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投稿日:2025年10月01日
投稿日:2025年10月01日
【竹中平蔵×神保謙×村田晃嗣×秋山咲恵】なぜ世界は内向きになったのか?トランプ再選に見る制度の崩壊と「力」が支配する新世界地図
- 神保 謙
- 慶應義塾大学総合政策学部 教授/公益財団法人国際文化会館 常務理事
- 竹中 平蔵
- 慶應義塾大学 名誉教授
- 村田 晃嗣
- 同志社大学 法学部教授
- 秋山 咲恵
- 株式会社サキコーポレーション ファウンダー/三菱商事株式会社 取締役
本セッションでは、「トランプ時代の世界の行方」という不確実なテーマを、安全保障、政治、経済の専門家達が多角的に分析します。
議論は、米国が戦後の国際公共財の担い手としての役割に疲弊し、トランプ政権が「アメリカ第一主義」へと大きく舵を切った現状認識から始まります。ウクライナ、中東、アジアで同時進行する世界の不安定要因を詳細に解説するとともに、トランプ現象の構造的背景を浮き彫りにします。
トランプ政権の政策を左右するマーケットの力や、誤解から核戦争に繋がりかねないアジアの脆弱なシナリオなど、具体的な注目点や、激動の国際情勢における日本のあるべき姿、そして個人が持つべき視座を提示します。
あすか会議2025 第2部 全体会
「トランプ時代の世界の行方~不確実性を増す世界の動向を探る~」神保謙×竹中平蔵×村田晃嗣×秋山咲恵
(2025年7月5日開催/水戸市民会館)
トランプ大統領の復権により、米国の外交・経済政策は大きく揺れ動き、世界は再び大きな不確実性の渦中にある。国際秩序の動揺、米中対立の緊張、同盟国との関係再構築が進む中、日本はどのように振舞うべきか。予測困難な時代の地政学的変化に備える視座を探る。(肩書は登壇当時のもの)
※タイムスタンプは生成AIで作成しているため、一部誤りがある可能性があります。あらかじめご了承ください。
トランプ再選の世界をどう見るか、パネルディスカッションを開始する。
米国が公共財の役割に疲弊し、アメリカ第一主義などを掲げた。
ウクライナ、中東、アジアにおける現在の紛争と不安定化の状況。
トランプ個人の特性だけでなく、貧富の格差など構造的背景が影響。
過去の事例との類似性から、トランプ現象を歴史的な文脈で捉える。
ダロン・アセモグルの研究から、制度そのものが重要であると提言。
シェールオイル生産世界一が、米国の対外姿勢に与える影響を分析。
内向きな世界で、ルールに基づく秩序こそが日本の国益であると主張。
関税交渉において、市場の反応がトランプ政権の政策を制約する力。
政策報道におけるメディアの役割と、ジャーナリズム精神の欠如という課題。
現在が大きな戦争の前の「戦間期」である可能性と、今後のシナリオの幅。
来るべき米国の大きな世代交代に日本社会がどう対応すべきか議論。
神保 謙
慶應義塾大学総合政策学部 教授/公益財団法人国際文化会館 常務理事
慶應義塾大学総合政策学部教授 公益財団法人国際文化会館常務理事 アジア・パシフィック・イニシアティブ(API) プレジデント 兼職:キヤノングローバル戦略研究所主任研究員 東京財団政策研究所主席研究員 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了(政策・メディア博士)。専門は国際政治学、安全保障論、アジア太平洋の安全保障、日本の外交・防衛政策。 タマサート大学(タイ)で客員教授、國立政治大学(台湾)で客員准教授、南洋工科大学ラジャラトナム国際研究院(シンガポール)客員研究員を歴任。政府関係の役職として、防衛省参与(2020)、国家安全保障局顧問(2018-2020)、外務省政策評価アドバイザリーグループ委員などを歴任。 主な著書に『検証安倍政権:保守とリアリズムの政治』(共著、中央公論新社、2022)、『現代日本の地政学』(共著、中央公論新社、2017)、『民主党政権:失敗の研究』(共著、中央公論新社、2013)、『アジア太平洋の安全保障アーキテクチャ:地域安全保障の三層構造』(編著、日本評論社、2011年)、『学としての国際政治』(共著、有斐閣、2009年)、The New US Strategy towards Asia: Adapting to the American Pivot (共著、London: Routledge, 2015)、China's Power and Asian Security (共著、London: Routledge, 2014)など多数。
竹中 平蔵
慶應義塾大学 名誉教授
1951年、和歌山県生まれ。慶應義塾大学名誉教授。博士(経済学)。一橋大学経済学部卒業後、73年日本開発銀行入行、81年に退職後、ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを務める。01年、小泉内閣の経済財政政策担当大臣就任を皮切りに金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任。04年参議院議員に当選。06年9月、参議院議員を辞職し政界を引退。ほか公益社団法人日本経済研究センター研究顧問、SBIホールディングス㈱独立社外取締役、世界経済フォーラム(ダボス会議)理事などを兼職。
村田 晃嗣
同志社大学 法学部教授
同志社大学法学部卒業。M.Phil. in Political Science (The George Washington University). 神戸大学 博士(政治学)。2005年より同志社大学法学部教授。
同法学部長、学長を歴任。2019-20年防衛省参与、2018-25年日本放送協会(NHK)経営員(19-24年は同委員長代行)。
秋山 咲恵
株式会社サキコーポレーション ファウンダー/三菱商事株式会社 取締役
起業家。株式会社サキコーポレーション ファウンダー。
1994年創業、2018年まで代表取締役社長。エレクトロニクス機器製造の分野で画像認識技術を使った自動検査装置メーカーとして世界ブランド構築。起業×先端テクノロジー×グローバル×製造業×女性の経験から、公職はじめ多くの仕事にコミット。三菱商事(株)社外取締役(現任)他、ソニーグループ(株)、オリックス(株)、日本郵政(株)、(株)ローソン社外取締役歴任。

