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投稿日:2021年06月03日

投稿日:2021年06月03日

ポストコロナを創造する越境型人材と組織〜Takram田川欣哉

田川 欣哉氏
Takram ディレクター/デザインエンジニア
グロービス経営大学院 教員
田久保 善彦
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

誰も予期していなかった大変化が押し寄せている現代。個人にとっては今まで当たり前だった働き方や生活、価値観が大きく変化する一方で、企業は市場の急激な縮小に直面し、サプライチェーンの変更など、ビジネスモデルの変革を強いられている。

こうした環境の急激な変化に適応できた組織にはどのような特徴があるのか。そして、その組織を率いて変化適応を主導する人材に求められるスキルや能力はどのようなものなのか。『イノベーション・スキルセット』の著者であり、デザイン・イノベーション・ファームTakramの代表である田川氏に話を聞いた。

「ユーザーが刻々と変化するなか、これからはより鮮度と解像度が高いユーザー理解が重要になる」「UXをデザインするためのセンスを磨くためには日々『最初体験、最後体験、最高体験、最低体験』を書き留めていくことが重要」などポストコロナへの適応には、ユーザー理解についての取り組みが改めて必須であることが示された。

参加者からは「ユーザー理解を深めるには、ユーザー憑依レベルまでの共感能力を高めることが重要という点が学びとなった」など、これからの時代に対応できる人材になるためのヒントが得られたようだ。

田川 欣哉氏

Takram ディレクター/デザインエンジニア
グロービス経営大学院 教員

テクノロジーとデザインの幅広い分野に精通する。主なプロジェクトに、トヨタ自動車「e-Palette Concept」のプレゼンテーション設計、日本政府の地域経済分析システム「V-RESAS」のディレクション、メルカリのCXO補佐などがある。経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言の作成にコアメンバーとして関わった。グッドデザイン金賞、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションなど受賞多数。東京大学工学部卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。経済産業省産業構造審議会 知的財産分科会委員。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート名誉フェロー。

田久保 善彦

グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ系・思考系科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、経済同友会・新産業革命と社会的インパクト委員会副委員長(2016年度)、新産業革命と規制・法制改革委員会 副委員長(2017、2018年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。

著書:『ビジネス数字力を鍛える』(ダイヤモンド社)、『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)共著:『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』、『これからのマネジャーの教科書』(東洋経済新報社)、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』(ダイヤモンド社)ほか多数。