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【MBA生活】大人になってからの学びは楽しい!(知的好奇心が、見える世界と私と未来を変える!)


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【名前】新宅 亮子

【勤務先】NTT西日本

【入学年】2016年


<自己紹介>

大学卒業後、東西分割前のNTTに入社。以来、営業一筋に近いキャリアを積み、直近の4年間は育成業務に従事。昨年、育成業務の傍ら応募した、ある企業のアクセラレータープログラムにおいて、自ら起案したビジネスアイデアが書類選考に合格。これを契機としたご縁に恵まれ、本社異動のチャンスを掴む。今春より、本社オープンイノベーション推進室勤務となり、新たな事業領域の開拓にチャレンジ中。グロービス経営大学院2016年入学。在学中。

■こんな世界があったのか!という驚き

グロービスとの出会いは4年前。長年の営業業務から突然の育成業務を命ぜられ、畑違いも甚だしい異動に戸惑いながら従事する中、会社からグロービス・マネジメント・スクール(GMS)派遣の機会をいただきました。育成という経験のない未知の領域での業務遂行にあたってはちょうど何か勉強しないとマズイな、と危機感を感じていた矢先でしたので、これ幸い!とGMS受講を決めました。

仕事と子育ての隙間時間で事前課題に取り組み参加した『リーダーシップと人材マネジメント基礎』で出会ったクラスメイトは、皆一様に学ぶ意欲に燃え、活発なグループ討議はもちろん、ケースの主人公(経営者)の立場に立った見解を積極的に展開。その圧倒的な熱量に感化され、純粋に学ぶ楽しさを実感しました。軽いめまいのような驚きの他、「こんな世界があったんだ!」という興奮と発見がグロービスに対する最初の印象です。


経歴も年齢も考え方も異なる彼らとのディスカッションは、時に予想もしないようなケミストリー(化学反応)を引き起こし、新たな観点で物事を捉え直す機会となりました。より多面的な分析思考が鍛えられ、自身の中に意思決定のための判断軸が強まる感覚が育ちました。また、独学や我流でやってきた20年以上の社会人経験(非合理/不条理の実体験)が、自分より一回り以上も若い世代にとっては、理屈だけでは一筋縄でいかないビジネスのリアルなケースとして響くことも分かり、学びの相互作用に自分も貢献できる領域があるというのがとても嬉しく新鮮でした。そして、このGMS体験が、学びに対する私の眠っていた知的好奇心を大いに刺激したのでした。

■もっと学びたい!という意欲の芽生えと単科生制度

3カ月のGMSでの学びが終わりを迎える頃には、もう少しここで勉強したい!という意欲が芽生えました。しかし、一人娘が高校生になったとはいえ、自分が自由に使える時間には限りがありました。仕事でも、職場では未だ新参者の立場。業務経験も半年と浅く、周囲のベテラン社員との信頼関係を築きつつ、各階層における現状の育成課題を自分なりに掴もうと試行錯誤する日々。いきなり大学院の本科生になってMBA取得をめざすには躊躇があり覚悟を決められずにいました。そこで紹介されたのが「単科生制度」です。

これは、大学院本科入学前にMBA取得に必要な基本科目を受講できる制度です。言ってみれば"見習い"の立場で1年間お試し受講でき、その後、本科生になれば、取得した単位と受講料を持ち込むことができる仕組みです。果たして大学院に入学し最後までやり切れるか自信のなかった私には、まさにジャストフィットな仕組みでした。

■単科生受講を通じて自分の実力を知る、そして本科生へ

単科生時代で感じたことは、"もしかしたら私は自分が思っているより外で通用するかもしれない!?"ということでした。こう書くと(我ながら)自意識過剰でおこがましいな、とも思うのですが、個の能力を純粋に問われ評価される仕組みの中で得た成績結果は、少なからず私に自信と希望を与えてくれました。

グロービスでは、政治力や組織の力学、予定調和等の影響により、評価がブレることがありません。経歴やポジション、性別や年齢等は関係ありません。ライフイベントによるハンディキャップやアンフェアすらないのです。つまり、まったくの実力主義世界。クラス内の発言で「をを!」というような論理展開をする本科生の存在も、その世界観を形成する大きな要素でした。異才を放つ彼らに感化され、異能集団の巣窟に我が身を置いて「自分の力を試したい!」「世界で通用する力を身に付けたい!」そんな気持ちが必然的に高まりました。そうして、私は、本科への出願を決めました。

