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「MBA×不動産」で、不動産ビジネスの未来に風穴を開ける ――グロービス公認クラブ「不動産ビジネス研究会」 幹事インタビュー

2020年02月26日

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クラブ活動 不動産ビジネス研究会 活動レポート

グロービスの学生が、共通の目的や問題意識を持つ仲間と自主的に取り組むクラブ活動の活動事例紹介。

不動産は、私たちの人生とは切っても切れない関係にある。住まいとしてはもちろん、資産運用、相続、起業、事業継承…。


その不動産をテーマに活動を進めているのが、不動産ビジネス研究会。2009年にスタートし、今年で10周年を迎えるグロービス経営大学院の公認クラブである。メンバーは807名、幹事は14名(2019年12月時点)。代表幹事であり、大手商社・不動産ベンチャー・起業というキャリアを歩んできた小野学氏(2007期)は、クラブ立ち上げの経緯を次のように語った。

不動産ビジネス研究会の4つの活動目的

「太田さん(副代表幹事の太田陽一氏/2006期)と石川さん(副代表幹事の石川聡氏/2006期)と話していて、『不動産関係者って、俺たち3人しかいないよね』という話になりました。2006年、2007年の入学者はそれぞれ100人くらいいましたが、その中で3人はあまりに少ないなと。それなら自分たちでクラブを立ち上げて、不動産という括りの中でMBAが活かせる方法を考えていこう、という話になりました」

そうしてスタートした不動産ビジネス研究会の活動目的は4つ。


1つ目は、「MBA×不動産による新たな付加価値の創出」。MBAと不動産の知見を融合し、不動産ビジネスの課題解決や新規ビジネスの創出を目指す。2つ目は、「グロービスで学ぶ学生の不動産リテラシー向上への貢献」。不動産の正しい知識を身につけ、自身のビジネスや経営、あるいは個人の不動産購入や投資に活かせるようサポートする。3つ目は、定期的な情報共有や勉強会を通じた「持続的なラーニングコミュニティの形成」。そして4つ目は、不動産戦略などの共有・意見交換による「不動産系人脈の形成」だ。


活動内容としては年4回程度の勉強会をメインに、フィールドワークや読書会などを実施。勉強会では「不動産投資」「不動産テック」「不動産・不動担保融資市況」「不動産M&A」「新規事業のつくり方」などさまざまなテーマを取り上げており、幹事やメンバーが持ち回りで講演するほか、外部の有識者を招くこともある。


またユニークな取り組みとして、クラブメンバーによる書籍出版がある。小野氏の人脈をもとに希望者を募りメンバー10人で原稿を執筆し、『正しく儲ける不動産投資』(明日香出版社)を2011年に出版した。クラブでの学びが勉強会とは異なる形でアウトプットされた好例である。


「不動産に対して『怖い』『ハードルが高い』というイメージをもつ方は多いのですが、たとえば起業する際にも『事務所を借りる』『店舗を建てる』など不動産に関わる機会はたくさんあります。不動産に関する失敗はインパクトが大きく取り返しにくいもの。『よくわからないから何もしない』のではなく、しかるべき不動産戦略を立てられる経営者になれるよう、スキルアップをサポートしたいと思っています」と小野氏。実際にクラブ参加者からは「不動産が身近になった」「相談してよかった」といった声が寄せられているという。

企業も個人も、不動産戦略が大きな影響を及ぼす

本業の合間をぬって10年にわたり代表幹事を続けている小野氏。クラブ運営を通じて、幹事としてどのような学びを得ているのだろうか。


「仕事では不動産のプロと接することが多いせいか、クラブ活動では『不動産業界の常識が外ではまったく通じない』という発見が多くあります。不動産を知らない人にどうすれば伝わるか、より深く考えるようになりました。またグロービスに在学中、「ファイナンス基礎」のクラスで『借金そのものは悪ではない』と教わり、借金が大嫌いだった私は目から鱗でした。借金は、貸借対照表(B/S)でいえば右側で、大事なのは『左側に何が来るか、キャッシュを生む資産なのか減らす資産なのか』や『左右や縦のバランス』であると。そういったグロービスでの学びが、クラブ活動を通じてさらに深まっている感覚もあります」

(代表幹事:小野氏)


現在の幹事団は2003〜2016期まで幅広く在籍しているが、若い世代の幹事をさらに増やし、クラブを持続的に活性化させていきたいと小野氏は語る。


「不動産業界の方はもちろん、それ以外も大歓迎。最近は異業種の幹事も入ってきています。生活者目線でもいいので、興味のある方はぜひ参加していただきたいですね」


企業であっても個人であっても、不動産の活用は貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)・キャッシュフローに大きな影響を与える。たとえば独立や転職の直後はローンが組みにくいものだが、それを知らずに順番を誤ってしまい、購入や投資ができない人を小野氏は数多く見てきたという。自身が起業という新たなチャレンジに成功しているのもまた、これまで得てきた一棟マンションやメガソーラー発電所などへの不動産投資による安定収入があったからだと明かした。


 「衣食住からは誰もが逃れられないように不動産は決して他人事じゃない。起業や相続に役立つことはもちろん、人生100年時代、不動産ビジネスの知識・経験があれば60・70・80代になってもできることがたくさんあります。ポイントは、1〜2回勉強して満足するのではなく継続的に学ぶこと。不動産ほどマクロ環境(政治・経済・社会・技術)の変化に影響され、時期により外部環境の追い風に乗るのか逆風に沈むのかが分かれる業界はないので、ぜひ定期的に勉強会に足を運んでいただけたらと思います」


「不動産ビジネス研究会」が主催する勉強会のレポートはこちら

「不動産ビジネス研究会」とは

・MBA+不動産による新たな付加価値創出

・学びとビジネスの融合による不動産系人脈形成

・不動産ビジネスを通じた持続的なLearning Community形成

・グロービス生の不動産リテラシー向上への貢献

上記4つを目的に掲げ、不動産業界に新風を吹きこむために勉強会やフィールドワークを定期的に行うクラブ。

クラブ活動とは

社会の「創造と変革」に貢献することをテーマに掲げ、グロービスの学生が自主的に取り組む活動です。共通の目的や問題意識を持った同志が集い、それぞれのクラブが多彩なテーマで独自の活動を展開しています。学年の枠を超えて、在校生と卒業生が知識や経験を共有し合うクラブ活動は、志を実現につなげるための場として、大きな意味を持つものとなっています。


グロービスのクラブ活動一覧はこちら

クラブ活動不動産ビジネス研究会 活動レポート

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