境 達彦さん 境 達彦さん

「自分は何者か」
に向き合える機会がある。

  • 株式会社リクルート
  • ファイナンス統括室戦略支援部経理企画グループ

境 達彦さんTatsuhiko Sakai

PROFILE

京都大学大学院工学研究科修了。米国公認会計士。エンジニアを経て、競走馬の繁殖、育成を行うダーレー・ジャパン株式会社のファイナンス部門に転職。グロービスでの学びを実践し、組織のゴール設定、管理会計を駆使して過去最高の成績に貢献。外資系コンサルティングファームにて管理会計システムの構築・改善のプロジェクトに従事した後、自らが所属する組織で意思決定に貢献したいという思いを固め事業会社のファイナンス部門へ。


※肩書はインタビュー当時のものです

「人生において何を成し遂げたいのか」を自問自答していた。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

事業会社のファイナンス部門で働きながらUSCPA(米国公認会計士)の勉強をしていく過程で、社会人になっても学び続ける必要性を実感し、資格取得後、次は何を目指すか?という考えが自ずと出てきました。

当時働いていた会社でも一定の評価を頂いていたものの、「そもそも自分は人生において何を成し遂げたいのか?」について考えるようになり、半年ほど自問自答していました。このまま今の会社で評価され出世することにあまり関心はなく、「自分が人生をかけて成し遂げたいこと」を探し求めるようになりました。

そんな中、偶然MBAに関するイベントが東京であることを知り、何かきっかけをつかめればと藁にもすがる思いで参加、そこでグロービス経営大学院と出会いMBA取得を考え始めました。

「自分は何者か」に向き合える機会がある。

なぜオンラインMBAを選択されたのでしょうか?

ビジネススクールを選ぶ上で条件が二つありました。第一に、「そもそも自分は人生において何を成し遂げたいのか?」という問いに向き合える環境であり、卒業したときに問いに対する答えが明確になっていること。第二に、当時北海道のむかわ町という地方にいたこともあり、オンラインでも十分な学びの質が担保されていることでした。

MBAのイベントでいくつかの学校の説明を受けるものの「何を成し遂げたいか?」という私の問いに対する関心を引くビジネススクールがなく、MBA以外の選択肢を検討せざるを得ないな、と諦めかけていました。そんな中、最後にフラッと立ち寄ったグロービス経営大学院の模擬授業で「グロービスでは、自分は何者で、何のために生きるか」ということに向き合う機会がたくさんある、というお話を受け、「求めていたビジネススクールは、グロービスだ!」と思ったのです。

多様なバックグラウンドを持つ学生とディスカッション形式で学べる。

オンラインMBAで学ぶ魅力は何でしょうか?

実務経験豊富な教員陣、さまざまな業種・業界に渡る学生の多様性、働きながら受講できるという3つにあると思います。特にオンラインならではだと思いますが、海外赴任している方や育児休暇中の方など、さまざまな環境にいる方々とディスカッション形式で学べる点が刺激的でした。

自営業の方などは仕事場で授業を受けていたりするため、グロービスのオンラインクラスには“みんなで教室でお勉強”という座学的な空気はありません。「学びを学びのまま終わらせてはいけない」という独特の雰囲気に満ちており、毎回の授業が楽しみで仕方がありませんでした。

努力と工夫を重ねると、自ずと「志」が見えてくる。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

学び続ける中で「」は無理をして立てるものではないと気づきました。何事も楽しむためには努力と工夫が必要であり、それを続けることで自ずと「志」が見えてくるという価値観を得られました。

「志」がないために立派なビジョンや未来を描けなくても右往左往せず、まずは目の前のことを受け入れて楽しんでみる。その積み重ねこそが、未来の自分の生き方や「志」の形成につながる。それに気づいてからは、どっしりとした芯が体の中にできた感覚を得ることができました。

これまでは、自分中心の考えや表面的な「志」のもとで何度か転職してしまいました。今では、まずは楽しめるよう目の前のことを取り組んでいます。その結果、自分の専門領域のスキルや経験が深まり、さらに所属する組織が成長できればこの上ない喜びだと思っています。

「思考力」と「志向力」。

オンラインMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

クリティカル・シンキング」を身に付けたことによって、思考を深め、広げるというベーススキルが身に付きました。加えて、未知の出来事に出くわしたときに、どの分野のどういった情報に当たれば良いか感知できるという情報に対する感度も身に付きました。双方を柔軟に使い分けることで、未経験の分野でも自信を持って取り組めるようになりました。

今や論理思考や仮説思考について書かれた書籍はいたるところにありますので、わかったつもりになることは簡単です。ですが、理解と実践には雲泥の差があります。私は単科から本科を含め3年経って、ようやく思考力の土台が出来上がったと思っています。思考力を鍛えるには、本を読むだけではだめで、ディスカッションを通じた反復トレーニングが必要だと実感しています。

