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投稿日:2025年04月03日  更新日:2025年04月10日

投稿日:2025年04月03日
更新日:2025年04月10日

論理思考を鍛えて仕事に活かす5つの視点──考える力は“訓練”で伸ばせる

GLOBIS学び放題×知見録
編集部

「論理的に考えろ」と言われて困った経験はありませんか?思考の整理や説得力ある提案に欠かせない「論理思考」は、センスではなくスキル。つまり、練習すれば誰でも身につけられるのです。本記事では、仕事を円滑に進めるために役立つ論理思考の5つのポイントを解説します。

※本記事は、GLOBIS学び放題の動画学習コース、「論理思考で仕事の壁を乗り越える5つのポイント」の内容をもとにしています。実務で活用する方法など、より詳しく論理思考について知りたい方は、ぜひ動画をご覧ください。

論理思考がもたらす「選択肢の多い人生」

論理思考は、単に“頭の良さ”ではなく、“考える道筋”を持つ力です。

変化が激しい現代において、自分の選択に自信を持ち、周囲と連携しながら行動するには、筋道立った思考が欠かせません。論理的に物事を捉えられるようになると、業務の効率が向上し、自由に使える時間や選択肢が増える──その先には、より豊かで納得感のある人生が広がります。では、どのようにすれば論理的に物事を捉えられるのでしょうか。

ポイント① 意見を明確にする

「私はこう思う」と言えることが、仕事を動かす第一歩です。

曖昧な言葉を避け、「イエス・ノー」をはっきり示す。さらに、「なぜなら」と「だから」で理由と結論をつなげる。明確な意見は、他者からのフィードバックや議論のきっかけを生み出し、実行への第一歩となります。
意見がないと感じる人も、小さな場面──たとえば「今日のランチ、何食べる?」に対して、自分の選択とその理由を述べることから始めてみましょう。

ポイント② 意見と事実を切り分ける

「誰が言ったか」ではなく、「何が正しいか」を基準にする習慣が鍵です。

上司や顧客の言葉が絶対とは限りません。主観的な意見と、数字や観察などの客観的事実(ファクト)を見分ける力が、説得力のある提案をつくる土台となります。
とくに注意すべきは、「〜らしい」といった曖昧な情報。鵜呑みにせず、「それは事実か?」と自分に問い直す視点が求められます。

ポイント③ 相手の立場を意識する

伝えるべきは、自分の主張よりも、相手の課題を解決する情報です。

「言ったのに伝わらない」と感じたことはありませんか?それは、相手の知識・関心・立場を意識できていないからかもしれません。
相手が知りたいことを先回りして考え、信頼を得ることがポイント。たとえば商談では、相手が上司にどう説明すればいいかを想像し、それを助けるような情報提供を意識しましょう。

ポイント④ 100%の正しさにこだわりすぎない

「完璧」を目指しすぎると、むしろ仕事は進まなくなります。

ビジネスの現場では、スピードと納得感のバランスが求められます。すべての根拠をそろえるよりも、必要十分な情報で「叩き台」を提示し、周囲のフィードバックを得る姿勢の方が重要です。
調査や分析の精度よりも、「何のために提案するのか?」という目的に立ち返ることが、最適な判断と成果に近づく鍵になります。

ポイント⑤ 成長の鍵は「振り返り」にある

論理思考は、一度学べば終わりではなく、習慣として磨くものです。

たとえば、「上手くいった理由」「失敗した原因」を言語化し、次回に活かす。これを繰り返すことが、論理思考力の筋トレになります。特に“根拠を持って考える”という習慣は、振り返りを通じて強化されていきます。
学んだだけで終わらせず、明日からの仕事に意識的に取り入れてみましょう。

まとめ──論理思考を日常に取り入れよう

論理思考とは、難解な理論を操ることではなく、日々の判断をクリアにし、周囲と連携して物事を前に進めるための“道具”です。

このスキルを身につけることで、仕事の質はもちろん、人生の選択肢も広がっていきます。はじめは小さな行動からで大丈夫。

「何を食べたいか」「なぜそう思うか」そんな問いを立てるところから始めて、考える力を少しずつ鍛えてみませんか?

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