グロービス経営大学院

お知らせ

2024年10月01日

2024年10月01日

2024年度1月期より「テクノベート・ビジネスモデル論」「リスキリングと組織トランスフォーメーション」の2科目を新設

グロービス経営大学院は、2025年度にMBAプログラム「テクノベート*1MBA(TMBA)」「エグゼクティブMBA(EMBA)」開講を予定しており、それに先駆け、2024年度1月期より「テクノベート・ビジネスモデル論」「リスキリングと組織トランスフォーメーション」の2科目を新設いたします。

これらの科目は、MBAプログラムを受講中の在校生はもちろん卒業生も受講可能です。グロービス経営大学院は、新たな時代のビジネスパーソンに求められる学びを、広く提供していきます。

*1 テクノベート:テクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語

進化するグロービスMBA:「TMBA」「EMBA」の開講背景と特徴

グロービスは1992年の創業以来、次代を見据えながら、社会・テクノロジーの進化に伴い創造と変革を体現してきました。昨今の社会変動は、AIやテクノロジーの進化など過去に例を見ないほど激しくなっています。同時にMZ世代の価値観の変化、キャリアの選択肢の増加、人生100年時代におけるリスキリングのニーズの高まりを背景に、ビジネスを学ぶ目的も多様化しています。

それら多様な学びのニーズに対応するために、グロービス経営大学院は2025年度より従来のMBAプログラムを「TMBA」と「EMBA」の2つのプログラムに分け開講します。従来のグロービスMBAで身に付けられる「経営の定石(ビジネス・フレームワーク)」「思考力(コンセプチュアルスキル)」「リーダーシップ(ヒューマンスキル)」に加え、テクノロジー進化による激動の時代において、創造と変革に挑む若手ビジネスパーソンと職務経験が豊富なリーダー層、それぞれの立場に合わせた能力開発の場を提供します。

2025年度のプログラム開講に先駆けて「TMBA」と「EMBA」の両プログラム合わせて7科目を新設、2科目を刷新し、2024年度から提供を開始しています。

テクノベート・ビジネスモデル論科目概要

https://mba.globis.ac.jp/curriculum/detail/tvb/

事業戦略を実行するためには、その事業を構成する要素に分解し、より具体的なビジネスの形(=ビジネスモデル)を構築することが不可欠です。

本科目では、ビジネスモデルを構成する要素や、デジタル競争下で強力な成長エンジンとなっているプラットフォーム・ビジネス、Xaas、サブスクリプション、O2Oなどテクノベート型ビジネスモデルの特徴を学びます。またこれらの背景にある事業経済性・エコシステム・顧客ダイナミクス等の考え方を押さえながら、それらの要素を組み合わせてビジネスモデルを構築するための思考プロセスを習得します。さらに各要素を検討する上での重要ポイント、実行に移す際のジレンマや難所、それらを乗り越えるための要諦についても学びます。

6回のクラスは、全てディスカッションを主体としたケース・メソッド方式で行います。経営戦略およびマーケティングのフレームワークを事前に習得していることが前提となります。

※科目の特性上、振替や休学制度の利用はできません。

  • 開講:2025年1月  
  • 場所:通学(東京校)/オンライン
  • 対象:グロービス経営大学院 本科生・卒業生/GDBA卒業生
  • 定員:35名
  • 担当教員:山口英彦

各回のテーマ 

Day1
ビジネスモデルの基本設計/ バリュープロポジションと顧客開拓
Day2
価値共創とマネタイズ
Day3
エコシステムのマネジメント
Day4
ビジネスモデルの構築と防衛、拡張
Day5
データドリブンのビジネスモデル開発
Day6
ビジネスモデルの改革

科目開発担当教員からのコメント

山口英彦
グロービス経営大学院 教員

本科目では、日々進化を続けるデジタルテクノロジーに焦点を当て、デジタルテクノロジーを基軸にイノベーションを起こす際のビジネスモデル(テクノベート・ビジネスモデル)について、多数のケーススタディを通じた実践重視の議論を行います。

