現役・実務家教員

教員詳細

教員略歴

河田 一臣

河田 一臣Kazuomi Kawata

一橋大学大学院 商学研究科経営学修士(MBA)コース修了
学位:修士(経営学)


グロービス経営大学院 事務局長
組み込み系エンジニア、上場持株会社の経営企画を経て、グロービスに入社。グロービスでは経営管理本部にて経理・財務を統括し、株式会社・学校法人・海外法人などの設立から運営に携わる。現在、事務局長としてグロービス経営大学院の企画・運営に従事。講師としてアカウンティング領域を担当。

クラス運営方針

みなさんは、自転車に乗れるようになったときのことを覚えていますか? 自転車の部品の名前をすべて覚え、その仕組みを完璧に理解してから乗り始めたという人は、あまりいないのではないでしょうか。きっと、まずは実際に自転車に乗り、何度も転びながら操作に慣れていった、という方が多いはずです。そして、細かな構造はよくわからなくても、自転車が移動の道具としていかに便利であるかをすぐに実感したのではないでしょうか。

アカウンティングも、それと似ています。経営という複雑な営みを見える化し、意思決定を支えるための「道具」として、とても力を発揮します。アカウンティングの学習は、専門用語や会計基準をひたすら暗記するものではありません。大切なのは、財務諸表を読み解いて、そこから企業の意思決定につながるヒントを見出せるようになること。複雑なルールにとらわれすぎず、まずはアカウンティングが経営においていかに実用的で役立つものかを体感していただくことが、このクラスの目的です。

企業の経営理念や戦略は、日々の具体的な事業活動を通じて展開され、その結果が財務諸表という形で表れます。財務諸表をじっくり読み解いていくことで、私たちは企業の現状を多面的に理解し、その先にある可能性まで見えてくるようになります。数字だけを追いかけるのではなく、その背景にあるビジネスのストーリーや意図を読み解く。そんな力を、ぜひこのクラスで身につけてください。全6回の授業を通じて、みなさん自身が財務データから仮説を立て、検証し、納得のいく結論を導けるようになることを目指します。

このクラスでは、財務諸表を経営判断に活かすための「勘所」を、みなさんと一緒に探していきます。それは、ただ話を聞いているだけではなかなか身につきません。予習・復習をしっかりと行い、クラスでのディスカッションに積極的に参加することで、学びの質が大きく深まっていきます。みなさん一人ひとりの主体的な関わりを、心から楽しみにしています。このクラスが、グロービス経営大学院での学びの充実はもちろん、将来のキャリアのなかでアカウンティングを使いこなすための第一歩となることを願っています。