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グロービスの体験クラスに潜入!
「代替されない人材」になるには、どうすればいいのか?

2020年02月03日

  • 思考
  • 実践的
  • キャリア

AIやロボットをはじめとする技術革新によって、人が担う仕事の価値が厳しく問われはじめている昨今。変わりゆく時代のなかで、若手のビジネスパーソンは、どのようなスキルを身につければ、「代替されない人材」として活躍できるのでしょうか



SNSで目立つのは「個人の発信力をつけて自分をメディア化しよう」、「リスクをとってでもデカイ仕事をしろ」といった少々ハードルの高い印象のものばかり。でも正直、もっと地に足のついた現実的な方法を知りたいと思ったことはありませんか…?



そこで訪れたのは、国内で最も多くのビジネスパーソンが学ぶ「グロービス経営大学院」※。最近は社会人経経験が2~3年のR25世代が特に増えているそう。

※文部科学省「専門職大学院一覧入学定員」(平成29年5月)調べより

グロービスの人気科目の一つである『クリティカル・シンキング(論理思考)』や自身のキャリアを考える科目『リーダーシップ開発と倫理・価値観』の教員を担当し、年間3,000人を越える社会人との接点を持つスチューデントオフィスのマネジャーでもある中村直太さんに、今回のテーマについて相談をしてみました。


数多くのビジネスパーソンの“リアル”なキャリアをみてきた中村さんなら、現実解をくれるはず…!

【中村直太(なかむら・なおた)】1982年生まれ、横浜市出身。理系大学院を修了後、人材系企業でキャリアアドバイザーや事業企画を経験したのち、グロービスに入社。拠点運営やチーム設立などを担当し、現在はビジネススクールの学生募集と教員を兼務し、年間約3,000名の社会人学生との接点を持つ。教員としては『クリティカル・シンキング』や『リーダーシップ開発と倫理・価値観』の科目を担当。企業/NPO/大学生向けにキャリアセッションの開発・実施もしている。

「代替されない人材」になるために必要なのは、ポータブルスキル。

宮内:というわけで本日は、「代替されない人材」になるためにはどうしたらいいのか?相談にきました!


中村:いきなり難しい質問なのですが、20代の皆さんならとても関心のあるテーマのひとつだと思うので、チャレンジしてみましょう。


「仕事で代替されない人材になりたい」、「ビジネスパーソンとしての市場価値をあげたい」と思ったとき、宮内さんなら例えば、どのように行動しますか?


宮内:うーん…。今の仕事で成果を出して、まずは仕事の実績をつくることを考えます。


中村:それはとても大切なことですね。でも、環境変化が激しく将来の見通しが立ちにくいこの先の時代を考えると「本当にそれだけで大丈夫なのか?」についても考えておきたい。これからの時代は間違いなく、スキルの陳腐化やジョブ・キャリアの移り変わりが激しくなります。そこでより重要性が高まるのが、環境適応力。どんな環境におかれても、成果を出すことができる力です。

中村:転職やパラレルワーク、多様な働き方が広まるにつれ、「新卒で入った会社で一生勤め上げる」という価値観は薄れつつあります。また、人間の平均寿命は伸びる一方ですが、企業の寿命はどんどん短くなっています。つまり、引退するまでにさまざまな業種や職種に就く可能性が高まっているんです。仮に同じ組織で働き続けられたとしても、お客様のニーズも変われば、競争相手もどんどん変わる。異動で役割が変わることも当然ありますよね。だから、目の前の仕事の実績や経験だけに頼るのではなく、「どんな環境でも活かせるポータブルスキル」を持っていることが重要なんです。


宮内:ポータブルスキル

ポータブルスキル=あらゆる業種・職種で活かせるスキル。

中村:ポータブルスキルを直訳すると「持ち運びできるスキル」。つまり、特定の業種・職種・時代背景にとらわれない汎用性の高いスキルのことです。

たとえば、“リーダーシップ”や“コミュニケーション力”は、非常にわかりやすいポータブルスキルですよね。


宮内:ふむふむ

たとえば、「A社である洗剤を主婦向けに売るためのマーケティング施策を実行し、成功しました」は、スキルではなく経験なのでこのままでは、再現性がありません。



でも、その経験を通じて得たものが例えば、「多くの人を巻き込み推進する力」や「市場環境を分析する力」、「プロジェクトのおカネの流れをモデル化する力」といったかたちで抽象化できていると、これは他の場面で応用が効く可能性が高い。つまり「ほかに転用して、再現できるようになっているかどうか?」がポイントです。

