PROFILE
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、新卒で大手不動産会社に入社。総務部門におけるグループ会社の合併業務、都心・富裕層エリアにおける個人向け営業を経験後、事業企画部門でマーケティング、Web戦略業務に従事。その後、国土交通省住宅局へ出向し、主に空き家政策の法制と税制を担当。現在は出向から戻り、人事部に所属。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
経営層の考えを理解できず、強い危機感を抱いた。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
30歳で営業部門から事業企画部門に異動し、経営戦略やマーケティングについて何も分からず、困惑したことが大きなきっかけです。
最初は独学でどうにかなると思っていたのですが、書籍を読んでも、「何が重要で、自社の場合はどのように実務に活かせるのか」が分からず、実務への転用がうまくいきませんでした。また、経営層との会話にもまったくついていけず、なにか現状を変えないといけないという強い危機感を抱いていました。マーケティングの基礎を経営のプロフェッショナルからしっかりと学びたいと思い、ビジネススクールを探し始めました。
ライフスタイルの変化に対応できる仕組みが整っている。
なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?
ビジネススクールを選ぶにあたって私は、仕事、家庭を両立しながら継続的に通えるのかという点に重きを置いていました。
当時在籍していた事業企画部門は水曜・土曜が定休日で、休みが暦通りではありませんでしたし、火曜・水曜が定休日である営業部門に異動する可能性もありました。また、プライベートでも次男が誕生したばかりで、突発的な用事を含めて家庭にも相当の時間を費やす必要がありました。
グロービスは平日夜と土日に開講しており、クラスの選択肢が多いだけでなく、やむを得ず授業を欠席する場合も、ほかのクラスへ振替受講が可能である点や、オンラインでも授業がある点など通いやすい仕組みが整っていました。また、東京校が勤務地から近かったこともあり、「なんとか学びを継続できるのでは」と考え、グロービスを選択しました。
熱い「志」を持った仲間と一緒に学べる。
グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?
熱い「志」を持った仲間と一緒に学べる環境が整っていることです。
私は単科生として受講後、プライベートの状況もあって、一度大学院(本科)へ進むことを諦めました。しかし、その後、単科受講時に知り合った仲間と会うたびに「このまま辞めたらもったいないよ」と何度も声を掛けてもらい、自分の想いを家族に丁寧に説明することで了解を得て翌年、本科を受験しました。
大学院生(本科生)になってからも、セクション活動やさまざまな科目で机を並べた学友をたくさん得ることができました。グロービスでともに学んだ人たちは、つらいときにお互いを励まし合い、常に切磋琢磨しながら成長できる一生涯の仲間となりました。
新たなチャレンジに対して、ワクワクするように。
卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
異動や出向など新たな領域にチャレンジすることに対して、不安よりも期待やワクワクが勝るようになったことが最も大きな変化だと思います。
理由は3つあります。1つ目は多くの領域で通用する課題解決の考え方とロジカルに考えるスキルが身に付き、適切な答えを導きだせるようになったこと。2つ目は、新しい領域で困ったときに助けてくれる仲間ができたこと。3つ目は、新たなチャレンジは最初つらいのですが、山を越えると間違いなく自身の成長を感じられることに気付けたこと。
常日頃から「やらない後悔よりも、やってみて後悔するほうがよい」と考えるようになり、積極的に新たなことにチャレンジするようになりました。
「志」に向き合うことで、揺るがない人生の判断軸ができた。
グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?
自分の人生を豊かにする判断軸です。「志」を定めていく過程で、自分の中で軸が整理されていきました。グロービスに入学する前は、ビジネスの知識を得たいと思っていたので、「志」や自分の人生については考えてもいませんでした。しかしグロービスのカリキュラムは志系の科目が充実しており、自分自身について向き合う時間が十分に確保できたことがとても大きいと思っています。卒業後も自分を見つめる機会は継続的に確保し、ブラッシュアップするようにしています。
未経験の領域へのチャレンジを、仲間の経験が支えてくれる。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
新しい領域へチャレンジするときの心理的安全性です。本科に通い始めて2年目の年に、国土交通省へ出向することになりました。自社からは初めて中央官庁に人を出すため、会社も手探り状態でしたし、当然社内には同様の経験をしている人材はおらず、相談相手もいませんでした。
その際に、私が頼りにさせてもらったのは、「あすか会議」で知り合った学友たちでした。たまたま雑談の中で、中央官庁への出向経験がある話を聞いていたため、辞令をもらったあとすぐに相談をしました。おかげで、会社から与えられたミッションに対して、どのような心構えで臨むべきかなど、出向に対するマインドセットをしっかり作ることができたのを覚えています。出向期間中には何度も高い壁にぶつかったのですが、その際にも相談させてもらうなど、グロービスの仲間との人脈が私の新しい経験を支えてくれており、また新たなチャレンジにも前向きに取り組める礎となっています。
実務経験をもとに、自分にしかできないアウトプットを出せた。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「テクノベート・ストラテジー」です。テクノベート※時代に対応するために、顧客への提供価値を見直し、新しいビジネスモデルをいかに構築していくのか、を3ヶ月通して考える科目です。
民間での実務経験と、出向中の国土交通省で学んだ政府や国会議員の考え方や立ち位置の把握といった実務経験を掛け合わせ、まさに私にしかできないアウトプットを出せた場となり大きな達成感を得ることができました。また、本科生としての最終期で受講したこともあり、学生生活の集大成となった科目だったので、とても印象深く残っています。
※「テクノベート」は、テクノロジーとイノベーションを組み合わせたグロービスの造語。
悩みながら踏みだした小さな一歩が、人生の大きな一歩になる。
グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
新たなチャレンジに向けて、仕事や家庭との両立など不安な部分もあると思います。私もそうでした。ただ、当時悩みながら踏みだしたその小さな一歩が、今振り返ると、人生において大きな一歩になっていました。
グロービスで出会う仲間たち、教員や事務局の皆さんは、全力であなたの挑戦を応援してくれます。臆することなくチャレンジしてみてください。きっと数年後に振り返ったとき、その一歩の大きさにあなたも気付くと思います。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。