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【卒業後~MBAを終えて~】家族の理解と支え、仲間との交流と挑戦。公私ともに充実した名古屋での学生生活

eca80b4c639e4552b82e256c1bd9932402a9cdc6.png【名前】澤根 範憲

【勤務先】岩谷産業株式会社

【入学年】2019年


<自己紹介>

大学卒業後、岩谷産業株式会社に入社。販売店へLPG(液化石油ガス)・ガス機器を販売する卸営業、製造工場へLPGLNG(液化天然ガス)・ガス機器を販売する直需営業を担当。その後、2021年に社長直轄の新規事業開発を担う部署へ異動し、主に脱炭素領域を担当する。

2019年グロービス経営大学院入学、2021年卒業。

■入学の決め手は、学びへのワクワク感

「なぜ上手くいかないんだ...」

今から5年前 、名古屋への転勤と同時に、担当業務が卸営業から直需営業へ変わりました。入社以来それなりに結果もついてきていたのですが、異動後はなかなか思い通りの結果を出すことができず、モヤモヤを抱えていました。そんな時、グロービスの単科生として学んだことがある同僚と、グロービスの話になりました。

もともとビジネススキルを学ぶことには興味があり、新人研修の中でグロービスの紹介がされていたのですが、仕事に精一杯で一歩を踏み出せませんでした。しかし今回は、挫折を感じていたタイミングであったため、「自己流ではなく、しっかりとビジネスの基礎を学び、結果に繋げていきたい」と思い、すぐに体験クラスを申し込みました。

体験クラスに参加してまず感じたのは、思考を体系化して考えることの面白さでした。いつもとは違う頭の使い方の大変さはありましたが、ビジネスの基礎を学ぶ面白さが勝っていました。そのため、すぐ単科生として学びを開始しました。

単科生として学び始め、学ぶことの楽しさを知り、社内や取引先の人たちとは違った刺激をもらえるクラスメイトとの交流を深める中で、このまま大学院本科へ進学し学び続けたいと思いました。しかし、当時は子供がまだ一歳になったばかりでした。仕事と家庭、さらに学びの両立を実現させるには、まず家族の理解を得ることが大事だと思い、妻と話すことにしました。

妻には、「今後子供が成長すると、学校行事など大事にしたいイベントが沢山出てくる。まだ子供が小さい今だからこそ、チャレンジできるタイミングだと思うので、学ばせて欲しい」と率直に思いを伝えました。そして、話し合いの結果、家事も育児も取り組むことを前提に、妻から挑戦への後押しを得ることができました。

■学びを実務へ

本科入学後、数々のクラスを受講しましたが、例えば「ビジネス・プレゼンテーション」は営業提案を行う上で大変役に立ちました。相手にどのようなメッセージを伝えるのか、相手に決断してもらうためにはどうすべきなのかをしっかりと考え抜き、資料に落とし込むことができるようになりました。振り返ると、結果が出ていないときは、相手の関心ごとではなく自分が伝えたいことが中心になっていたと思います。自分の思いは大切ではあるものの、相手に動いてもらうためにはどうするべきかを考え抜く心掛けが出来るようになったと思います。

また、「ファイナンス」のクラスで学んだことは、現在の部署(新規事業開発)での出資検討や事業性評価に役立っています。特に、SPC(特別目的会社)については、グロービスで学ばなければ触れる機会がなかったので、実務で必要に迫られたときに抵抗なく受け入れられたのは、「学んでおいて良かった」と思った瞬間でした。

現在、ベンチャー企業との協業や出資案件への取組みなどを進めていますが、グロービスの学びが活きる場面が多々あります。全ての学びが自分の血肉になっていると実務を通じて実感することができるのは、机上の学びで終わらせるのではなく、実務での活用までを見据えたグロービスのプログラムが大いに役立っているからだと思います。

■学び以外にも率先して取り組んだ2年間

家族のこともあり、本科では集中して学び2年で卒業しようと決めていました。そのため、限られた時間の中で最大限の学びを得るために、自分でできることは率先して取り組もうと目標を立てました。

