『リーダーシップ進化論』人類史から紐解くこれからのリーダーシップとは～株式会社リクシス創業者CSO・酒井穣

酒井穣: 株式会社リクシス創業者CSO兼代表取締役副社長　
田久保善彦: グロービス経営大学院　経営研究科　研究科長

「なぜ自分がリーダーなのか」「リーダーとして自分は役割を果たせているのか」など、自身のリーダーシップに不安や悩みを抱えているビジネスパーソンは多い。リーダーシップが重要であるとは理解しているものの、優れたリーダーシップとはどのようなものなのか。「リーダーシップ進化論」の著書である株式会社リクシス創業者CSO兼代表取締役副社長　酒井穣氏にお話をいただいた。

酒井氏は「優れたリーダーシップは、組織が置かれている環境によって異なることが明らかにされている。リーダーシップは組織の在り方と密接に関係している」と述べている。講演の中では「誰もが生き方に迷う時代、群れのルール（自己組織化）を自覚し、それを利用することが大切」「世界を変えるために、誰かを説得する必要はない。自らが動いたところに道ができる」などの意見が出た。

参加者からは「リーダーシップは勝つことを目的とするばかりではない、環境に影響を与えるものという言葉に勇気づけられました」「自分は特別ではないと自覚することで、周囲を俯瞰的に見られるようになることが新鮮だった」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

酒井穣

株式会社リクシス創業者CSO兼代表取締役副社長　

株式会社リクシス創業者CSO兼代表取締役副社長慶應義塾大学理工学部卒、TIAS School for Business and Society 経営学修士号（MBA）首席。

商社勤務後、ASMLオランダ本社にエンジニアとして転職し9年をオランダで過ごす。帰国後はフリービット株式会社（東証一部）にて取締役（人事・経営企画・広報IR担当）を経験。過去には事業構想大学院大学・特任教授、新潟薬科大学・客員教授なども歴任。17歳の頃から現在まで30年以上にわたる介護経験をベースとして、2016年、仕事と介護の両立支援を行う株式会社リクシスを創業。株式会社リクシスは、J-Startup 2021、エイジテック2021最優秀賞などに選ばれている。 NPOカタリバ理事、プロ野球選手会顧問なども兼任する。著書多数。

田久保善彦

グロービス経営大学院　経営研究科　研究科長

グロービス経営大学院　経営研究科　研究科長慶應義塾大学理工学部卒業、修士（工学）、博士（学術）、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ系・思考系科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、経済同友会・新産業革命と社会的インパクト委員会副委員長（2016年度）、新産業革命と規制・法制改革委員会副委員長（2017、2018年度）、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。

著書：『ビジネス数字力を鍛える』（ダイヤモンド社）、『社内を動かす力』（ダイヤモンド社）共著：『志を育てる』、『グロービス流　キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA　グロービス流ビジネス基礎力10』、『これからのマネジャーの教科書』（東洋経済新報社）、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』（ダイヤモンド社）ほか多数。

記事一覧へ戻る