まず習熟して欲しいのは、ビジネスモデルの扱い方です。事業戦略全体ではなく、あえてビジネスモデルという枠組みに絞って思考することには、実は多くの利点があります。では、どのような観点でビジネスモデルを設計し、どんな手順で構築を進めるべきなのか。さらには確立したビジネスモデルを、どうやって拡張・変革して次の成長につなげていけばよいのか。事業ライフサイクルの各ステージに応じたビジネスモデルの勘所をおさえます。

加えて本科目では、デジタルテクノロジーに起因するビジネスモデル上の特徴と、その特徴がもたらす実務面での課題について毎回学習します。プラットフォーム性、エコシステム間競争、顧客との価値共創など、テクノベート・ビジネスモデルにはいくつかの特徴が見られますが、これらを単にコンセプトとして知っているだけでは、ビジネスモデル開発の実務においては力不足です。ビジネスモデルのタイプ毎にありがちな難所はどこなのか、その難所を乗り越えるためにどんな手段を取りうるのか。こうした実務シーンでの悩ましい意思決定を、毎回議論していきます。

テクノベートの領域は日進月歩の世界でもあり、従来の経営戦略論に見られるような「定石」が豊富に蓄積されているわけではありません。受講される皆さんには、革新的なビジネスモデルを生み出すためのスキルを磨くと同時に、皆さん自身がテクノベートに関する「知のフロンティア」を切り開くつもりでクラスに臨んで頂くことを期待しています。

リスキリングと組織トランスフォーメーション科目概要

https://mba.globis.ac.jp/curriculum/detail/otr/

AIやIoTなどのテクノロジーの進化、グローバリゼーションと揺り戻し、サステナビリティをめぐる問題、そして人生100年時代の到来など、企業と人材を取り巻く環境変化は激しさを増しています。そのような変化に適応していくため、企業ではますますリスキリングを伴う組織ケイパビリティの転換が必要とされますが、それを本当に実現するためにはどうすれば良いのでしょうか。

本科目では、こうしたリスキリングと組織トランスフォーメーションにおいて、経営層、人事部門、ミドルリーダー、そして一人ひとりの社員がどのような課題に直面するか、そしてどうそれを乗り越えて行けば良いのかをケースディスカッション、及び受講生の所属企業を題材にしながら考えます。

アンラーニングやジョブ・クラフティングなどの概念にも触れつつ、ハード、ソフトの両面からアプローチし、テクノベート時代に組織変革を推し進める力を養うことを狙いとしています。

※科目の特性上、振替や休学制度の利用はできません。

  • 開講:2025年1月  
  • 場所:通学(東京校)
  • 対象:グロービス経営大学院 本科生・卒業生/GDBA卒業生
  • 定員:35名
  • 担当教員:新村正樹

各回のテーマ 

Day1
リスキリングとは何か
Day2
リスキリングのプロセス
Day3
変化に適応するためのアンラーニング
Day4
ジョブ・クラフティング
Day5
トランスフォームし続ける組織
Day6
受講生による個人課題の最終発表

科目開発担当教員からのコメント

新村正樹
グロービス経営大学院 教員

ジョブ型を導入し、研修プログラムを充実させ、異動の公募の仕組みなどを整えればリスキリングは成功するのだろうか?デジタルなど新たなスキルを社員が学べば、企業は新たな組織ケイパビリティを獲得し、変革できるのだろうか?

本科目では、リスキリングの先行事例として有名な米AT&T、日本で早くから取組みをしている日立製作所、DXの成功事例と言われるシンガポールのDBSなどの事例を用いて、リスキリングを通じて組織を変革していく一連のプロセスを考えます。

リスキリングに取り組むプロセスをグロービス流に体系化し、実際に取り組む上での難所と解決策をケースや受講生の所属企業・組織に適用して議論します。また、個人がリスキリングを行う上でこれまでの行動や認知から脱却し、新たな職務にやりがいを持つためのアンラーニング、ジョブクラフティングについても、ケーススタディやロールプレイを通じて学びます。

グロービス経営大学院 入試情報

グロービス経営大学院は現在、2025年度入学者を募集しています。2025年度は、テクノベートMBAプログラム、エグゼクティブMBAプログラム開講の初年度となります。

MBAを検討中の方に向け、2024年10月19日にオープンキャンパスを開催します。グロービスMBAの特色や他校との違い、各種制度などを紹介。卒業生の体験談が聞けるセッション、人気授業の体験なども実施します。