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【卒業後~MBAを終えて~】志の実現に向けたキャリアチェンジ

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【名前】藤本 将司

【勤務先】大手コンサルティング会社

【入学年】2012年



GMBA名古屋2012期生の藤本将司と申します。
私は、今春グロービス卒業を機にコンサルティングファームに転職し、
コンサルタントとして歩き始めました。
それ以前は、自動車メーカーで設計を担当するエンジニアでした。
2006年に新卒で自動車メーカーに入社し、約8年間、変速機の設計に携わってきました。

以上のような経歴ですので、エンジニアであった私が、なぜグロービスで学び、
そこで何を得たのかについてお話しします。私の経験が、少しでもお役に立てれば幸いです。

経営を学ぶことについて意識した最初のきっかけは、自分がメンバーとして担当していた
開発案件が中止になったことでした。悔しい思いをしたのと同時に、

「何が満たされれば良い開発なのだろうか?」
「どうすれば中止を避けられたのか?」

を自分なりに考えたのですが、具体的に何をすればいいか、
自分の中にも答えはありませんでした。
そして「将来、自分がその開発をマネージする立場になったら上手く出来るだろうか?」と、
イメージしたとき、今の延長上を想定した将来の自分には、自信がありませんでした。

エンジニアとしてこれから更なる成長・貢献をしていくためには、
エンジニアの仕事を通じて得られる経験だけでは足りない、
それ以上のことを学ばなければならない、と思ったことから、情報を探し始め、
辿りついたのが経営について学ぶ(=MBA)だったのです。

また、この出来事をきっかけに、「自分のやりたいことは何か」という
自分自身への問いかけをする機会が増えました。

私は工学部を出てエンジニアになりました。
働き始めた頃は、「自動車で便利な社会を作りたい!」と思っていましたが、一方で、
本当にそれが自分のやりたいことか?自分の能力が活かせる場所が他にもあるのではないか?
とも、思っていました。

このような理由から、経営を学びながら、自分の将来をしっかり考える期間が必要だと思い、
MBAを探し始めたのですが、選択肢はたくさんありました。
学んだことを職場で実践しながら消化していきたかったため、
まず国内パートタイムのMBAに絞りました。

その中でもグロービスは、キャンパスが東京、大阪、名古屋と複数あるなど、
働きながら学べる環境が整っている点と、実務家講師が揃っていて
実践で活かせる力を育てることに重点を置いている点が良いと感じました。

また、グロービスには単科生制度という、大学院生と一緒に1科目から授業を受けられる
制度があります。これを利用し講義を受けてみて、基礎知識を身に付けながら
判断をすることにしました。

実際に1年間通ってみて、講義の質が高いこと、仲間や講師も意識が高く良い刺激を
与えてくれることを感じ、グロービスで学ぶことで、知識的にも人間的にも成長が出来る
だろうと思い、グロービスで本格的に学び始めました。



単科生を含めると、約3年学んだことになるのですが、卒業した今振り返ると、
入学前に期待していた「経営を学ぶ」「今後のキャリアを見つめ直す」という2点について、
得るものが多くありました。

まずは「経営を学ぶ」ですが、体系的に学ぶことができました。
以前なら何を考えたらよいかわからず思考停止していたような場面でも、
自分で整理しながら考えることが出来るようになりました。

経営というと、一見エンジニアには関係ないように思われるかもしれませんが、
エンジニアとしての仕事にも十分に活かせると感じています。
例えば、自分のチームを経営すると考えるとどうでしょうか。大きさは違っても、
様々なことを多面的に見なければいけない点では同じです。
立場は何であれ、必ず活かす場面があると実感しています。

もう1点の「今後のキャリアを見つめ直す」については、グロービスでは志を大切に
していて、自分としっかり向き合う授業があります。
例えば、企業家リーダーシップというクラスでは、松下幸之助などの偉大な人物を題材に、
自分の価値観、志に迫り、最終回のクラスで自分の志を発表します。
3ヶ月間集中して自分と向き合い続けることが必要なのです。

また、授業以外でも、熱い仲間達と自分の志について語り合う機会が数多くあります。
加えて講師や受講生にロールモデルとなる素晴らしい方がたくさんいて、
大変よい刺激を受けました。

上記のような経験を経て、私はグロービス卒業のタイミングで転職したのですが、
もう少し具体的に決断した理由についてお話ししたいと思います。
職場では、若手リーダーとして開発を進めていくことに面白味を感じていた一方で、
エンジニアとしての業務領域の限界を感じていました。
エンジニアがほとんどの価値を生み出しているんだ、という思いが入社当初は
あったのですが、経験を積む中で、ビジネス全体へのエンジニアの貢献度合いは
思っていたよりも実は小さい、ということが分かってきたのです。

良いものを作るだけでなく、企業全体の活動として良いものを提供していくことで
「便利な世の中」が作られる。私自身は、そのためにどう貢献できるだろうか。
という自身への問いかけに、エンジニア経験とグロービスでの学びを活かして、
企業全体の活動を向上させて、ものづくりを支え、より社会にインパクトを与える仕事が
したいという思いが強くなっていきました。
しかし、今のままでは上記のような、ビジネス全体を俯瞰し経営課題に取り組む機会は
なかなか得られないと感じていたため、フィールドを変える必要があると考えました。

以上のような理由から、コンサルティングが最も次のチャレンジに適していると考え、
転職を決断しました。志の実現に向けて、現在は目の前のことに全力で取り組んでいます。

最後にもう1点グロービスで得た重要なことは、
「自分の可能性を信じて、自分らしく生きること」です。
私のキャリアチェンジも、この言葉が背中を押してくれている気がします。
もし今、何かに踏み出そうか迷われている場合は、ぜひ自分の可能性を信じて
チャレンジしてみてはいかがでしょうか。