中村:あるプロジェクトが終わった後、「今回はここが良かった、ダメだった」という分析をして、持論に落とし込むところまではできる人が多い。ただ、そこで終わってしまうと、経験だけに頼って仕事をするスタイルから抜け出せず、所属している組織や職種固有のスキルしか身につかないんです。


宮内:たしかに、なんとなく仕事を振り返るだけで、終わっていたかもしれません。


中村:抽象化の力をつけるには、さまざまな経験から共通する要素を引き出し、汎用性のある言葉で表現するといった「考える力」を磨くトレーニングが必要です。

中村:たとえば、僕が担当している「クリティカル・シンキング」という科目は、論理思考力を鍛えます。思いつきや直感、経験を頼って考えを進めるのではなく、客観的な視点をキープしながら頭を回す方法を身につけることで、ポータブルスキルへと進化させるための考え方を学びます。もちろん先程触れた抽象化する力も含まれています。


宮内:「グロービス経営大学院=MBA取得」というイメージで、あまり自分とは関係がないと思っていたのですが・・・。ポータブルスキルを鍛える場なんですね!転職や異動の際に選択肢が増えると思うと、将来の可能性を広げるための場としてかなり気になる存在になってきました。


中村:グロービスの学生の皆さんは、2年間の修士課程に入学しMBA取得を目指す「本科生」と特定の科目を学べる「単科生」とに分かれています。

いきなり修正課程に入るのはハードルが高いかもしれないですが、単科生なら「クリティカル・シンキング」、「マーケティング・経営戦略基礎」など、基礎的な内容を学ぶ科目を1科目3カ月から受講することが可能なんですよ。

本科生:標準2年〜5年でMBAの取得を目指すコース。24科目で費用は約300万円
単科生:1科目3カ月から受講可能。費用は1科目につき12万8000円


中村:「クリティカル・シンキング」と聞くと難しいと考える方もいるかもしれませんね。でも、とても身近なテーマを扱っているんですよ。


テーマは2つ。「自分の考えていることを納得感をもって周囲に伝える力=コミュニケーション力」と「何かを判断・分析するときに、できるだけ客観的に行う力=意思決定力・問題解決力」なんです。


これらの力が求められない仕事なんて、世の中に存在しないと思います。最近は、プログラミング教室やオンライン英会話などで学ぶ人も増えています。目的次第でそれらも必要ですが、学べるのはあくまで「言語」です。言語のみで、仕事ができるわけではありません。仕事の本質は「問題解決」であり、それを実行するには意思決定力やコミュニケーション力などビジネスの基礎的な能力が不可欠です。


貴重なお金と時間を使うのであれば、ビジネスの成果に直結し、ビジネスパーソンとしてのバリューの最大化につながる学びをしっかり見極めるべきだと思います。


貴重なお金と時間を使うのであれば、何をどのような順番で学ぶのがビジネスパーソンとしてのバリューの最大化につながるのかをしっかり考えてから行動するべきだと思います。

「わかる」と「できる」は違う。大切なことはこのギャップを埋めること。

宮内:ただ、働きながら週末や夜にビジネススクールに通うって、ハードルが高いなと思ってしまいます。ぶっちゃけ、フレームワークの勉強なら動画や本で済ませたいなと


中村:やっぱり、そう思いますよね。私もビジネススクールに通うまでは、そう思っていました。


ちなみに、宮内さんは何かスポーツをやった経験はありますか?一流のスポーツ選手が書いたスポーツ理論の本はたくさんありますが、それを読んだだけで上手くならないですよね。知識として知っていることはもちろん大切ですが、同時に正しいトレーニング方法を学び、さらには実際にトレーニングを繰り返さないと、いくら知識をインプットしても役には立たない。



「わかる」と「できる」って、大きな差があるんです。世の中には論理思考の本がたくさん出ていますが、読んで内容を理解するのと、理解したことを仕事で使えるかどうかは別の話。グロービスの授業でやっているのは、このギャップを埋めるためのトレーニングだと思ってもらえると、わかりやすいと思います。


宮内:そう言われれば、いつもビジネス書を読んだだけで、成長できたような気になっていました…。たしかに、仕事で使えないと勉強しても意味がないですよね。


中村:グロービスに通われる皆さんは、過去にビジネス書を読んだり動画を見て勉強した経験がある人が多い。でも、なぜわざわざ時間とお金を割いて受講されているのかというと、先程お話したギャップを感じているからなんです。



グロービスの授業では、学生同士がディスカッションする時間を多くとっているのですが、これは予習でインプットした知識を、意見交換を通じてアウトプットすることで、「わかる」から「できる」に変換するためのトレーニングになるからなんです。

宮内:たしかに一人で本を読んだり、動画をみるだけでは、アウトプットのトレーニングはできないですよね…。ビジネススクールに通う人たちが増えている理由が理解できた気がします。


中村:理由はそれだけではないんですよ。グロービスには多様なキャリアを持った人たちが集まっているので、ほかの学生と意見交換をすることで、自分の思考のクセを知るだけではなく、さまざまな視点や価値観を得る機会にもなるんです。



言葉で説明するだけでは、なかなか伝わらないと思うので、このあと「クリティカル・シンキング」の体験クラスに参加してみませんか?


