PROFILE
大学卒業後、電機メーカーを経て、株式会社電通へ入社。株式会社電通では、オリンピックや世界水泳といったスポーツマーケティングに携わり、その後、大手企業の広告営業を国内外で10年間経験。2020年からは、電通グループ160社を統括する持株会社の中で、グループ全体の重要施策(ダイバーシティ推進や人材育成体系整備、エンゲージメント調査導入)に携わっている。
※記事の内容はインタビュー当時のものです
対処方法ではなく、経営の全体感をとらえた上で問題を解決したい。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
35歳から39歳にかけてタイに赴任していたのですが、そのときに人材マネジメントで苦労したことがきっかけです。赴任前は、広告キャンペーンを取り仕切るひとりの営業として業務に邁進していました。一方、タイでは管理職としてマネジメント業務を行うようになりました。
30%~40%という高い離職率に悩まされ、試行錯誤するものの離職率はいっこうに改善しませんでした。やがて、小手先の打ち手ではなく、経営ビジョンの浸透、そして経営ビジョンと整合性のとれた事業戦略があってこそ、人材マネジメントの手法が有効に機能することに気付いたのです。その後、問題が起こってから都度、対処方法を学ぶのではなく、経営の全体感をとらえた上で打ち手を講じたいと考えるようになり、MBAの取得を考え始めました。
グロービスなら、思い立ったらすぐに学び始められる。
なぜグロービスのオンラインクラスを選択されたのでしょうか?
妻もフルタイムで勤務をしており、子どもたちの送り迎えや家事を分担する必要がありました。そのため、平日の夜や休日に通学して家を空けるという選択肢は考えていませんでした。
そこでオンラインでMBAを取得できるビジネススクールを探したところ、国内においてはグロービスがほぼ唯一の選択肢でした。海外のビジネススクールも検討しましたが、GMATなど出願準備だけでも1年以上の期間が必要です。それに対し、グロービスは単科生制度を利用すれば、すぐに学び始めることができます。また、母国語でディスカッションするほうが、深く学ぶことができると考え、グロービスに決めました。
1秒で授業に参加でき、1秒で世界中の仲間とつながることができる。
グロービスのオンラインクラスで学ぶ魅力は何でしょうか?
1秒で授業に参加でき、1秒で全国の仲間だけでなく、世界中で学ぶ仲間とつながることができる点に魅力を感じています。オンライン授業は、通学時間がないので授業の直前まで、仕事や家事、予習に時間を使え、ストレスをかなり抑えられていると思います。
また、オンラインなら日本全国はもとより海外在住のクラスメートや、家庭と仕事の両立に苦労されているワーキングマザーの方たちともたくさん知り合えます。普段、人事として効率的な働き方を模索している私にとって、さまざまな事情を持ちながら学んでいるクラスメートの意見を聞くことは、仕事に直結するさまざまな気付きも得られます。
単科生制度を利用することで、本科生として学ぶ自信がついた。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
仕事を続けながら、2~3年という長期にわたって、勉強を継続できるだろうか、という不安を抱いていました。そこで、あまり負荷をかけすぎず、まず学ぶことの面白さを感じられるようにしようと考えました。
そこで、単科生としてまず1科目を受講。その間に自分なりの勉強のリズムを模索し、社会人としての学び方(授業で学んだことを、仕事で実践し、フィードバックをもらう)を会得することを目指しました。その後、2科目目、3科目目と受講を続けるうちに、本科生としてやっていく自信を得ることができました。周囲には、同時に複数科目を受講する人、すぐに本科生になる人もいましたが、周囲を気にすることなく、自分のペースを見つけることが大切だと思います。
どんな案件が来ても、慌てることがなくなった。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
問題の本質にたどりつくことが容易にできるようになり、仕事を処理するスピードが格段にあがりました。グロービスで学ぶ前は、問題解決や意思決定に必要な考え方が分かっていなかったため、物事を表面的にしかとらえられず、安易に思いつく解決策に飛びつき、泥沼にはまっていました。グロービスで学ぶようになってからは、フレームワークを駆使しながら、客観的な視点で分析できるようになったと感じています。
また、授業の課題とはいえ、毎回、世界中のあらゆる企業の経営者やマネジャーの視点にたって、難題に取り組んでいるため、日々の業務でどんな案件がきても、慌てることがなくなったのも変化のひとつです。必ず問題の本質にたどりつき、効果的な解決策を打ちだし、人を説得できるはずだという自信が生まれ、心に余裕をもって仕事ができています。
赴任前に学んでいたら、私のマネジメントスタイルは大きく違っていた。
受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?
「異文化マネジメント」です。日本では、「日本と海外」「日本とグローバル」というように日本以外を一口にまとめて議論する傾向が多いと感じています。かくいう私も、タイに赴任する前はそうでした。しかし、タイに赴任してみて、タイ人の考え方が日本人と違うのは当然ですが、アメリカ人とも、シンガポール人とも違うことに気付きました。けれども、その違いがどこから生まれるのかは、よく分かっていませんでした。
「異文化マネジメント」は、そのもやもやした疑問を、国民や文化の定量的なスコアの違いという明快な形で分析します。もし自分がタイ赴任前にこのことを知っていたら、私のマネジメントスタイルは大きく違っていただろうと何度も思いました。知的好奇心を刺激されるだけでなく、海外とのやりとりにすぐに活かせる魅力的な科目です。
「自分らしく、自分のスタイルで学びたい」が叶う。
グロービスで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
グロービスは、懐の深い学校です。MBAといえば、キャンパスに通って学ぶのが普通です。仲間と顔を合わせ、熱く意見交換をしながら2年間、集中して学ぶというのが一般的なイメージかもしれません。
しかし私は、「オンラインで効率的に勉強したい」「継続できるか不安なので、1科目から様子をみたい」というニーズを持っていました。ほかのビジネススクールでは、学校の制度や受講スタイルに自分を合わせることが必要です。合わせられなければ、学びのスタートラインに立つこともできません。しかし、入学を検討している方々は皆さん社会人であり、ライフスタイルや抱えている事情も異なるのですから、求めている学びのスタイルは十人十色なのではないでしょうか。グロービスには社会人が学び続けるために数多くの仕組みが用意されているので、自分らしく、自分のスタイルで学びたい方にはおすすめです。
体験クラス&説明会日程
受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。
また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。