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【卒業後~MBAを終えて~】一歩踏み出す勇気から得たスキルと価値観

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【名 前】 大眉 毅

【勤務先】 株式会社丹青社

【入学年】 2012年

<自己紹介>
2008年4月、「空間デザイン」会社の(株)丹青社に入社。
物販・サービス・飲食店など、様々な店舗空間の立ち上げに従事。
2013年まで東京本社で働き、2013年~現在まで名古屋支店に勤務。
「空間」という無形の商品を、お客様のご要望を満たすカタチに仕上げる営業職を担当

■漠然とした焦りから、一歩踏み出す

地元の大学を卒業し、東京へ就職。
学生時代とは異なる環境やスピード感に焦りを感じ、
自分の武器を作らなければと思い始めたのは、入社2年目の時でした。

「発想力豊かな人達と一緒に働きたい、何かクリエイティブな仕事がしたい」という
思いから、今の会社を選んだのですが、当時の私は経験不足で、自分で何かを企てる
ことができていませんでした。
そして、お客様へのプレゼンテーションはデザイナー任せとなり、自分の意見を述べる
ことができず、付加価値を出せていない自分に歯がゆさを感じていました。
また同じタイミングで、自分で企画ができる「プランナー職」の社内公募があり、
挑戦してみたものの、結果は落選。

(このままではいけない。何か力をつけなければ。)
そんな焦りが少しずつ積み重なっていったのだと思います。

ちょうどそんな時、ある大手広告代理店の先輩と話をする機会を持ちました。
何から行動を起こせばいいかわからない、そんな自分の近況について先輩に話す中で、
先輩が、グロービスの「クリティカル・シンキング」を受講していることを知り、
受講を勧めてもらったのです。

「先輩が上手く仕事をできている秘訣が、グロービスにあるのでは?」
そう思った私は、すぐに資料を取り寄せ、説明会・セミナーへ参加を申し込みました。
そして早速、グロービスの雰囲気・クラスが体験できる複数のセミナーに参加。
そんな中、一番印象に残ったのは、堀学長のセミナーです。

堀学長は、セミナーの最後に、一歩踏み出す勇気の重要性について話されました。
「現状を打破するためには、考えていても始まらない」
「一歩踏み出さなければ何も起こらない」
これらの言葉は、その時の自分自身の心境をまさに言い表していました。

(とりあえず、一歩踏み出してみよう。違っていたら元の位置に戻ればいい。)
そう思い、まずは単科生として、クリティカル・シンキングを受講してみることにしました。

クラスを受講して感じたことは、実践的な学びはもちろん、受講生の皆さんがバラエティに
富んでいることです。普段の仕事では関わらない業界・年齢・職種の方々であり、かつ
やる気に満ち溢れ、私と同じように「何かをやりたい!」という思いを持っている方たち
ばかりでした。

そんな人達に囲まれ、自分も変われそうだと感じられたこと、また、今こそ自分をストレッチする必要があるのでは、という思い、そして、「やってみたい」という純粋な気持ちが、
本科への進学を後押しし、単科受講を決意した勢いそのまま、出願を決意していました。


■学びが自信をもたらし、クリエイティブな仕事に出会えた

本科へ入学してからは、「ヒト」「モノ」「カネ」のテーマを中心に、経営者として事業を
成功させるために必要なことを総合的に学びました。100を超えるケースに取り組みながら、ビジネスを考え抜く経験を積みました。

これらの学びは、立場を問わず、実際の仕事でもすぐに活かすことができ、
仕事の進め方にも大きな変化をもたらしました。

わかりやすい変化としては、店舗を出店するお客様との商談で、「こんな店舗にしたい」と
いうお客様の要望をそのまま鵜呑みにするのではなく、
「同じ地域に競合がどのくらい存在し、競合とどう差別化を図るか」
「立地(顧客層)とお店のコンセプトはマッチするか」
「長期のブランディング戦略から顧みて、今回の店舗はどういったポジションにするか」
といった、「デザインコンセプト」の川上にあたる、「ショップコンセプト」を提案に
盛り込むなど、自信を持って自分の意見を発信し、付加価値が高い提案ができるようになり
ました。加えて、デザイナー任せになっていたプレゼンテーションにもプレゼンテーターと
して参画できるようになり、結果、プレゼンの勝率も上がっていきました。

以前は経験不足からできていなかったことが、ビジネスの全体像を考えるスキルを身に付けたことで、自信を持って取り組めるようになりました。
また、以前から自分がやりたいと思っていたクリエイティブな仕事は、仕事の内容だけでは
なく、自分の仕事の進め方を変えることで引き寄せられるものではないか、と今は思っています。


■グロービスは価値観を見つめ直す場

このように、体得した経営スキルはこれからの社会人生活にも必ず役立つと確信しています。
ただ、それと同等かそれ以上に自分にとって大きかったのは、グロービスが、自分自身の
価値観を見つめ直す場になったことでした。

何度もケースを読み込み、事前の勉強会をし、クラス内の発言を通じて皆で切磋琢磨していく毎回のクラスの場は、「事業経営に必要なスキル」を身に付けると同時に、「あなたは人生をかけて何を成し遂げたいのか」を考え続ける機会でもありました。

グロービスに通い続け、常にこの問いを考えるに当たり、自分の価値観・行動指針が
研ぎ澄まされていきました。そして磨かれた価値観・行動指針は、「自分が迷った時」
「悩んだ時」の意思決定に大きな力を与えてくれました。自分の置かれている状況や自分の
感情の流れ、それを自分の目標と照らし合わせながら、今この瞬間に、自分は何をするべきかを整理して、シンプルに行動することが出来るようになったと実感します。

卒業した今も、自分が生涯をかけて取り組むべき、大きな志を探し続けています。
ですが、志は無理やり決めるものではなく、自分の可能性を信じて、100%の力でチャレンジし続ければ、大きな志がいずれ醸成される。今はそれに向けて進む道の途中なんだと思える
ようになりました。

今の自分は、様々なことにチャレンジして、自分の可能性を広げる段階であり、
そのために必要な具体的な行動もはっきり見えています。

「自分を変えたい」というきっかけから入学し、学び続けることで「何のために」自分を
変えるのか、明確に目的意識を持って動けるようになったことは、私にとってとても
大きな財産となっています。


■最後に
今思うと以前の私は、何もアクションしていない自分を変えたかったのだと思います。
グロービスは、空回りしていた自分の気持ちと行動を噛み合わせ、次のステップへと
飛躍するキッカケを与えてくれました。

「何かを変えたい」と思っていても、「行動を変えなければ」何も変わりません。
私にとってそのキッカケが、グロービスであり、その一歩が体験セミナーでした。
入学前の当日の私と同じような思いをされている方には、グロービスの場が
一歩踏み出すキッカケになることでしょう。