宮内:ぜひ!

というわけで…「クリティカル・シンキング」の体験クラスに潜入!

席に座るとまずは自己紹介から。グロービスの授業は机ごとにグループになって進めていくのが特徴です。私のグループにはエンジニアやデザイナーなどの専門職の方もいて驚きました。中村さんが話してくれたように、たしかに、この場はダイバーシティだなと思いました。

グロービスの教員は全員がビジネスでの実務を経験しています。また、授業は教員が一方的に話す講義ではなく、教員のファシリテーションをもとにさまざまな意見を出し合って、みんなで考えを深めていく活気のある雰囲気


教員の自己紹介が終わると、早速演習へ。最初のお題は、「とある製品の販売利益をアップさせるアイデアを出すこと」。実際の仕事でもありそうなシーン、みなさんも考えてみてください。

グループで議論しながら、できるだけ多くのアイデアを出していきます。


このような演習をいくつか行い、体験クラスは終了。実際の授業では、事前に今回の演習のような課題が設定され予習をしてのぞむので、より活発な意見交換が行われるそうです。

世の中のビジネスパーソンを、「わかる」人から「できる」人へ。

中村:おつかれさまでした。グロービスの授業の雰囲気はどうでしたか?


宮内:いやあ…かなり頭を使いました!!! 参加者の皆さんがフレンドリーで、楽しむことができました!



説明を聞くだけでは、どうやって学ぶのか、どうやって学んだことを仕事に活用するのかのイメージが湧きづらかったのですが、はっきりわかりました。体験クラスで教わったことは、明日からの仕事ですぐに使えそうです。


中村:グロービスは、経営学を額縁に入れて飾っていても意味がないと思ってるんです。



学びは仕事で活かせるからこそ楽しくなる。楽しく学べれば、学び続けることができます。グロービスで教えているのは、学んだことを実際に使って成果につなげるための「実学」なんです。

中村:担当するクラスの学生の皆さんからは、いつも上司や同僚から「話し方がわかりやすくなった」、「意見に納得感が出てきた」と褒められたという声をもらいます。

それだけじゃなく、仕事をしながら学んで頑張っていることが評価されて、プロジェクトに抜擢されたり、異動が叶ったりと、新しいチャレンジが増えるきっかけにもなっているんです。目の前の仕事だけをこなしている人と、仕事をしながら学ぶ努力をしている人。どちらがチャンスに巡り会える可能性が高いかは、聞くまでもないですよね。


宮内:学ぶことがきっかけとなって、チャンスに巡り会えるんですね。


中村:そうなんです。言い方を変えれば、グロービスで学ぶことの価値は、自分らしく生きられるようになることだと思っているんです。

どいうことかというと、学ぶことでチャンスが巡ってくる。準備をしていたので、チャンスを成果につなげられる。すると、さらにチャレンジングな機会が巡ってくる。そのプロセスの中で、自分の足りないところが明らかになり、さらに「学びたい」と自然に思うようになる。このような「チャレンジと学びのサイクル」に入ると、ビジネスパーソンとしてのバリューは自然と高まっていきます。

その結果、自分のやりたいことができて、仕事も楽しくなる。グロービスでは働く人が、こうした好循環により早く入るきっかけを提供したいと考えているんです。


グロービスには、会社勤めの人だけでなく、プロスポーツ選手や医師、弁護士、会計士、僧侶まで、多様なキャリアを持った人がたくさんいるそう。

体験クラスを受けてみて、グロービスでの学びは「ポータブルスキルを身につけること」だけではなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと「議論できること」、「真剣に議論することで強い絆で結ばれたネットワークを築けること」にもあるのだと感じました。

「自分の考えをうまく口にできない」、「間違っていたらどうしよう」というメンタルブロックを突破して、とことん自分の頭で考え、それをまわりの人たちにぶつけていくこと。「わかる」だけの人から「できる」人になるための鍵は、ここにあるかもしれません。

▶︎体験クラスの日程はこちら

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〈取材・文=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=中澤真央〉

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実践性を重視したグロービス独自の授業スタイルをご自身の目で確かめてください。

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