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2018年10月18日

2018年10月18日

【田川欣哉】「ここにビジネスチャンスがありそう」はほとんどが嘘っぱち!I(個別性)とWe(普遍性)を見通せる力がリーダーには必要

田川 欣哉
株式会社Takram 代表取締役/ロイヤル・カレッジ・オブ・アート 名誉フェロー

あすか会議2018「競争優位を生み出すデザイン×クリエイティビティ」ダイジェスト版(肩書は2018年7月7日登壇当時のもの)

<動画の全文書き起こし>

「I」と「We」の話をよくするのですよ。「I」対「We」は、「マス」対「個人」みたいな話でもあるし、「I」と「We」のミシン目をどこで引くかのバランスで会社のキャラクターもできる。

結構思うところがあって、メルカリみたいな「We」の母数が大きい企業でも、山田氏(メルカリ会長)や小泉氏(メルカリ社長)と話をしていると「幼稚園から帰ってくる息子とお母さんがドングリを拾って、そのドングリに目と鼻を書いたら30円で売れてんだよ。そんなマーケットって無かったわけじゃん」というようなことを語るのですよね。

スタートアップをやる時も、「ここにビジネスチャンスがありそうだぜ」みたいなのはほとんど嘘っぱちじゃないですか。フィクションですよね。だから「それはフィクションかもしれない」って疑うことから始めるべき。「じゃあ、アイデア出そうぜ!何とかの、何とかの、こんなのがあるかもしれない!(ポストイットをペタ)」みたいなのは、1万年やったとしてもハズレしかなくて。

だからポイントは、「I」を「北海道のおばあちゃんが~だから」のように具体化して、それを起点にする。だけど、それが大きな意味で、地球上では結構いるかもしれない、という「個別性」と「普遍性」の間をビジネスセンスで見通せるようなタイプの人が経営者向き。

 

動画のフルバージョンはこちら

田川 欣哉

株式会社Takram 代表取締役/ロイヤル・カレッジ・オブ・アート 名誉フェロー

プロダクト・サービスからブランドまで、テクノロジーとデザインの幅広い分野に精通する。主なプロジェクトに、トヨタ自動車「e-Palette Concept」のプレゼンテーション設計、日本政府の地域経済分析システム「RESAS」のプロトタイピング、Sansan「Eight」の立ち上げ、メルカリのデザインアドバイザリなどがある。グッドデザイン金賞、 iF Design Award、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクション、未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ認定など受賞多数。東京大学工学部卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。経済産業省「産業構造審議会 知的財産分科会」委員。経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言の作成にコアメンバーとして関わった。2015年から2018年までロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授を務め、2018年に同校から名誉フェローを授与された。