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【卒業後~MBAを終えて~】「集団出世主義」 一緒に関わる人の応援団になりつつ、自らも成長していく

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【名前】小出 真由美

【勤務先】コンタクトレンズメーカー

【入学年】2015年

<自己紹介>

コンタクトレンズメーカーでIRを担当。2年前の自社株式上場の際、上場の審査や準備を担う。上場後は、投資家・株主の方々に自社情報を提供しつつ、投資家の皆様からのご意見を経営層に伝えるという、双方向コミュニケーションの橋渡し役として従事。グロービス経営大学院2015年入学、2017年修了。

■実務で使えるスキルを求めて、グロービスへ

グロービスを知ったのは3年前、株式上場の担当になったものの、アカウンティング、ファイナンスといったお金系に弱く、業務に必要な知識を得なければと思い始めたことがきっかけでした。本から独学で学ぶ方法や簿記の専門学校も調べてみましたが、知識を得ただけで実務に使えるようになるのか疑問を持ち、会社の先輩に相談したところ、薦めていただいたのがグロービスでした。

検討にあたり、体験クラスに参加したのですが、金融の実務経験豊富な講師の方が、私の質問に丁寧に答えていただいたことに感激しました。疑問を解決でき、ここなら自分の求めていることが得られるのではと期待し、すぐに単科受講を決めました。


はじめは単科生として必要な科目だけを受講する予定で、本科への進学は考えていませんでした。しかしながら、一緒に受講したクラスメンバーのエネルギーに大いに刺激を受け、自分の考えをしっかりと自信を持って発言している姿に憧れ、自分自身もそのようになりたいと感じているうちに、いつしか本科への出願を決意していました。

■実務に生かす学び方を学ぶ

グロービスでは、実務に生かす学び方を学ぶことができました。本を読むことで経営に関する知識は得ることができますが、グロービスのクラスは、単に知識を得るということでは終わりません。自分がケースの登場人物だったらどうするか、自分の会社や立場に置き換えたらどうするかを常に問いかけられ、考えていきます。つまり、学びをいかに実務に活かすか、考え続けるトレーニングをしていくのです。これは私にとって、とても大変なトレーニングでした。今まで自分がいかに前例や上司の指示に沿って仕事をしてきたか、きちんと自分の意見を論理立てて伝えることができていなかったかに気づかされました。受講当初は自分の考えたことをクラスで発言することにも壁がありましたが、積極的にディスカッションに参加すればするほど得られる学びは比例して大きくなることに気がつき、自ら学びを掴みにいくことの重要性を実感しました。

また、講師の方々にはいかに実務に活かすか、ご自身の経験を交えながらたくさんアドバイスいただきました。親身になって話を聞いていただき、実際に仕事に活かせたのはとても有難かったです。

■自分の意見に根拠をつけて説明し、相手の理解・共感を得られるように

色々な科目を学びましたが、各科目に対する理解を一つに繋げる体系的な学びは、「研究プロジェクト」から得たものが一番大きかったです。与えられるカリキュラムやケースはなく、自主的にメンバーを募り、研究したいテーマを選んで進めていく科目のため、自分たちで仮説を立て、課題を見つけて、解決策を考えていく難しさと面白さがありました。また、自分の意見を持ち、メンバーとディスカッションして最適な解を作り出すこと、チームビルディングの大変さ、楽しさも経験することができました。

経営を体系的に学んだ結果、自分の意見に根拠をつけて説明できるようになり、相手の理解、共感を得られるようになったと感じています。私の場合は特に、自社の資本政策について提案する際に役立ちました。自社の経営戦略について理解した上で、ファイナンスの観点から手段をピックアップし、効果的に伝える方法や周囲の巻き込み方を考え提案していきましたが、自分自身で部署の戦略を立案し、実行できたのはグロービスで学んだ賜物だと思います。

■全国にできたかけがえのない仲間

クラス以外にもグロービスには様々な機会があります。私はグロービス生活を通じて、一人ひとりが自らの志を持ち、お互いの志を応援し、支え合えるとても貴重な仲間たちに出会うことができました。

名古屋校では同期全員と知り合う機会に恵まれました。個性豊かな仲間たちとクラスの受講、勉強会、課外活動を通じて、学びを深め合い、共に成長することができたと感じています。さらに、同期としての横のつながりだけでなく、縦のつながりが強いことも、名古屋校の恵まれたところだと感じています。在学中は多くの先輩方にも様々な面でサポートいただきました。

さらに、私は全国の学生約1000名が集まるグロービスの一大イベント「あすか会議」の学生企画委員を2年連続で経験しました。半年間をかけて、東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンラインの受講生たちと、ビデオ通話やSNSを使って遠隔でミーティングをしながら、ビジネスカンファレンスの中のコンテンツの企画、運営を務めました。仕事や学びに忙しいメンバーと時間を調整しながら打ち合わせを重ね、企画を練り上げることは想像以上に大変でした。しかし、このプロセスを通じて、自分自身のリーダーシップについて考えられた機会は、そんな苦労を大きく上回る貴重な経験になりましたし、今でもお互いに情報交換したり、仕事上の悩みを相談しあったりできる、かけがえのない仲間を全国に得ることができました。

■最後に

今年グロービスを卒業し、これまで得た学び・経験をさらに実務に活かし、会社のグローバル化に貢献していきたいと思っています。現在担当しているIRは投資家との対話を行う部署なので、事業活動全体を把握するために様々な部署の方と仕事する機会に恵まれています。一緒に働く皆さんのよいところを引き出すリーダーシップを発揮しながら、自分が主体となって、仕事の企画・運営をしていきたいと考えています。また、少しずつ海外に関連する仕事に取組み、活動の場を世界に広げたいと考えています。そのためにも、今の仕事の専門性を高め、社内のネットワークを作り、今の環境を大事にしながら、自分の基盤を着実に築いていきたいと思っています。

グロービスで知った言葉で私の好きな言葉が「集団出世主義」です。一緒に関わる皆様の応援団になりつつ、自らも成長していきたいです。

入学時には自分の志と呼べるものもなかった私ですが、グロービスで学んで、自分の人生をどのように生きるか考えることができたと感じています。卒業後は学んだことを活かしながら、自分の意志を持って行動していきたいとワクワクしています。もし、私のように自分が何をしたいのかよくわからないと思っている方がいらっしゃったら、ぜひグロービスで仲間と一緒に学ぶことの楽しさを体験いただけたら幸いです。