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2020年04月20日

2020年04月20日

アート&デザインから新しい視点を得て、ビジネスに活かす ――グロービス経営大学院・公認クラブ「グロービス アート&デザインコミュニティ」 幹事インタビュー

クラブ活動
グロービス アート&デザインコミュニティ 活動レポート

グロービスの学生が、共通の目的や問題意識を持つ仲間と自主的に取り組むクラブ活動の活動事例紹介。

アートは、⼈⽣を豊かにする。アートは、⾃由で常に新しいものである。こうしたアートに対する理解を深め、ビジネスに活かしてほしいという想いのもと立ち上げられたのが、グロービス アート&デザインコミュニティ(以下、GAD)だ。2018年2月に設立し、グロービスの公認クラブとなったのは2019年4月。歴史は浅いものの、すでに357人が所属している(2019年10月現在)。


クラブを立ち上げたきっかけや活動内容、そして運営に対する想いを、代表幹事の児⽟⾹織氏(2018期東京校)、副代表幹事の⾼⽥教⼦氏(2018期東京校)、久保山陸之(2018期福岡校)に伺った。(※肩書はインタビュー当時のものです)

誰もがアートの情報を入手し、共有し合えるコミュニティづくり

「ハーバードビジネススクールには、数多くのアート作品が飾られているそうです。これは、アートを観ることでインスピレーションが湧きやすくなり、心が癒されるから。アジアNo. 1を目指すグロービスにも、そのような環境があってもよいのではないか。そしてGADがそれをけん引する存在になりたいと思っています」


そう話すのは、代表幹事の児玉氏だ。

「近年、アートやデザインに対する関心が高まる一方で、どのようにアートを日常生活に取り⼊ていけばいいのか、どのようにアートに触れたらよいのかわからないという声もよく聞きます」


そこで誰もがアートに関する情報を入手でき、相互に共有し合えるコミュニティをつくりたいと考えたことが、クラブ設立のきっかけになったという。クラブを立ち上げるにあたり児玉氏がまず行ったのは、Facebookグループの作成と情報発信だ。児玉氏がメッセージを投稿したところ、最初に反応を示した人物が、現在、副代表幹事を務める高田氏と久保山氏だ。高田氏が当時を振り返る。


「Facebookで投稿を読んだとき、自分も同じような考えをもっていたのでとても共感しました。そして、何か一緒にできないだろうかと私からコンタクトを取りました。私は普段、非常にロジカルさを求められる仕事をしていますが、オフタイムではアートに積極的に触れるようにしています。論理思考だけではイノベーションは生まれにくいですから。同じように考えるビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。とくにグロービスには、将来の日本を担うかもしれない人がたくさん集まっていますので、もっとアートに触れる機会をもって欲しいと思います。GADが、そのきっかけをつくる場になればと思い、ジョインしました」


一方、久保山氏は当初、アートに対して違った考えを抱いていたという。


「私は過去の経験から、アートに対して強烈な拒否感を抱いていました。しかし九州で地域活性プロジェクトに携わる中で、アートのもつ大きな力を目の当たりにしました。この経験がアートに対する価値観を見直すきっかけになったのですが、そんなときに児玉さんのメッセージを目にしました。アートについて造詣を深めたいという想いからGADに参加しています」

コミュニティ運営のほか、美術鑑賞やイベント運営も

GADはFacebookでの情報発信をベースにしながら、リアルな活動にも力を入れていると児玉氏は語る。


「Facebookコミュニティには、コアからライトまでさまざまなメンバーがいます。コミュニティ運営でとくに意識しているのは、誰もが投稿しやすく、リアクションしやすい環境を常に用意すること。情報が飛び交い、コミュニケーションが活発化する状態を目指しています。これに加え、宿泊をともなうコミュニティフェスの開催、美術鑑賞、そして昨年9月からは、『DIALOGUE with GAD』と銘打ったイベントも開催しています。ここでのテーマは「対話」。登壇者と対話できる双方向の場を生み出したいという想いからはじめました。アートやデザインに限らず、音楽や伝統芸能、舞台芸術、建築など、あらゆるジャンルを取り扱っていきたいと考えています」


精力的に活動する中で、参加者の意識や行動にも確かな変化が見えはじめているという。


「Facebookコミュニティをきっかけに、知らない人同士が自然とつながることが増えました。また、自分に合ったアートとの関わりかたを見つけている人も増えていますね」と高田氏。

児玉氏も変化についてこう語る。


「メンバーからは、『アートをもっと知りたい』『アートが親しみやすくなった』という声が出ています。また、『新規事業でアートに携わることになり、情報収集のために参加したい』といったように、具体的な相談を受けることも増えました」

アートは、自分にはない別の視点や価値観を教えてくれる

行動や意識に変化が見られるのは、参加メンバーだけではない。幹事団にとっても、クラブ運営の経験から得られるものは非常に大きい。久保山氏は自身の変化について次のように語った。


「一番の変化は、GADの運営を通じて、アートを受け取る側として成長できた点です。それまでの私は、有名な作品を鑑賞しても『へえ、そうなのか』程度にしか捉えられずにいましたが、今では作り手の想いを考えたり、作品に対して自分がどう感じているのかを具体性のある言葉で表現できたりするようになりました。いろいろな視点や視座でアートやデザインを感じられるようになったのは、幹事としてGADに携わってきたからです」


高田氏は、コニュニティ運営をエキサイティングだと表現する。


「コミュニティ運営は、会社の組織運営とはまた違います。自由参加ですし、上下関係もありません。アートへの興味関心という一つの共通点だけでつながっている関係性を、いかにして永続させるか、試行錯誤を繰り返しています。とてもエキサイティングですね」

児玉氏も、コミュニティ運営が自身の成長につながっていると話す。


「人はどうすれば動くのか、どのようなメッセージを投げかければ成長意欲が刺激されるのか、あるいは親しみをもってくれるのか。コミュニケーションの取り方が難しいと感じることもありますが、言葉を紡ぐ訓練は自分の成長にもつながっていると実感しています。」


それぞれにやりがいを見出しながら、熱心にGADの活動に取り組む3人。最後に、児玉氏は次のように締めくくった。


「アートは、自分にはない別の視点や価値観を教えてくれるもの。このコミュニティをきっかけに、アートとの関わりを深めていく人が増えていくとうれしいです。」



「グロービス アート&デザインコミュニティ」が主催するセミナーのイベントレポートはこちら

「グロービス アート&デザインコミュニティ(GAD)」とは

人生を豊かにするアートの認知・接触・理解を促し、アウトプットする場を提供することを目的としたクラブ。アートやデザインを中心とした情報共有とコミュニケーションのプラットフォームづくりのほか、美術鑑賞やイベントなども開催している。

クラブ活動とは

社会の「創造と変革」に貢献することをテーマに掲げ、グロービスの学生が自主的に取り組む活動です。共通の目的や問題意識を持った同志が集い、それぞれのクラブが多彩なテーマで独自の活動を展開しています。学年の枠を超えて、在校生と卒業生が知識や経験を共有し合うクラブ活動は、志を実現につなげるための場として、大きな意味を持つものとなっています。


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