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グローバル社会に不可欠なビジネス英会話を、楽しくシンプルに!――グロービス経営大学院・公認クラブ「グロービス グローバル・イングリッシュクラブ」 イベントレポート

2020年06月09日

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クラブ活動 グロービス グローバル・イングリッシュクラブ(GGEC) 活動レポート

グロービスの学生が、共通の目的や問題意識を持つ仲間と自主的に取り組むクラブ活動の活動事例紹介。


前回の代表幹事インタビューに続き、先日行われたグロービス経営大学院・公認クラブ「グロービス グローバル・イングリッシュクラブ」が主催するイベントの内容をお届けします。

ビジネスのグローバル化にともない、英語でのプレゼンや折衝を要するビジネスパーソンは多いだろう。グロービス グローバル・イングリッシュクラブ(GGEC)では、「楽しくシンプルに」英語に触れることをテーマに、実践性を重視した勉強会を定期的に開催している。


今回取材に入ったのは、2019年9月に開催された勉強会。ビジネス英語講師であり、同クラブのイベントでも特別講師として何度も登壇している愛場吉子氏の著書『話す英語』(アルク)をもとに、実際のビジネスシーンを想定して英語で話す、という実践型の勉強会だ。


現在は、実務で英語を使う必要がある参加者が多いため、勉強会のレベルも若干高めに設定しているそうだが、普段英語を使わない人や初心者の参加も大歓迎とのこと。

文法は気にしすぎず、楽しくシンプルに

代表幹事の大石弥生氏(2012期)が講師となり、まずは参加者一人ひとりの英語による自己紹介からスタート。「文法は気にしすぎず、楽しくシンプルに英語に触れてみましょう」と大石氏は緊張をほぐす。

貿易会社に勤務するA氏は、明日ハワイへ出かけるという。


“This is my second time participating this great, fantastic, club. And, it's not exaggerating, it's true. And today, I'm pretty happy because tomorrow I am going to Hawaii. Yes, because one of my friends is getting married. So I am attending the wedding ceremony in Hawaii.”


(このとても素晴らしいクラブに参加するのは2回目。誇張ではなく本当のことです。そして今日は、明日ハワイに行くので嬉しい気持ちです。そう、友人が結婚するんです。だからハワイでの挙式に参列します)


アメリカの企業で営業職に就くB氏は、ヒアリング力を伸ばすためにGGECに参加したと語る。


“I am in trouble in the negotiation with headquarters in America. So, I like English, but my weak point in English is hearing. Sometimes I can't catch what the American speaker says, so I try to find some tips from here, and so I wanted... Also, I am very happy to with you, so thank you very much.”


(アメリカ本社との交渉に悩んでいます。英語は好きですが、私の弱点はヒアリング。アメリカ人の言うことをキャッチできないこともあるので、できればここでヒントを得たいなと…。みなさんとご一緒できてとても嬉しいです、ありがとうございます)


この他、英語MBAプログラムの受講を控えているメンバー、グローバルメーカーに勤務するメンバーなどが参加。代表幹事の大石氏は、自身を彼女のニックネーム“Rosie”(ロージー)と呼ぶよう皆に伝えた。


“Rosie is my horse's name. She passed away 5 years ago, but she taught me what the leadership means. The horseback riding is all about good leadership. (中略)And I really think that leadership is very important for all of our - not only the business world but for personal, private life, because I am living my life - no one else, right? So I have to decide, and I have to have my own responsibilities about my own decisions.”


(ロージーは私の馬の名前です。彼女は5年前に亡くなりましたが、リーダーシップの意味を私に教えてくれました。乗馬とは優れたリーダーシップに他ならないのです。(中略)そしてリーダーシップはビジネス界だけでなく、個人、私生活でも非常に重要だと考えています。私は私の人生を生きているのであって、他人の人生ではないからです。そうでしょう? だから自分で決断し、自分の決断に責任を持たなければなりません)

報告・伝達をする際のビジネス英会話

この日の勉強会は、『話す英語』のChapter.05「報告・伝達をする」に基づいて進められた。例題として挙げられているビジネスシーンは、「業務の進捗を報告する」「よくないことを報告する」「手順を伝える」の3つ。


英語で報告・伝達をする際には、①前置き・概括、②出来事・手順、③次のステップへの言及、という順で要素を盛り込むと効果的だという。まずはウォーミングアップを兼ねて以下の課題が出題された。


<状況>

あなたは、会議の手配を任されました。準備は順調で、昨日、人数把握のために全員にメールを出し、今朝、ルームCという部屋を予約しました。今日中に配布資料を作成し、参加者に詳細を伝える予定です。


<相手の質問>

Is everything looking OK for the next meeting?

