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【卒業後~MBAを終えて~】グロービスで手に入れたどんな状況でも成果を高められる能力と自信

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【名前】野澤 孝友

【勤務先】武田薬品工業株式会社

【入学年】2019年


<自己紹介>

名城大学薬学部卒業後、武田薬品工業株式会社に入社。MR職として開業医から大学病院までを担当。その後、日本オンコロジー事業部へ異動し現在に至る。その他、東海支店・組合のブロック長兼執行委員、オンコロジーデジタルリードを兼務。

2019年グロービス経営大学院入学、2021年卒業。

■「再現性のある成果創出力」と「キャリアのヒント」を求めてグロービスへ

私が初めてグロービスを知ったのは、2016年に地下鉄で見かけた中吊り広告でした。

当時の私は、担当していた大学病院にて、ある製品で早期採用からの実績伸長から社内インセンティブを受賞でき順風満帆の状況でした。しかし、成功からの自信はあるものの確信には至っておらず、「成果の再現性を高めるにはどうしたらいいのか」「自身の活動をどのように周りに伝えていけばいいのか」「今後はどのようなキャリアを歩んでいけばいいのか」など、悩みが大きくなる一方でした。

またその後、プライベートで第2子が誕生した際に、「子どもは毎日すごい勢いで成長している。一方で、自分は昨日の自分、1年前の自分と比べて成長できているのか?」という問いに対して自信をもって答えられずにいました。

このような悩みに関して周りの先輩に相談したところ、「まずは単科生でいいからグロービスでの学びにチャレンジしてみると良い」と勧められ、中吊り広告を見てから2年経過してグロービスの門を叩きました。

■思考の癖に気づき、仕事のつまずきを克服できた「クリティカル・シンキング」

私が単科生として最初に受講したのが『クリティカル・シンキング』でした。クリティカル・シンキングは、受講前に予想していた以上に「脳の筋トレ」になりました。

グロービスでは、「予習→授業→復習」というサイクルを全6回の授業(3か月間)繰り返します。予習・復習では朝・夜のすきま時間を活用して徹底的に考え抜きました。結果、普段十分に使いきれていなかった「頭」をフル稼働させられるようになりました。

また授業では、予習で考えてきたことを出し尽くすことを意識して、毎回積極的に発言しました。そうすることで、仲間や講師からたくさんのフィードバックをもらえ、自分の思考の癖が分かってきました(私の場合は「前提を押さえることが苦手」「直感に頼りがち」です)。

自分の思考の癖を認識できると、仕事で考える時につまずきがちなところをクリアできるので、必然的に成果物の質やスピードがぐっと高まりました。結果、学びを仕事に応用できていることを実感でき、学びと実践のサイクルがどんどん楽しくなっていきました。

受講を始めた当初は、働きながら時間を捻出することに苦労しましたが、「習慣化」さえできれば、学習時間はしっかりと捻出できました。また、クリティカル・シンキングでは論理思考力を鍛え、客観的な視点をキープした上で適切な順番で頭を回していく方法を身につけます。そのため、最初は慣れるまでに時間が掛かります。ですが、慣れると仕事はもちろんのこと、予習・復習の効率も高まるので、学習時間の確保の面でも非常に有益でした。

■変化に適応しながら成果を高め続けられるマネジメントを目指してMBAに進学

私が初めてグロービスに触れたのは「体験クラス&説明会」でした。体験クラスでは、それまでに受けたどの研修よりも自身の成長・変化に希望を持つことができました。そのため、その時から大学院本科(MBA)への進学を意識するようになりました。そして、上述のクリティカル・シンキングをはじめとした単科受講を続けていく中で、これまでに経験したことのない視野の広がりや弱点を克服できる実感を得られたため、本科へ進学したい気持ちはさらに強くなりました。

また、講師や異業種のクラスメイトと話す中で、自分が想像していた以上に外部環境の変化のスピードが加速していることに気づきました。環境変化に適応しながら成果を高め続けられる組織づくりを目指す上で、従来通りのマネジメントのやり方では通用しないと危機感を感じ、ビジネスを体系的に学び、これからの時代に活躍できるマネジメントへレベルアップしたいと考えるようになりました。

最終的には、単科生としてともに学んだ仲間たちの熱意に感化され、「この仲間たちともっと学びたい!」と強く思い、本科進学を決意しました。

■学びの広がりと実務への応用を加速させるグロービスMBAの学び

本科に進学して学んだ科目の中で最も印象に残っているのが、『デザイン思考と体験価値』です。グロービスでは、これから先の時代に求められる能力を開発できるよう、テクノベート(※テクノロジーとイノベーションを掛け合わせたグロービスオリジナルの造語)領域の科目が充実しており、その中の一つが『デザイン思考と体験価値』です。ユーザー起点で課題を定義し、テクノロジーやクリエイティビティを活用しながらユーザーの体験価値を一新することで解決を図る科目です。

 私たちは4人グループを組み、患者さんの通院時の体験価値を革新することを考え抜きました。具体的には、患者さんの待ち時間短縮とスタッフの対応の向上に焦点を当て、それら課題をテクノロジーを活用しながらこれまでにない形で解決する方法を構築しました。この経験を通じて、クリティカル・シンキングで得た客観的かつロジカルな問題解決のアプローチに加えて、ユーザーへの共感をベースとした観察・プロトタイピングによる問題解決のアプローチも習得でき、自分の問題解決力の幅が大きく広がりました。

またグループワークを進める中で、これからの時代のビジネスにおいてデジタル技術の応用が欠かせないことを強く感じました。また、グループの他の仲間より自分はITリテラシーが低いことを痛感し、その弱点を克服したいと考えるようになりました。そこで、上司に「社内の業務プロセスのデジタル変革に携わらせてほしい」と要望し、デジタルリードという役割を担うことになりました。現在、新型コロナウイルスの影響により、1人の医師と面談できる回数が月3回から1回に減少しています。これは我々MRにとっては成果創出と職種の存在意義の両面において非常にクリティカルな問題です。そこで、面談1回あたりの医師の体験価値を高めるべく、デジタル技術を活用した情報提供プロセスの再構築に取り組んでいます。そこには、『デザイン思考と体験価値』で学んだ思考技術はもちろんのこと、グループの仲間との喧々諤々の議論を通じて得た他業界の知恵を活用できており、改めて学びを実務に応用できている実感があります。

■最後に

数年前の私のように「これからも成果を残し続けられるか自信がない」「新卒で入社してからずっと同じ業種・職種なので視野狭窄になっていないか不安がある」という方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

グロービスでは、ビジネスの第一線で活躍する実務家教員や、多様なバックグラウンドを持つ仲間と切磋琢磨しながら学び合います。その経験を通じて、これからどんな時代になろうともチャレンジし、成果に繋げられるベーススキルや根拠のある自信が手に入れられます。そして、「できること」が増えるためキャリアの選択肢も大きく広がります。

数年前の私と同じような不安や課題意識をお持ちの方には、ぜひ一度グロービスの門を叩いてみていただきたいです。勇気をもって一歩踏み出し、歩み続ければ、想像していなかった自分に出会えますよ!