グロービス経営大学院

お知らせ

2023年05月15日

2023年05月15日

2022年度日本語MBAプログラム学位授与式(卒業式)を開催~累計卒業生は7890名超に~

学位授与式(卒業式)を開催

グロービス経営大学院は2022年度の学位授与式(卒業式)を、5月14日(日)にホテル椿山荘東京で執り行いました。卒業生数は、日本語MBAプログラム1,059名(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡の各キャンパスとオンラインの合計)です。 

グロービス経営大学院の累計卒業生は、2006年の開学以来、7,679名となり、前身のグロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(※)の卒業生を合わせた卒業生総数は7,899名となりました。

これまでに、経営・マネジメント層にとどまらず、医師や弁護士などの専門資格職、エンジニアやデザイナーなどのクリエイティブ職、NPO職員や公益財団職員などの非営利職、またプロスポーツ選手など、多様な学生がグロービス経営大学院で学び、OB・OGとして各界で活躍しています。

(※) グロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(Graduate Diploma in Business Administration)は、2003年にスタートした非学位のプログラムです。 その実績をもとに、2005年、文部科学省より大学院大学の設置認可を受け、2006年4月より経営大学院としてMBA生を受け入れることになりました。 GDBAとグロービス経営大学院のMBAプログラムとは、入学審査、カリキュラム内容、教員陣の質、修得単位数などアカデミックな側面で、ほぼ同水準にあるものとグロービスでは認識しています。

学位授与式(卒業式) 式典の様子

学位授与式(卒業式) 式典の様子

会場には、卒業生、教員、そしてオンラインでも多くの皆さまがご列席くださり、新たな旅立ちにふさわしい一日となりました。

学長 堀からの祝辞

学長 堀

スピーカー:堀 義人 グロービス経営大学院 学長

「新緑が美しく映えるこの季節に、全校で1,059名の優秀な卒業生を送りだすことができ、とてもうれしく思っております」――この言葉から始まった学長による、卒業生へのはなむけのメッセージ。

グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」について触れた後、人間の軸となる「志士の5カン(世界観、歴史観、人生観、倫理観、使命感)」という視点を持って自らの人生を考え、邁進し、そして大成してほしいと、卒業生に熱く語りかけました。

続いて語ったのは、「リスクをとって挑戦せよ」という期待です。

「挑戦しないとなんら価値は生まれず、リターンもありません。皆さんには、『ノーリスク・ノーリターン』の生き方ではなく、大いに賢いリスクをとって、挑戦していただきたい。そこには、必ず試練が待っています。思い通りにいかずに悩み、周囲から批判されることも多々あるでしょう。しかしこの試練が、皆さんを成長させてくれるバネになります。挑戦せずに、コンフォートゾーンにとどまっていると成長する機会を失ってしまいます。そこから飛びだし、リスクをとって挑戦し、試練を楽しみながら成長してください」

終盤には、テクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語「テクノベート」にも言及しながら、卒業生にエールを送りました。

「これからの時代は、テクノロジーの進化が世の中を大きく変えていきます。皆さんは、グロービスで身に付けた経営の能力とテクノロジーの進化を組み合わせながら、常識を打ち破り、自らの可能性を信じて挑戦を続けてください。その先には素晴らしい人生が待っていることでしょう」 「卒業後もグロービスで、皆さんを後押しする多くの機会を活用してください」

最後に「創造と変革の志士」として旅立つ卒業生のさらなる活躍と成長を祈念し、スピーチを締めくくりました。

卒業生代表スピーチ

石川 茉莉さん

石川 茉莉さん

在学中、新商品のクラウドファンディングを通して消費者の立場で考える重要性を体感したという石川さん。「人が求める答えを、AIが作り出せる世の中になりました。もしかしたらフレームワークは変化するかもしれないし、分析は全てAIに代替されるかもしれない。しかしグロービスに通った私たちは、AIには代替できない“成し遂げたいことへの熱量”を持っているのではないでしょうか」と語ります。

「新商品のクラウドファンディングでは、よい商品を作るだけでなく、その過程まで共有するプロセスエコノミーにも目を向けることを大切にしました。いかに自分ごととして考えてもらえるか、しつこいと感じない投稿の頻度や時間はどれくらいか、受け手に想像してもらう写真の画角や構図はどれがいいか、マーケティングや経営戦略の学びをフルに活かして臨みました。このプロダクトを届けるという熱量は、人からしか生みだすことができないと実感したのはそのときです。MBAを取っただけではなりたい自分になるのは難しいですが、大きく飛躍することはできます。その機会を与えてくださった全ての方への深い感謝とともに、代表メッセージとさせていただきます」 

