PROFILE
大学卒業後、菓子メーカーに就職。営業からマーケティング、広報、経営企画などを経て、2018年に子会社である株式会社ダロワイヨジャポンに出向。現在、株式会社ダロワイヨジャポン代表取締役社長、兼B-Rサーティワン株式会社社外取締役。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
会社や自身のこれからのため、「なんとかせねば」。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
3つの理由がありました。1つ目は、苦戦していた自社の経営状態が3年間で何とか上向き、「ここからもうひとつ上の成長を実現するには?」を考えた際、どうするべきかが分からなかったこと。2つ目は、コロナの影響もあり、それまで15年間続けていた副業のライター・イラストレーター業がなくなったこと。3つ目は、上場会社の社外取締役への就任が決まったこと。
2021年にこれら3つの出来事が一度に起こり、「なんとかせねば」と駆け込むようにしてグロービスへの入学を決めました。
自宅からすぐに受講できるから、学び続けられる。
なぜグロービスのオンラインクラスを選択されたのでしょうか?
通学時間が必要ない分、効率よく時間を使えることが魅力的だったからです。犬を3匹飼っており毎日の世話もある中で、仕事終わりにキャンパスへと通うのは時間的にも体力的にも負担になりそうでした。入学を検討していた際、グロービスはオンラインでの受講だけでも卒業できることを知り、これならやり遂げられると思い受験を決めました。
洗濯機を回しつつ授業を受けて休憩時間に干すなど、うまく段取りすれば家事とのバランスもとれます。また、授業後の懇親会に出席しても、懇親会が終わった瞬間から自宅での生活に戻れることがありがたいです。
世界中の仲間との新たな経験が、人生を豊かにする。
グロービスのオンラインクラスで学ぶ魅力は何でしょうか?
日本中、世界中から集まる仲間と授業で言葉を交わし、関係を深められることです。大学院(本科)ではセクションと呼ばれるコミュニティに所属します。オンラインのセクションには、北海道から九州まで、さらには海外に住む学生がいて、仲間とのつながりが世界中に広がりました。コロナ禍では、マスクなしで仲間に会えるのもオンラインの魅力です。
また、グロービスでの出会いを通じて、人生が大変豊かになっていると感じます。ベトナム在住の方が勤める会社からのインタビューに協力したり、苦手な英語の学び方を仲間に教わったりと、グロービスに根付く「GIVEする精神」を通して、さまざまな経験を得られています。仲間の企画する社交ダンスパーティに自社の製品を提供することで、ビジネスチャンスが広がったこともありました。
学びの時間を確保することが、仕事の見直しにもつながった。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
受講にあたっての懸念点は、勉強時間の確保でした。仕事をしながらビジネススクールに通うには、どうしても時間のやりくりが求められるため、仕事における時間の使い方を見直しています。その結果として、組織管理の方法が大きく変わるという思わぬ収穫も得られました。
具体的には権限委譲を進めており、私自身が担当しなくてもよい仕事や私以外のスタッフでもできる仕事をどんどん手放すようにしています。まだ道半ばではありますが、部下を育成することで、私がいない時間にも自社がスムーズに回るようになってきています。
自分の思考を具体化する癖が、実務に活きている。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
教員からの「解像度を高める」という言葉が身に染みて、何を話すにも、どんな表現をするにも、より具体的に考えることを意識するようになりました。グロービスには、ケース(企業事例)をもとに自らの考えをまとめ、ディスカッションでアウトプットするという仕組みがあるので、その場を活かして日々訓練しています。自分が考えていることを具体化する癖が付いたことで、社外への説明の仕方、社内への指示の出し方などがスムーズになったと感じています。
また、「学んだことは翌日取り入れる」をモットーに、仕事でとにかくアウトプットしています。部下は「あ、今、恩田さんはこういうことを勉強しているんだな」と変化に気付くようですし、実務に取り入れることで業務の改善が確実に進んでおり、それがうれしくてモチベーションアップにつながっています。
クラスメートの想いに応えることで、世界が広がった。
グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?
異業種の仲間、幅広い年代の仲間とのネットワークを通じて、視座が高まり、価値観が広がっていると感じています。それに伴って、新しい仕事へのチャレンジも増えてきました。
例えば「組織行動とリーダーシップ」という科目の懇親会では、クラスメートが自身の悩みや仕事の近況を共有するのが恒例となっていたのですが、とある会話がきっかけで私は佐賀県庁に呼ばれることになりました。
県庁に勤めるクラスメートからの「組織を変えていきたい」という想いに対して、私は自社に取り入れていることをお話ししました。その内容を「県庁職員向けにも話してほしい」と依頼され、佐賀県庁へ赴き、組織改革の講師として2時間のセミナーを実施したのです。クラスメートとリアルで会うこともできましたし、佐賀県庁の皆さんとの出会いが広がり、私自身も新しい経験ができました。
受講後も勉強会を継続開催して生まれたコミュニティー。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「アカウンティングⅠ」です。どのケースもとても面白く、学びにリアリティーがありました。自社の事例を共有する機会も多く、財務会計の知識の修得だけではなく、経営判断の勘所も身に付けられる内容でした。
印象に残っている理由はもうひとつあります。それは、勉強会を通してネットワークが広がったことです。授業前後で勉強会を頻繁に行ったことで、クラスメートとのつながりがとても深まりました。さらに、勉強会への参加を通じて予習・復習の大切さを強く実感したことがきっかけで、受講が終わってからも勉強会を開催しています。SNSで「アカウンティングⅠ勉強会」のグループを作成し、クラスメート以外にも幅広く募ったところ、驚くことにメンバーは200人を超えました。勉強会には毎回50人近くが集まり、ここでも多くの新しい出会いを楽しんでいます。
自分を見つめ直すことで、一気に視界が広がる瞬間が訪れる。
グロービスで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
今、皆さんが抱えている不安や悩みがどんなものであれ、グロービスはその答えのヒントを得られる場所だと思います。
多様性に富んだ教員や学生と出会うことができますし、ケースメソッドを用いた授業の中で「リーダーとしての視座とはどういうものか?」「あなた自身はどうありたいか?」などを問われ続けます。それらの問いに答えることで、モヤモヤとしていた心や考え方の輪郭がはっきりとしていく瞬間があり、不安や悩みを解決するための道筋が見えてきます。私は入学してから、そのようなとても楽しい瞬間を何度も何度も経験してきました。ぜひ皆さんにも、一気に視界が広がるような体験をしていただければと思います。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。