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投稿日:2021年08月26日

投稿日:2021年08月26日

ビジネスリーダーとしての羅針盤を持つために~MBA&人類の知と歴史~多摩大学社会的投資研究所教授・副所長 堀内勉

堀内 勉
多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長
ボルテックス100年企業戦略研究所 所長
田久保 善彦
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

私たちを取り巻く環境は、テクノロジーの急速な進歩や、新型コロナウイルスの影響により、かつてないスピードで変化している。不確実性や複雑性の増す時代だからこそ、人類が持つ知とこれまでの歴史を踏まえ、これから我々はどこへ向かうのか、何を成し遂げたいのか、この本質的な問いに向き合う必要がある。「そのためには、読書が必要」と話す多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長、ボルテックス100年企業戦略研究所 所長 堀内 勉氏。

本セミナーでは、リーダーとして、人間として、「本を読むことの本質的な意味」「必死に読むことの価値」などについて『読書大全』の著者である堀内氏にお話しいただいた。

講演の中では「本を読むことは “効率的な著名人との対話手法” 。他者から必要だと言われる本を読むのではなく、自分の問いや強い想いに答えてくれる本を読むことが大切」「教養とは、一つひとつの問題に対して自分なりに答えを出す心構えや知識のことを指す」などの意見が出た。

参加者からは「堀内さんのお話を聞き、まさに『知の巨人』だと感じ、本当の意味での教養を私も磨いていきたいと強く思った」「当初、羅針盤と聞いて、何か答えを外に求めている自分がいた。そうではなく、どう生きるのか、自分自身の羅針盤を持つことが重要だと知った」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

堀内 勉

多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長
ボルテックス100年企業戦略研究所 所長

東京大学法学部卒業、ハーバード大学法律大学院修士課程修了。1984年日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。興銀証券(現みずほ証券)、ゴールドマン・サックス証券を経て、2005年森ビル・インベストメントマネジメント社長に就任。2007年から2015年まで森ビル取締役専務執行役員兼最高財務責任者(CFO)兼森アーツセンター(アカデミーヒルズ、森美術館、六本木ヒルズクラブ等)担当。

現在は、多摩大学社会的投資研究所教授・副所長、ボルテックス100年企業戦略研究所所長、アクアイグニス取締役会長、アクアイグニスアートマネジメント取締役、LIFULL Investment社外取締役、ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン社外取締役、田村学園理事・評議員、麻布学園評議員、軽井沢ソーシャルデザイン研究所理事、川村文化芸術振興財団理事、社会的投資推進財団(SIIF)評議員、日本CFO協会主任研究委員、経済同友会幹事、アジアソサエティ・ジャパンセンター・アート委員会共同委員長、書評サイトHONZレビュアーなどを務める傍ら、資本主義の研究をライフワークとして、渋沢栄一の玄孫の渋澤健氏など多様な分野の学者やビジネスマンと、「資本主義研究会」を主催している。

著書に、『読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』(日経BP社 2021年)の他、『コーポレートファイナンス実践講座』(中央経済社 2014年)、『ファイナンスの哲学 資本主義の本質的な理解のための10大概念』(ダイヤモンド社 2016年)、『資本主義はどこに向かうのか 資本主義と人間の未来 (生存科学叢書) 』(日本評論社 2019年)。

田久保 善彦

グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ系・思考系科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、経済同友会・新産業革命と社会的インパクト委員会副委員長(2016年度)、新産業革命と規制・法制改革委員会 副委員長(2017、2018年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。

著書:『ビジネス数字力を鍛える』(ダイヤモンド社)、『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)

共著:『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』、『これからのマネジャーの教科書』(東洋経済新報社)、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』(ダイヤモンド社)ほか多数。