金田 悠希さん

金田 悠希さん

「日本発で世界の人々に"あってよかった"と思われるサービスを生みだす」という志実現に向けて、マッチングアプリ『Pairs』の事業責任者を経て、在学中にSiremo社を創業したという金田さん。「 グロービスで学んだことは、マッチングアプリ事業に対する視点を広げ、自分自身のリーダーシップを深める機会を提供してくれました。最終的には、起業や前進の力となりました。グロービスの学びや縁の実践を通して、私の志に対する自信が深まり、自身の会社も強くなっていきました。今、私は変わらぬ志を胸に、日本発で英語圏やアジア圏にも通用するサービスを創出することを目指し続けています」と晴れやかに語ります。

「卒業したから何かが変わったという、そんな気持ちは正直ありません。卒業は終わりではなく、志に向けた道半ばであると思っているからです。これからさらに過酷な修羅場が待っていることにワクワクしながら、私は変わらず学びと挑戦を続けます。これらが卒業に際しての私の飾らぬ想いです。これからも何者でもないというまっさらな気持ちとともに、多くを学び、実践して自分の志を貫いていきましょう。私は、皆さん一人一人が抱く志が実現することを心から願っています。これからの人生で、新たな挑戦、そして失敗と成長、その先の志の実現を迎えるために、一緒に前進していきましょう」

学位授与式(卒業式) 当日の様子

  • 学位授与式(卒業式) 当日の様子

    学位授与式(卒業式) 当日の様子

  • 学位授与の様子

    学位授与の様子

  • 学位授与式(卒業式) 当日の様子

    学位授与式(卒業式) 当日の様子

  • 学位

    学位

  • 思い出スライドの上映

    思い出スライドの上映

グロービスでは、卒業後も人的ネットワークが築けるように数多くの仕組みが用意されています。こうした仕組みを通じて、共に成長し続ける生涯の仲間を得ることができるのです。

卒業生向け特別講座(アルムナイ・スクール)

グロービス経営大学院では、卒業生の方々を対象に特別講座(アルムナイ・スクール)を開講しています。先行き不透明な変化の時代を先導するリーダーには、一生涯、学び続けることが求められます。卒業生に限られた質の高い学習環境で、同窓と真剣な議論を交わしながら、経営にとどまらない幅広い能力や人間力を磨きます。そして、卒業後もビジネスリーダーとしての能力・ネットワーク・志を磨く機会を提供することで、卒業生による社会の創造と変革への挑戦を後押ししています。

野呂浩良氏

講座:AIリテラシーとビジネスプランニング(※)
※2022年7月期より「AIビジネスリテラシー」から科目名改定

野呂浩良氏(株式会社DIVE INTO CODE 代表取締役)

「AIリテラシーとビジネスプランニング」では、AIをビジネスに採り入れるために必要な知識とスキルを身に付けることを目指し、米国DataRobot社の機械学習自動化ツールを実際に操作しながら、データ処理と機械学習の流れを体感します。具体的には、プログラミングなしのUI操作で、アルゴリズムライブラリの中から、種々のデータに対し最も予測精度が高い機械学習アルゴリズムを探求し、予測モデルのプロトタイプを構築します。目標とするビジネス成果へのインパクトを増大できるかを多面的に検証し、最終回ではAIを用いたビジネス課題の解決施策の提案発表を行います。

守屋淳氏

講座:中国古典に学ぶリーダー哲学

守屋淳氏(作家)

「中国古典に学ぶリーダー哲学」では、中国の代表的な古典である『論語』『韓非子』『孫子』など複数の中国古典を題材に、志の醸成やリーダーシップの発揮に関するテーマで、その思想や知恵を再編成し、現代へ活かす方法を習得することを目指します。期間は3ヶ月間。全6回のクラスを開講し、1回の授業は3時間です。授業はディスカッションを中心に進行し、教員のみならず学生同士の議論から、気付きや学びを深めます。最終回では、授業を通じた学びとビジネスリーダーとしての実践の決意を、一人一人がクラス内で発表します。

講座:経営層のための税務戦略 

講座:経営層のための税務戦略

谷保廣氏(公認会計士、税理士、証券アナリスト)

「リーダーが押さえておくべき税務戦略」では、税務会計を駆使するための税法の知識を学ぶとともに、法人税の計算構造を理解し、税効果会計の論点を修得することを目指します。加えて、「企業組織再編と事業承継」「国際税務」をテーマに、税務戦略を構想する演習を行います。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、教員のみならず学生同士の議論から、気付きや学びを深めます。

稲葉裕美氏

講座:デザイン思考とクリエイティブリーダーシップ(※)
※2022年7月期より「リーダーのためのデザインリテラシー」から科目名改定

稲葉裕美氏 (株式会社OFFICE HALO代表取締役)

