Magic Shields」「Teeth」「株式会社 薬zaiko」「イマココワーク」の7チームです。

「ドクエン株式会社」上之薗拓也さんはカラオケにリズムゲームで参加して皆で楽しめる『ゲームカラオケ』を、続いて「株式会社 Magic Shields」の下村明司さんは、自身の大腿骨骨折の苦痛から、普段は普通の床だが転ぶなどして一定以上の重力がかかったときだけ柔らかくなる床「ころやわ(coroyawa)」を開発し、介護費増加という社会課題の解決を提案。「Teeth」の堀裕佳子さんは歯科衛生士の経験から10分1,500円で歯のクリーニングサービスを、「株式会社 薬zaiko」の海老沼徹さんは個人経営の調剤薬局に対して在庫ロスを軽減するプラットフォームを、最後に登壇した「イマココワーク」の島村亜星さんは自分らしい自由な働き方を実現するためのワークスペースマッチングサービスをプレゼンしました。

この日、会場には250名以上のグロービスの在校生・卒業生が来場しました。プレゼンターの志や熱意あふれるプレゼン、綿密に練られたビジネスプランや成長戦略に、すべての参加者が真剣に耳を傾けていました。また、審査員でもあるグロービス経営大学院の教員は、常に真摯な姿勢でプレゼンに向き合い「営業組織や人員、資金繰りなどスケールさせるための戦略は?」「大手企業が真似してきた場合の対応は?」「テスト販売ではどれくらい売れたのか?」「どのような動機付けで買うのか?顧客の購買ストーリーは?」といった実現可能性や事業の継続性について、鋭い質問などが飛び交いました。


<会場に集まった在校生・卒業生の皆さんの感想>

「すでにサービスインしている登壇者の多いことに驚きました。ピッチレベルの高さを感じました。」(女性・製造業)

「今年で3度目の来場ですが、来るたびにレベルが上がっていると思います。登壇者も粒ぞろいでプレゼンに熱があり、引き込まれるものがありました」(男性・専門サービス業)

「登壇者の本気度を目の当たりにし、起業家として生きていくために必要なことは何かを改めて認識しました。私も生涯かけてやり通せる事業を見つけたい。今日をその一歩にしたいと思います」(男性・製造業)

7チームのプレゼンの後、グロービス経営大学院で「創造系」の科目を担当する教員・山中礼二がグロービスの『創造の生態系』について説明しました。


起業家を取り巻く「創造の生態系」とは

 グロービス経営大学院には、起業家を育てる「創造の生態系」が存在しています。今回集まったグロービス生たちにとって、「G-CHALLENGE」は最初の一歩にすぎません。この後には、2019年4月に開始したシードステージの企業を対象とするアクセラレーションプログラム「G-STARTUP」があります。将来、日本を代表する企業へ成長することが期待されるスタートアップを採択し、成功した起業家やベンチャー支援の専門家などによる講義を実施し、メンターが伴走することでプロダクトやサービスの開発・事業拡大を支援します。その次には「GLOBIS Alumni Growth Investment」(G-Growth)があります。在校生・卒業生が起業した企業に対して、1社あたり最大1億円を出資するプログラムで、これまで6社への投資をすでに行っています。

VC事業で培った知見を活かした「起業」に直結する科目

「創造」系の科目では、起業や新規事業立ち上げを志す学生が、現場で直面する課題を具体的にイメージできるように、グロービスが有するベンチャーキャピタル部門(グロービス・キャピタル・パートナーズ)の投資先のベンチャー企業の経営経験をもとに作成したケースも織り交ぜながら議論していきます。グロービス・キャピタル・パートナーズは、約660億円の資金を150社超の企業に投資している国内最大規模の独立系ベンチャーキャピタル。ケースには、豊富な投資成功事例から得た知見を色濃く反映させています。実際にこれらの科目を通じて作成したビジネスプランをもとに多くの起業家が誕生しています。


<「創造」系科目>

ベンチャー・マネジメント

ベンチャー・キャピタル&ファイナンス

ベンチャー戦略プランニング


グロービス・アントレプレナーズ・クラブ(GEC)

グロービスには、起業家・起業をこれから目指す方を支援し、それぞれを結びつける組織として、グロービス経営大学院公認の「グロービス・アントレプレナーズ・クラブ(GEC)」というクラブ活動が存在します。「日本を代表する起業家を輩出し、相互支援を果たす」ことを目的とした、在校生・卒業生約2,350名(2019年4月現在)が在籍するグロービスの最大のクラブ活動です。起業に関する情報共有、人材のマッチング、起業家を招いた講演、新規ビジネスの相談の場として、知恵・経験・人脈の全国に及ぶ起業家支援のプラットフォームの役割を果たしています。これまで、この活動を通じて、80名を超える方々が起業し、うち数社が数十億円レベルのベンチャー企業へ成長しています。


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審査発表

審査員

田久保善彦(審査員長)
グロービス経営大学院 経営研究科研究科長(日本語MBAプログラム)

井上陽介  
グロービス・デジタル・プラットフォーム マネジング・ディレクター

田岡恵   
グロービス経営大学院 教員(「異文化マネジメント」担当)

高原康次  
グロービス経営大学院 教員(「ソーシャル・ベンチャー・マネジメント」等 担当)
ベンチャー・サポート・チーム G-STARTUP事務局長

廣瀬聡   
グロービス経営大学院 教員(「ファイナンスⅠ」「企業家リーダーシップ」等 担当)

その後、別室での審査員の議論を経て、審査員長のグロービス経営大学院 経営研究科研究科長 田久保善彦が大賞チームを発表、プレゼンターにエールを送りました。

「たくさんの起業家にお目にかかりますが、活躍している人には共通点が明確にあります。それは『応援される力』が強いということです。周囲の人に応援される魅力を持っています。その魅力はもとからあった場合もあるでしょうが、自分で自分の背中を猛プッシュして、苦手なことでも果敢に取り組んで、作りこんだものもあると思います。皆さんが心の底からやりたいことがあったとしても、それを一人ですべてできるわけではないと思います。今後、起業家もしくは経営者の傍らでナンバー2、3としてやっていくのであれば、自分の魅力は何かを良く考えてみてください。その強みを研ぎ澄ましてチャレンジすれば、多くの皆さんからサポートを得られるようになると思います。起業家は自分がしたいことに目を向けます。それが素晴らしいところですが、加えて、周囲の人に応援される力が自分にあるかを振り返ることも必要だと思います。志と応援される力、この両方を育む視点を大切にしてください。」


大賞を獲得したmedilabo RFPの熊谷徹さん、tryangle株式会社の藤原真吾さんに受賞後に心境を伺いました。



medilabo RFP 熊谷徹さん

「ありがとうございます。とても驚いています。私は製薬会社で新薬開発に携わってきた経験と志を持って、新製品開発を必ず成功させます。この賞に恥じないよう、歯を食いしばってしっかり頑張っていきます。近い将来、今日のこの場が、アルツハイマー病克服の大きな一歩だったと言えるように。これからもご支援よろしくお願いします。」



tryangle株式会社 藤原真吾さん

「今日はありがとうございました。私たちは、ここが始まりだと思っています。既に外部資本も入っており、また今日、業務提携先の事業承継者の方が来られています。大賞受賞によるグロービスからいただくサポートも含め、多くの方々からのご支援を頂いていますが、上場というかたちで必ずお返したいと思います。今は嬉しさよりも、投資頂いている皆さんへの責任の方が大きいです。メンバーとともに会社を必ず成長させていきたいと思います。ぜひハンドメイドを楽しんでいただき、アプリも使っていただきたいと思います。」


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