奥 智照さん 奥 智照さん

全体視点で経営を捉え、
技術開発と特許取得を
行うために。

  • 大手通信キャリア
  • 経営戦略部門

奥 智照さんTomoteru Oku

PROFILE

大学院修了後、通信キャリアにてインフラ運用の企画と知財戦略の立案・実行業務に従事。グロービス経営大学院入学後に、自ら希望し経営戦略部門に異動。在学中に「技術をビジネスモデルに載せて社会に届ける」という志が明確になり、現在は顧客心理や社会環境の変化を捉えた新しい収益モデルの検討を行っている。


※記事の内容はインタビュー当時のものです

全体視点で経営を捉え、技術開発と特許取得を行うために。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

ヒト・モノ・カネという経営資源を研究開発に投じた会社が報われるようにしたい。そう考えたのがきっかけです。私は新卒で通信事業者に就職しました。そのころは外出中にインターネットをつかうことがまだ珍しい時代で、どこでも安価にインターネットをつかえる社会を「当たり前」にしたいという想いがありました。

しかし、私たちよりも早く社会の当たり前を変えたのはiPhoneの登場でした。当時の日本にも、通信や製品開発に関する先進的な技術はありましたが、それを人々に届けるビジネス力では他国に後れを取っていたのです。どれだけ経営資源を研究開発に投じても、顧客が求めるものを適切に提供し対価を得られなければ、利益に貢献することはできません。

技術で先行してもビジネスで負ける。それまでの私は、新規サービスを特許で固め、他社との差別化を図れば事業を優位に導けると考えていましたが、日本メーカーの惨状を見る中で、特許取得だけでは勝てないということを痛感しました。

そうした中で私は、まずは経営を全体的な視点で捉え、その上で技術の開発と特許の取得をすることが必要だと考えるようになり、MBAの取得を検討し始めました。

知識を詰め込むのでなく、仕事で活かせるようになりたい。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

ディスカッションを通じて、自分の考えをアウトプットをする環境があったからです。私は本を読むことが好きなのですが、知識を詰め込むだけになってしまい、得た知識をつかいこなせないことに課題を感じていました。

グロービスでは、「分かる」を「できる」に変えるために、自身がケース(企業事例)の主人公の立場となってディスカッションし、意思決定をするトレーニングを繰り返し行います。こうした実践的な授業を通じて思考を深め、仲間と切磋琢磨しながら成長できる環境で学びたいと考え、グロービスを選択しました。

奥 智照さん

人的ネットワークを広げられるさまざまな仕組みがある。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

グロービスでは、高い向上心を持つ幅広い年代の仲間や、ビジネスの最前線で活躍する実務家教員との交流など、人的ネットワークを広げられるさまざまな仕組みがあります。授業では物事に対する考え方が180度異なる業界・職種のクラスメートと議論をし、課外活動では普段の生活で出会えないトップリーダーの講演を聞く機会も多く、視野を広げることができました。

また、全国にあるキャンパスの学生や教員、各界のリーダーが一堂に集うカンファレンス「あすか会議」では、所属するキャンパス以外の仲間とも議論したり、活躍されている卒業生から話を聞いたりするなど、多様なキャリアに触れられることも魅力のひとつです。

部門最適ではなく、全体最適で考えるように。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

グロービスで学んだことで自身の「」が明確になり、仕事への向き合い方が大きく変化しました。成し遂げたいことが見えたことで、仕事へのモチベーションが高まり、これまで以上に目的意識を持って業務に取り組むことができています。

それまでの私は、自力で解決できる範囲でしか仕事をしていませんでした。業務改善はできても、業務変革はできていなかったのです。しかし、グロービスで学び、会社の経営方針や施策の意味を理解できたことで、職責の範囲(部門最適)ではなく、全社を俯瞰してあるべき姿(全体最適)で考えられるようになりました。加えて、あるべき姿を周囲に発信することで、より高い視座でのフィードバックを受け取ることができるようになり、周囲の協力を得ながら変革を進められるようになりました。

奥 智照さん

自分の常識だけに頼ることなく、多面的かつ構造的に考え議論できる力。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

「社会の動きを理解し、行動する力」です。さまざまなケースを通じて多様な業界・企業の分析を行ったことで、自社の課題をスムーズに発見できるようになりました。

しかし、課題を発見するだけでは変革を進めることはできません。社内には、業界構造や自社の立ち位置、課題まで熟知している各事業領域の専門家がいます。彼ら彼女らとともに戦略転換を推進していくためには、業界の常識に囚われない分析軸で業界を構造的に捉え直し、新たな比較軸で議論することが求められます。

こうした場面でも、自分の常識だけに頼ることなく多面的かつ構造的に考え、納得してもらえる議論ができる力が付いたのは、さまざまな業界の人と議論できるグロービスの授業のおかげだと考えています。

卒業後も仲間たちとともに成長し続けられる。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

グロービスでは、起業や組織変革、テクノロジーといったさまざまなテーマ別や業界・業種別のクラブ活動、在校生・卒業生が企画するネットワーキングイベントなど、自分の興味・関心に合わせたコミュニティに参加することができます。

私はG会(グロービス卒業生の会)に所属しているのですが、そこで出会った仲間たちと研究活動を行いました。研究テーマは、新型コロナウイルスの影響で在校生・卒業生のつながり方が変化する状況を受け、「日本でのネットワーク・コミュニティ形成のポイント」に設定。コミュニティの「形成・継続・再活性化」を体系的に整理できたことは貴重な財産となりました。当時のメンバーとは現在も毎週読書会を開いているのですが、卒業しても仲間たちとともに成長し続けられる機会をたくさん得られるのが、グロービスの魅力のひとつだと思っています。

与えられた環境で最大限努力し、常にスキルやパワーを高め続ける。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

印象に残っているのは「パワーと影響力」です。今の自分にできる最大限のことは何かを考えるきっかけとなりました。社会には多くの課題がありますが、その解決に向けて自身の持つパワーが与えられる影響力には限りがあります。この科目では、いかに自身や組織のパワーを高め、周囲に影響力を及ぼしながら社会課題を解決していくかという方法論を学びました。

パワーというのは、寝て起きたら身に付いているものではありません。「一燈照隅」という言葉があるように、自分が置かれた環境の中で最大限努力し、常にスキルやパワーを高め続けることが影響力を大きくするための基本だと考えています。私は日頃から、仕事とプライベートの両面で成長できる環境に身を置き、影響力を高めることを心掛けています。

奥 智照さん

悩むのではなく考え、一歩踏みだす。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

出願を検討する際は多くの方が悩むものですが、「考える」と「悩む」は似ているようで異なっています。「考える」は思考を具体化し、次の行動に進むためのプロセスであるのに対し、「悩む」は思考の抽象度が高くその先へつながりにくい状態です。もしこの記事を読んでいるあなたが悩んでいるのなら、悩むのではなく考え、一歩前に踏みだしてみてください。

これはある教員の方の受け売りですが、「今日が残りの人生の中で、一番若い日」。早い段階から学んで、できることを増やし、やりたいことを見付けられれば、よりよい人生を歩むことができます。まずは出願エッセイを書いて「どのように生きていきたいのか」を自分に問いかけてから、出願するかどうかを考える。そんな進み方もよいのではないでしょうか。

体験クラス&説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。

11/16(土)10:00~12:00

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

11/21(木)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

11/30(土)13:00~16:00

オープンキャンパス

開催:オンライン(Zoom開催) ※体験クラス・卒業生スピーチあり
本科(MBA)への進学や入試への出願を検討している方向け

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