クラス後の勉強会や懇親会の幹事にも積極的に取り組みましたが、特に力を注いだのは、2年間名古屋校2019期同期生のリーダーを務めたことと、JBCCという「MBA生の甲子園」に挑戦したことです。

2019期のリーダーとしては、何かの縁で出会った仲間とのコミュニティを大切にしたいと考えました。

年齢も職業も多種多様なメンバーの誰もが参加しやすく、コミュニケーションが気軽にとれる雰囲気づくりに注力し、他の幹事メンバーと共に、定期的な同期懇親会の開催や、事務局や先輩後輩との交流の場づくりを行いました。そのなかでも講師、事務局、先輩/後輩の全てを交えた名古屋校大忘年会「結~musubi~」では、100名を超える方に集まっていただきました。グロービスには様々な経歴の方がおられますので、このような機会を通じて多様な考えに触れることで、これまで当たり前だと思っていたビジネスへの向き合い方に対して、多くの気づきを得ることができました。

また、JBCCは「授業で学んだことを他校も交えた実戦形式の場で腕試しをしたい」と思い取り組みました。1年次はチームリーダーとして、予選121チームの中から本戦(セミ・ファイナル/ベスト20)進出という結果を残すことができ嬉しかったですし、2年次は予選落ちという結果もメンバーと悔いのないチャレンジができました。51チームであり、仕事も学業もプライベートもあるなか、更にJBCCに取り組むのはかなりの負荷が掛かります。心掛けたのは、自分のできる精一杯の時間と能力をつぎ込むことと、周囲を見渡すことを忘れないことでした。特に1年次は、入学早々のチーム結成であるため、お互いのことをよく分かっていない状況でした。そのため、コミュニケーションを意識的に取り、相手をよく知ることを心掛けました。精神的にも体力的にもかなりタフなチャレンジでしたが、学びはもちろんのこと、仲間と共に何かを成し遂げる達成感を味わうことができました。また、チームで何かを達成するためには、リーダーか否かは関係なく、皆で支えあい、互いの意見を尊重し、共に感謝し合うことが大切であると学びました。

仕事・学び以外の様々な取り組みに時間を使うことは、家族には一定の負担をかけていたと思います。その分、少しでも家庭の時間を確保するために、複数科目ある授業をできるだけ同じ週末に受講し、日中はグロービスでの時間、夜は必ず家族と共に過ごすというメリハリのある時間の使い方を心掛け、家族の理解を得られるよう努力していました。

■家族への感謝と挑戦へのエール

卒業してもうすぐ1年が経ちますが、家族と過ごす時間を大切に公私とも充実しています。
特に週末は在学中の勉強漬けから一転、3人の子供(5歳、3歳、1歳)の子育てに奮闘しており、これまで支えてくれた家族の有難さを実感しています。

また、切磋琢磨してきた学友がいることは何よりも心強いです。
卒業してからも同期の頑張りは刺激になりますし、何かあれば気軽に様々な話をすることができます。
「一生涯の仲間」としてこれからも大切な存在であり、これまで縁もゆかりもなかった名古屋に立ち寄る理由ができました。コロナ禍が落ち着いたら、真っ先に飲みに行きたい仲間です。

最後に、グロービスでの学びを通じて、物事を多角的に考えることができるようになりました。
近年は「VUCAの時代」であると言われ、そこにコロナ禍が拍車をかけて予測不可能な時代にしました。変化したくないと思っても変化の波が押し寄せます。その波に飲み込まれないようにするためには、自ら学び、成長し続けるしかないと思っています。

新たなことへの挑戦は、誰しも最初は不安があるかもしれません。しかし、迷った時こそ、ぜひ一歩踏み出してみてください。
グロービスには、ビジネスの第一線で活躍している実務家教員やいつも温かくサポートしてくれる事務局の方々もいます。
踏み出すだけの価値が、グロービスにはあります。

今回のブログが少しでも、皆さまの背中を押すことにつながれば一卒業生として大変嬉しく思います。