「デザイン思考とクリエイティブリーダーシップ」では、デザインに苦手意識のある方でも、ビジネスにおける全てのデザイン活用の基盤となる「デザインリテラシー」を身に付け、ビジョン創造からコミュニケーションまで、全レイヤーのデザインを自ら繰り返しアウトプットすることでデザインを実行する能力を磨きます。デザインは理論立てて考えられるものですが、何をどのように考えるのか、その勘所をつかむことが必要です。実践でケースに対峙したとき、自分自身が「デザインを見る目」を持って考え判断するための基礎を作っていきます。そして、これまでの思考から脱却し、デザイン、ビジネス、テクノロジーを有機的に結合させ、新しい価値を生みだす創造力を習得することを目指します。

藤本欣伸氏

講座:リーダーのための実践的会社法

藤本欣伸氏(西村あさひ法律事務所シニアパートナー)

「リーダーのための実践的会社法」では、会社が直面するリーガルリスクを理解するとともに、それを克服し成長戦略につなげる方策を、戦略法務の視点から学びます。経営層が負うべき善管注意義務、M&A、株主との関係、人事労務などのテーマを取り上げ、具体的なケースを通じて、法的論点や適切な対応を修得することを目指します。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、教員のみならず学生同士の議論から、気付きや学びを深めます。

吉田素文氏

講座:DX時代の新経営戦略

吉田素文 グロービス経営大学院教員

「DX時代の新経営戦略」では、「情報テクノロジーが引き起こす社会・ビジネス環境の大変化の中で、企業の戦略はそもそもどうなるのか?どうあるべきか?を理解し、探求し、世界観を刷新すること」を主目的とし、デジタル・テクノロジーが主導する近年の劇的な環境変化に適応できる力を身に付けることを狙いとしています。

山口周氏

講座:ビジネスの未来を考える

山口周氏(独立研究者、著作家、株式会社ライプニッツ代表)

「ビジネスの未来を考える」では、「経済成長率が低下し社会に存在する課題の数が減少している現代において、ビジネスにはどのような使命が残されているのか?」「単にビジネスの延命そのものを目指せば、それは容易に非倫理的な活動へとビジネスを導くことになるのではないか?」「ビジネスを健全な活動としてサステナブルに継続するには?」といった問題について参加者とともに考察を深めることを狙いとしています。

リユニオン

卒業後5年ごとに、キャンパスに集い、在学中に切磋琢磨した仲間とともに、グロービス経営大学院が有する最新の経営知を学べるのがリユニオンです。卒業後も最新知を学べる機会となると同時に、5年という節目ごとに同級生たちとの絆を再確認し、志を語り合い、刺激し合う場となっています。


リユニオン2022の詳細はこちら

同窓会(G会)

所属キャンパス、言語、卒業年、業界、職種が異なっていても、グロービスの卒業生は「創造と変革の志士」という共通の想いを持っています。同窓会には、同期だけでないタテヨコのネットワークをつなぐためのさまざまな企画が用意されています。

互援ネット

卒業生の多くは、志の実現に向かって突き進む中で、数多くの苦難や課題に直面します。そうした場面で、卒業後も継続的にお互いの成長を支え合う仕組みとして、互援ネットがあります。互援ネットは、お互いの成長を支え合うことにコミットしたメンバーで8名程度のチームになり、3ヶ月ごとに集まります。グロービス独自の手法のもと、ビジネスを含む人生全般の課題や展望を共有し、互いの経験をシェアすることを通じて、次のアクションへの示唆を得ることができる場になっています。

クラブ活動

社会の「創造と変革」に貢献することをテーマに掲げ、学生が自主的に取り組む活動です。共通の目的や問題意識を持った仲間が集い、多彩なテーマで独自の活動を展開しています。学年の枠を超えて、在校生と卒業生が知識や経験を共有するクラブ活動は、志を実現につなげるための貴重な場になっています。


クラブ活動の概要はこちら
クラブ活動の活動事例はこちら

オンライン読書会

卒業生を対象に、気軽に参加できる場として卒業生限定の「オンライン読書会」を開催しています。登壇者が語るセミナーとは異なり、読み手である参加者同士が主体的に感想を語り合い、学び合う場です。

卒業後も広がり続けるネットワーク

在学中につながったネットワークをコアとしながらも、卒業後も数多くの交流機会を活用することで、人的ネットワークはさらに広がります。毎年1,000人を超える卒業生を輩出するグロービスだからこそ、自分の可能性も広がり続けるのです。

≫卒業生(学生)の活躍・メディア掲載はこちら
≫卒業後も「一生涯」つながり続けるその他の仕組はこちら
≫卒業生 役員就任ニュースはこちら