思考力に加えて得たのは「志向力」です。私がグロービスにおいて、自分と向き合うことを通じて得た価値観を指しています。仕事や私生活においてどんな困難があろうとも、「楽しもう、関心を持とう」というマインドを持つことができるようになりました。「自分の志はなにか?」という問いに向きあい続けたことで得た、未来を志向できる力だと思っています。

言うなれば、「思考力」はハードスキル、「志向力」はソフトスキルのようなものです。この2つの土台が出来たことで、どんなことも深く・広く考え、人生を楽める人間になれたと思います。

相手に貢献できる「強み」を磨き続ける重要性。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

高い専門性を持った学生同士でコラボレーションすることで、新たな境地に達する経験を得ることができました。この経験から、共同作業において、高みを目指すためには、「各自が相手に貢献できる強みを磨き続けること」が条件であることを理解できました。 常に空気を読み、全体の調和ばかりを気にかけていた私にとって、「自分もどこかの領域ではプロとして尖っていなくてはならない」とその後のキャリアの指針を持てたように思います。

上記の考えを持つようになったきっかけは2つありました。 1つ目は、サラブレッドの牧場に勤めていたとき、グロービスの仲間たちを牧場に案内したときです。「どこに競争優位性があるのか?この業界に活かされている最新テクノロジーは何なのか?今後、この業界はどう変わっていくのか?」など、ファイナンスが専門の私にとって、これまであまり深く考えてこなかった興味深い質問をたくさん受けました。経験や専門が異なる人との会話は、視野を大きく広げてくれました。そして、ファイナンスの立場から、競馬業界×DX、競馬業界×データドリブン経営など、異なる分野のかけあわせを考えるようになりました。当時はまだDXという言葉が浸透していないタイミングで、競馬業界では異端だったと思います。

2つ目のきっかけは、「デザイン思考と体験価値」という科目でのグループワークです。 私のグループにはクリエイティブな思考を持つ方々が多く集まり、ディスカッション内容をロジカル思考の私が整理すると非常に感謝されました。その経験から、「集団の中で自分がもっとも貢献できる要素を常に持つことで、グループのコラボレーションを最大化することができる」と感じました。授業では、グループの全員がそれぞれ独自の強みを出し合い、納得のいく成果物ができました。

従来のロジカル思考とは違う観点を得られた。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

ビジネス・データサイエンス」です。基本科目で一通りロジカルな思考が身についてきた後に受けたこの科目は、まさに私にとって「破壊と創造」でした。「破壊」とは、これまで学んできた論理思考が、極めてアナログ的というか人間的な営みであることを、と良い意味で痛感させられたことを指します。

 論理的思考(クリティカル・シンキング)では、イシューを立て、論点を洗い出し、仮説検証を繰り返した上で、打ち手を複数のオプションから一定の評価軸で優先順位をつけるというものでした。ところが「ビジネス・データサイエンス」では、イシューを見極めることや仮説検証などは求められません。機械学習の結果、どれがもっとも効果的かだけを見ます。

一方「創造」という面では、複数の打ち手から一つを選ぶ必要はなく、広告のパーソナライズ化など、場合によってはすべての打ち手を実行することができる、という点を指します。

 「破壊と創造」のそれぞれの視点は頭の中ではわかったつもりになることが多いのですが、実際にプログラミングして、AIツールを使ってみるなど、手を動かして学んだことで、その重要性をよく理解することができました。

思い立った今が、その時。

オンラインMBAで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。

あっという間に過ぎるのでは、と思っていたグロービス生活ですが、単科生時代も含めた3年は短いようで長く感じました。それは主に2つの理由からではないかと考えています。

1つ目は、グロービスでは「受講する科目を決定し、なぜ学ぶか、学んだ結果どう変わったかを振り返り、次に何を学ぶか決定する」というサイクルを3ヶ月ごとに繰り返す点にあります。3ヶ月ごとに自分はどうなりたいか、どう成長したか、たえず自分自身を評価することになり、自分を甘やかすとすべて自分に返ってきます。この作業は苦しく大変でもありますが、成長を自らに課す良い修行期間でした。

2つ目には家族のサポートです。在学中に娘が誕生したのですが、毎週土日のどちらかは授業が入り、さらに勉強時間を捻出しなければならない私のために、家族みんながサポートしてくれました。家族のサポートなしには卒業できなかったと思います。家族に感謝する時間が長かった分、在学時間そのものが長く感じました。
 
正直、とても大変な2年間です。しかし、そこを超えることで見える景色があります。MBA取得を目指そうと考えてらっしゃる皆さんは、努力家で実務においても優秀な方々だと思います。最後にある教員の方から頂いた、私がMBA本科を目指すきっかけになった言葉を皆さんにも贈りたいと思います。

「今は仕事が忙しいから本科生になるのはもう少し落ち着いてから…と考える方もいると思う。でも、働きながら単科生として受講している努力家の皆さんは、この先も仕事が落ち着くことはない。思い立った今がその時。」

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