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2017年を飛躍の一年にしたい人へお薦めの一冊 ~『やり抜く力 GRIT』~

皆さん、あけましておめでとうございます。
オンラインMBAの荒木です。

さて年始のご挨拶に代えて、書籍のご紹介をします。

今年最初の1冊としてお薦めしたいのは『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』です。
すでに出版以来、各所で話題になっているので、読まれた方もいるかと思います。
予め言っておくと、この本、特段の目新しさはありません。
この本のメッセージを5文字で言うとするならば「努力は大事」ということ。
いや、実際にはもうちょっと複雑ではありますが・・・(笑)、つきつめるとそういうことです。
なので、「そんなこと分かっとるわい!」という声がamazonのレビューにもたくさん載っています。
私のように手放しで評価する人がいる一方で、

「努力を強調しているだけで、他に何も新しいことを言っていない。この著者自身が努力の人だったのかも、だけど、面白みも新しさもなく、何も生み出してない。」


とか、散々な書かれ方もしています。イラストby荒木博行
こういった批判、まさにその通り。

しかしその上でなぜこの本が私に刺さったのかというと、私が普段から成長にとって大事だと考えていた「目的」「意図」「意味づけ」という3つの視点が(やや異なる表現方法ではあるものの)しっかり記載されていたからなのです。

「そうそう、俺が常に意識しているのはこれ!」ということで、ページをめくるたびに膝を叩くようなイメージでした。やっぱり自分と同じ主張をしている本は大好きになるものです(笑)

以下、私が定義する「目的」「意図」「意味づけ」という枠組みに沿って、この本の内容の簡単な引用をしておきたいと思います。



「目的」:


手段を考える前に、何を目指すのか。その目的を絶えず意識すべき、ということです。これが何かを始める最初の一歩になるべきです。
言ってしまえば当たり前のこと。しかし、これは相当行動原理の中に染みついていないとあっという間に「手段の目的化」に陥ります。
何を目的にしてやっているのか分からないようなルーティン、身の回りにたくさんありませんか?
本書では、物事をやり抜くために、目標を定義することの重要性を至るところで語っています。

「仕事」のピラミッドの頂点には、複数ではなくひとつの目標を据えるのが望ましい。 要するに、目標のピラミッドが全体としてひとつにまとまり、各目標が関連性をもって、整然と並んでいる状態が望ましいのだ いちばん重要なことは、「やり抜く力」の鉄人たちは「コンパス」を替えないことだ。彼らにはたったひとつの究極の目標があり、ほぼすべての行動がその目標達成に向けられている。だから究極の目標に関しては、そんな投げやりな言葉は口にしない



「意図」:


目標や目的を定義した後、具体的なトレーニングに入るわけですが、トレーニングをがむしゃらにやればいいというわけではありません。
ホークスの工藤監督がかつて現役選手だった頃、「単に筋トレをするだけだったらしない方がまし。どういう能力を鍛えたいのか?そのために具体的にどこの筋肉をどのようにしたいのか、ということを考えなければやる意味はない」というような発言を聞いた記憶がうっすらと残っていますが(遠い記憶なので、相当怪しいです・・・)、要はそういう「明確な意図」と「設計」を持って訓練すべき、ということが本書に書かれています。

エリクソンの研究によるもっとも重要な洞察は、エキスパートたちの練習時間が並外れて多いことではない。いちばん重要なことは、エキスパートたちの練習のしかたが、他とは一線を画するという点だ。 ふつうの人びととちがって、エキスパートたちは、ただ何千時間もの練習を積み重ねているだけではなく、エリクソンのいう「意図的な練習」(deliberate practice)を行っていた 今回の調査でわかったもっとも重要なことは、時間の長さよりも「どんな練習をしているか」が決め手になることだった。ほかのどんな練習よりも「意図的な練習」が、大会を勝ち進むための要因になっていることがわかったのだ



「意味づけ」:


意図を持ったトレーニングを重ねていても、必ずしも望ましい結果が出るわけではありません。
出てきた結果をどう捉えるか、どう意味付けするのか、というのはもう一方で大切な心構えです。
本書においても、「意味づけ」の重要性は各所で語られています。

ポイントは、「心のつぶやき(考え方、物事の受けとめ方)は、よい方向に変えることができる」ということ。そして、目標に向かって進んでいくときに、ネガティブな心のつぶやきに邪魔をさせないようにする方法も、身につけることができるということだ。指導を受けて練習を行えば、困難な状況に陥っても、自分の考え方や感じ方を変えることができる。そしてもっとも重要なのは、行動を変えることができるということだ





さて、超簡単なダイジェストですが、おそらくこの文章を見て、「眼から鱗が落ちた」と言う人はいないでしょう。

遠くの「目的」を見定めて伸ばすべき能力を定義し、「意図」を持ってトレーニングを設計する。そして、出てきた結果をポジティブに「意味づけ」ていく・・・。

繰り返しますが、書かれていることは至極当たり前のこと。何の面白味もありませんし、知っていることばかり。
しかし、本気でこれをやり続けている人がいないのもまた事実です。
真に成長を志すのであれば、「そんなこと知っとるわい!」というよりも、今日という一日に対して自分自身がどれだけ「目的」「意図」「意味づけ」を実践しているのか、ということを噛みしめる方が生産的だと考えます。

新年となり、すでにもう数日が経過しました。ぼんやりしているとあっという間に年末になります。
「今年はいい成長ができた」という年末を迎えられるように、具体的な一歩を踏み出したいですよね。

そんな思いを持っている人は、この本を読んで、「当たり前だけど大事なこと」を確認してください。そして、共に実践し、成長していきましょう。

また皆さんとオンラインMBAでお会いできることを楽しみにしています。

→オンラインMBAの説明はこちらから

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