実際、本科生になってみれば、同期を中心としたコミュニティだけでなく、卒業生を含む先輩との交流機会の多さにも恵まれました。タテ・ヨコの絆の強い環境下で、多様なキャリアを経験された方やユニークな働き方を実践されている方の"柔軟なものの考え方"や"チャレンジングな行動"を目の当たりにし、期待以上の刺激を受けました。

例えば、私の同期には、在学中に自らの思いを"クリニック開業"という形で実現した女医がいます。自分の理想とする医療の在り方(ビジョン)を描き、夢を現実のものにして生き生きと働く彼女の姿は輝いて見え、心にズドンッと大きな衝撃を受けました。その行動力は同期として誇らしく、その生き様に同じ女性として憧れました。

「私もこの先何かを成し遂げたい!」そんな気持ちが強まったのは、グロービスで得た仲間の影響でしょう。グロービスの人的ネットワークの豊かさは想像以上に魅力的でした。

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2016期の仲間と!

自主イベント"学んでいいとも♪"でのヒトコマ!



■東海のド現場から、新進気鋭の本社組織へキャリアチェンジ

グロービスでの学びが深まる過程では、一人娘が大学生になったこともあり、子育てのゴールが見えてきました。すると、ある時、若い時分には国際業務や新規事業開発業務を希望していたな、ということを思い出し、その頃の憧れを現実化したい気持ちが膨れ上がってきました。しかしながら、25年という四半世紀を名古屋でしか過ごしたことのないキャリアの私が、単に社内でその思いを口にするだけでは希望は叶いません。そこで、私は、課題を「希望組織が欲する人材要件を満たす実力の証明」と設定し、社外で何かしらの実績を作り、それを社内に持ち込む戦略を思い付きました。

思い立ったら吉日!私はすぐ行動に移しました。トヨタやマイクロソフト等、他企業が開催するビジネスコンテストに企画書を書いては投げ書いては投げを繰り返し、ついに、ある企業のアクセラレータープログラムで書類選考に合格。東京での面談選考まで進んだことを契機に、社内でようやく私の取り組みに目を向けてくれる者が現れました。そこからは急展開!私の運命が大きく動き始めたのです。

企画書作成にあたっては、グロービスでの学びをまさに実践したと思います。グロービスでは、クリエイティブやイノベーションを加速させるには、仲間との対話を通じた発散思考と収束思考のどちらも必要であり、自ら行動することと他者を巻き込むことの両方が成功確率を高めると学びました。そのため、書類選考で合格となったビジネスプランは、コアとなるアイデアはもちろん私が起点となっていますが、事業としての魅力や実現性を高めるための視点の洗い出しでは、グロービスの先輩を巻き込み、色々な方に私の妄想ディスカッションに付き合ってもらったことが、成功の要因になったと考えます。

例えば、本業(育成業務)で東京出張の機会があった際、ゲーム開発ベンチャーに転職した2015期の先輩が、東京で新規事業開発責任者になった話を思い出し、迷わず彼に連絡。仕事が終わった後の時間外で、運良く、会ってもらえることになり、彼の東京オフィスを訪ねました。わずか2時間ちょっとの滞在では、メインターゲットを女子高生に置き、彼女たちのSNSコミュニケーションの未来を今よりもっとワクワクさせる利用シーンをあれこれ楽しくディスカッション。私は自分の娘の行動パターンから女子高生のインサイトへの想像を深め、同席していた彼の部下は、20代のみずみずしい感性そのままに思いを発散。合わせて、市場の魅力度や成長性、実際に開発することになったときのスキーム、マネタイズなどを自由に語り合い、結果、カスタマー・バリュー・プロポジション(CVP)を具体的に設定することができました。

互いの価値観に対する理解/共感や、異なる才能/知見/経験の持ち寄りから、思わぬケミストリー(化学反応)が起こることをグロービスでのグループワークで体感していたからこそ、日常でも、少しずつ実践できるようになってきたのだと考えます。

現在、私は、オープンイノベーション推進室という本社組織で、自ら起案したビジネスアイデアの事業化に取り組んでいます。既存の枠組みや常識を飛び越え、他者との協働や共創による新たな価値創造に向け、積極的なトライ&エラーと大胆なスクラップ&ビルドに目下奮闘中。新しいことの連続でワクワクとドキドキがとまりません。このエキサイティングな日常に感謝と幸せを感じます。

■最後に

グロービスでの学びを考えている皆さん、ぜひやれそうなところから始めてみませんか?私のような境遇でも、小さな一歩が、人生に大きな変化をもたらしました。挑戦は身を助く!学ぶことは楽しい!ですよ。見える世界と自分と未来を変えるきっかけがココにあります!

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