(次の会議の準備は、すべて順調そう?)


最初に発表したのは大石氏。“Everything is under control”という表現を用い、「大丈夫だから任せておいて」というニュアンスを強調したという。


Great. Everything is under control. Yesterday, I have sent a email to all the members to confirm the final number of participants. I have reserved Room C this morning, and I will draft the meeting material by the end of the day. And I will also let everyone the details of the meeting. Don't worry.


(非常に順調。すべてうまくいっています。昨日、最終的な参加人数を確認するためメンバー全員にメールしました。今朝、ルームCを予約し、今日中にミーティング資料を作成します。ミーティングの詳細も皆さんにします。ご心配なく)


C氏は、報告相手を上司と捉え、少し堅い言い回しにしたとコメント。


Everything is going on schedule so far. I sent an email to everyone to check the attendance yesterday, and reserved Room C this morning. And more information for the meeting will be announced to everyone by today.


(今のところすべて予定どおりです。昨日、出欠を確認するメールを皆さんに送りました。そして今朝ルームCを予約しました。ミーティングの詳しい情報は、今日中に皆さんにお知らせします)


「報告は、時系列や時制を表す言葉をよく使います。いかに順序立ててわかりやすく伝えるかを今日は学んでいきましょう」と大石氏。あわせて、“so far, so good”(今のところ大丈夫)、“during the day”(今日中に)など報告でよく使う表現がいくつか紹介された。

Scene1. 業務の進捗を報告する

<状況>

あなたは会社で、新人採用に関する諸業務を担当しています。ある管理職から、進行中の採用について現状を尋ねられました。現在、候補者が3人まで絞られたところで、彼らとの面接を明日に控えています。採用の手順表と、それに自分で書き込んだメモを見ながら、進捗を報告しなさい。


<相手の質問>

What's going on with the new system engineer position? Have you found anyone suitable?

(新しいシステムエンジニア職の採用はどうなってる? ふさわしい人は見つかった?)


管理職がわざわざ聞きにきた点に緊急性を感じながらも、“What’s going on”という表現に対して「ちょっと失礼な言い方」「『お前、何やっているんだ』というテンションに感じた」という大石氏。まずは「ちょうど報告しようと思っていた」とフォローを入れ、まだ採用できていないバッドニュースではなく、3人の候補者がいるグッドニュースから報告を始めることにしたと解説する。


I was just going to report you the status of the recruiting process. I have found three candidates, so far, for you to interview with. I have already announced the position on the web site, and received some applications. I have reviewed and narrowed the candidates down to the top three. I'll be able to send you their CVs to you now. I will send you the interview evaluation notes by Friday. You will be keep posted.


(採用プロセスの状況について、ちょうどご報告しようと思っていたところでした。今のところ、あなたに面談をしていただきたい3名の候補者がいます。ポジションはすでにウェブサイトで公表しており、何名か応募者がいました。審査し、候補者を上位3人に絞りました。履歴書をすぐにあなたにお送りできます。面談評価表は金曜日までにお送りしますね。最新情報を随時お知らせします)


対してB氏は、まだ採用できていない事実を最初に報告。

No, I have not it yet, but I announced the position on the website, and reviewed the applicants qualifications and narrowed the list of the candidates. And I will send the CVs to you soon and set the job interviews up tomorrow. After that, I will send you the evaluation notes by this Friday.


(まだです。でもポジションはウェブサイトで公表し、応募者の資格審査を実施し、候補者リストを絞りました。あなたに履歴書をまもなくお送りして、明日面談を設定します。その後、金曜日までに評価表をお送りします)


書籍の解答例も“No, we haven’t yet”から始まっており、「相手が知りたいことに対して、まずはストレートに応えたほうがいいかもしれない」と大石氏。その際、“right now”(今すぐ)、“by Friday”(金曜日までに)など期限を明確に伝えることも大切だとコメントした。

Scene2. よくないことを報告する

<状況>

あなたは、会社でEコマースのプロジェクトに携わっているのですが、そのプロジェクトに遅れが生じています。物流会社との交渉が難航しているためです。遅れについて、人づてに聞いた上司が心配そうに声を掛けてきました。


<相手の質問>

I hear there's been a delay in our ecommerce project. Is that true?

(当社のEコマースプロジェクトに遅れが生じていると聞いている。本当か?)


先ほどの上司とは異なり、部下を気づかう様子を感じ取ったという大石氏は、困っている事実を正直に報告。


Unfortunately it's true. We have been facing a hard time negotiating with the logistics company for months, because they have had raised their prices, which makes our profits down so much. With that cost structures we are not going to be competitive. I've set up a meeting with them on next Wednesday to solve this pressing issue. I know you are busy, but it will be so helpful if you also attend the meeting with us.


