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【卒業後~MBAを終えて~】高みに登るチャンスから得た能力と姿勢

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【名 前】 出渕 弘

【勤務先】 大日本印刷株式会社

【入学年】 2012年

GMBA名古屋2012期生の出渕弘です。
今春、グロービスを卒業と同時に名古屋から東京へ異動となり、
新しい部署、業務内容を日々楽しんでいます。
入社して17年間は、印刷会社の企画部門として得意先への提案を行ってきましたが、
異動に伴い、今度はスタッフ部門として、事業部経営に携わることになりました。

グロービスでは、2007年に上司の薦めでクリティカル・シンキングを受講。
その後、GMS(グロービス・マネジメント・スクール)でいくつか受講をしていき、
2012年に大学院に進学、今春卒業しました。

この長い期間、グロービスに関わり何を得たのかについてお話しします。
これからMBAを目指す方々に対して、私の経験が、少しでもお役に立てれば幸いです。

■高みに登るチャンスがあるならやってみるべきではないか?

当初、GMSで受講を始め、興味のある科目(ビジネス・プレゼンテーション、
ファシリテーション&ネゴシエーション)を半年に1科目のペースで受講していきました。

グロービスのクラスは、自らの考えをアウトプットすることが求められます。
絶対的な唯一の正解(あっている/あっていない)が求められるのではなく、
自分で考えたものかどうかが問われる場なので、最初はスタイルに慣れるのが大変でした。

しかし、自分の考えを発言し、その発言に責任を持って、講師・メンバーからの質問に応えることを繰り返していくうちに、自分の思考の偏りや抜けに気づき、科目を受け終わる頃には、自分の考え方がレベルアップしたと感じることができました。

とは言っても、当初はMBAを取得する気はさらさらなく、
自身の業務に関連するクラスだけ学べば、グロービスは終了しようと考えていました。

そんな中、大学院に進学をした理由は大きく2つあります。

1つ目は、自分の目標の低さが嫌になったことです。
キッカケは2011年1月。グロービス(GMS)の受講をそろそろ終えようと思い、
最後のクラスの気持ちで、アカウンティング基礎を受講したことでした。
(※GMSで授業がなかったので、単科生になり受講)

そのクラスには、大学院生(2011期)として入学予定の方々がおり、
モチベーションが高く、刺激が多いクラスでした。
その時、今同じレベルにいる人達が、2~3年後には大学院を卒業し、
ものすごい差を付けられるんだろうなぁというのが、非常に悔しくなりました。

これくらい受講すれば良いだろう(=これくらい学べば十分だろう)という小さな世界で満足していた自分が嫌になり、高みに登るチャンスがあるならやってみるべきではないか?と思うようになり、そこから大学院への入学を真剣に考えるようになりました。

2つ目は、学ぶ楽しさに、ハマったことです。
予習では、ケースに記載している様々な情報(必要なもの、とてつもなく必要なもの、
そして、ほんの少しの要らない情報)から、重要な論点を拾い出す必要があります。
大量の情報を読んでいると、些細な問題を深堀りしたり、どんどん深みに嵌まってしまうことがあります。そんな悶々としている時に、ふっと経営の全体像が見える時があります。

全体のメカニズムが理解でき、ケースの全ての情報がジグソーパズルの必要な箇所に
入り込んでいく感覚。脳体操と同じで、分かってしまえば、なんで今まで分からなかったん
だろうということなのですが、この理解できた瞬間が非常に楽しく、また味わいたいと
思うようになっていました。

上記のような想いから、出願を決意。
本科生として3年間在学し、この春の卒業に至ります。

■グロービスで得た能力、そしてチャレンジを楽しむ姿勢

グロービスに通う前は自分(の考え)に自信がなく、人の意見に流されることが多かったので、自分の考えを相手に伝えることができていませんでした。
グロービスではとにかくアウトプットが求められるので、事前に自分の考えをまとめる(ロジカルシンキング)、発表の場で相手に納得してもらう(プレゼンテーション)、皆の発表(集合知)を踏まえ、新たな知を生み出す(ファシリテーション)の技術が鍛えられました。
今では、相手の意見に流されるのではなく、自分の考えを発することもでき、
以前よりコミュニケーションの質が高まったと感じます。

そして、大学院在学中には、27科目を受講、約150ケースをこなしました。
経営者や、重要な意志決定の必要に迫られた立場で、約150回も意志決定を行うと、
並大抵のことでは悩まなくなります。
(※あくまで業務上の悩みです。私生活の悩みはなくなりません(笑))
ケースで行うのは、意志決定の疑似体験ですが、意志決定するための根拠を徹底的に考えた上で結論を下します。通常業務でも単にそれをすればいいだけなので、悩む前に行動に移るようになりました。

加えて、経営者の立場で物事を捉える力が付いてきたと感じます。
会社の中で今は担当者の立場だとしても、「部長・本部長だったらどう考えるか?」
「どのような動きを求めているのか?」を理解し自分の行動に落としこむとアウトプットが
全然異なってきます。グロービスで学んだことを実践する、自分にとっては当たり前の事を
しているつもりが、会社の周りの人達にとっては、すごいことだったりしているので、
評価が高まります。(多分)

また、自分でも驚いているのが、「チャレンジが楽しくなった」ことです。
以前は、新しいことに挑戦=リスクが大きいと感じ、あまり乗り気になれなかったのですが、
リスクの「見える化」ができるようになり、不安要素を取り除くことができるようになりました。また、グロービスにいる人達は、常に新しい事にチャレンジしているので、チャレンジ
することが当たり前なんだと思えるようになり、チャレンジしないことがむしろ気持ち悪いという感覚が芽生えてきます。

■最後に一言

大学院進学には、約300万近くのお金と、自分の時間を投資するため、難しい意志決定だと思います。私にとっては、「得られたもの」 > 「お金・時間」 であり、非常に満足の行くものでした。
もし、グロービスに通わなかった場合、将来どうなるのか、自分はどうしたいのか悩み続け、その場で立ち止まって動き出せなかったのではないかと想像すると恐怖します。

グロービスを卒業した今は、自分は20年後どうしたいのか?
そのために5年後、1年後にはどうあるべきなのかが見えているし、
それを実現するための力も付いたと感じています。

道が見えてると、後は進むだけだから簡単だなぁと思う毎日です。