(残念ながら本当です。物流会社が値上げし、当社の利益が大幅に低減してしまうため、何ヶ月も交渉が難航しています。そのままの価格構造だと競争力がなくなります。この喫緊の問題を解決するため、次の水曜日に先方とミーティングをセッティングしました。お忙しいと思いますが、一緒にミーティングにご参加いただければ大変助かります)


D氏の解答も同じような流れだった。


Unfortunately there is a little delay of negotiation with our logistics company. It is quite challenging one for us. We will have meeting with them next Wednesday. You might be busy, but if possible if you could attend the meeting for supporting the successful agreement with them. Your advice would be very appreciated.


(残念ながら、物流会社との交渉が少し遅れています。当社にとって、かなり困難な状況です。来週水曜日に先方とのミーティングを行います。お忙しいかもしれませんが、可能であればミーティングにご参加いただき、先方と合意できるよう支援・アドバイスをいただければ大変助かります)

ネガティブなことを伝えるコツは2点。ひとつは、唐突に伝えずクッションとなる前置きの表現を使い、相手に心の準備をさせること。たとえば、前出の二人も使っている“Unfortunately”や “I’m afraid”(残念ながら)、“Unexpectedly”(意外にも)などだ。もうひとつは、状況改善につながるアクションを示すこと。「自分の考えを言わないと、意見のない人、何も考えていない人に思われるのが英語圏の文化」と大石氏は言及する。

Scene3. 手順を伝える

本日最後のワークは、「手順を伝える」シーン。自分が理解していることを順序立ててわかりやすく伝えることは、日本語でも難しい。


<状況>

職場の冷水器の前で、同僚があなたに、ボトル交換の方法を尋ねてきました。あなたは腰を痛めずにボトルを交換する方法を教えたいと思っています。


<相手の質問>

Hi Ryo. Could you show me how to change the bottle on the water cooler?

(ねぇ、リョウ。冷水器のボトル交換の仕方を教えてもらえる?)


ポイントは、“First” “Next” “After that” “Finally”という順序を伝える表現を活用すること。また、“bend your legs, not your back”(膝を曲げて、腰じゃなくてね)というように、注意点をつけ足して強調する表現も有効だという。解答例は以下。


Oh sure. It's quite simple. First, remove the empty bottle. Next, bend your legs, not your back, and lift the full bottle onto this table here. After that, pull off the tab. Finally, lift the bottle, and gently stand the bottle upright until water starts trickling into the cooler. Like that. Any questions?


(ああ、もちろん。とても簡単だよ。まず、空のボトルを取り外して。次に、膝を曲げて-腰は曲げないでね−中身の入ったボトルを持ち上げて、ここのテーブルの上に置く。それから、タブを外す。最後に、ボトルを持ち上げて、そっとまっすぐに立てるんだ、水が冷却器に流れ始めるまでね…あんなふうに。何か質問はある?)


3つのビジネスシーンを通じたワークを終え、報告・伝達をする上では「相手とはどんな関係性か」「相手は何を知りたいか」「緊急性はどうか」などを考えることが重要であると大石氏。「相手の心情を察しながら話すのがコミュニケーション。でも気にしすぎず、今日ピックアップしたところを伝えていけば、お互いにストレスのない報告・伝達になると思います」とアドバイスした。

勉強会で使用されている愛場吉子氏の『話す英語』は、107のビジネスシーンを想定して練習を積める「実戦力徹底トレーニング」シリーズのひとつ。付属CDを聴きながら、リアルなビジネス英会話を学べる本となっている。GGECに興味のある方は、勉強会の内容を知る意味でも、まず一読してみてはいかがだろうか。

「グロービス グローバル・イングリッシュクラブ(GGEC)」とは

「英語を話せるようになる」よりも、「楽しくシンプルに英語でコミュニケーションを取れるようになる」ことを目的としたクラブ。英語に苦手意識をもつ人が最初の一歩を踏み出せるよう、効果的な勉強方法の情報共有や、勉強会などを定期的に行っている。

クラブ活動とは

社会の「創造と変革」に貢献することをテーマに掲げ、グロービスの学生が自主的に取り組む活動です。共通の目的や問題意識を持った同志が集い、それぞれのクラブが多彩なテーマで独自の活動を展開しています。学年の枠を超えて、在校生と卒業生が知識や経験を共有し合うクラブ活動は、志を実現につなげるための場として、大きな意味を持つものとなっています。


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