グロービス経営大学院
お知らせ
2020年10月26日
2020年10月26日
2019年度卒業式を開催~累計卒業生は5000名超に~
グロービス経営大学院は2019年度の卒業式を、9月6日(日)の仙台校を皮切りに大阪校・名古屋校・福岡校・東京校・オンラインで執り行いました。
卒業生数は、日本語MBAプログラム750名(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡の各校とオンラインの合計)です。 これにより、2006年の開学以来、グロービス経営大学院の累計卒業生は5217名となり、 前身のグロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(※)の卒業生を合わせた卒業生総数は5437名となりました。
これまで、医師や弁護士などの専門資格職、エンジニアやデザイナーなどのクリエイティブ職、NPO職員や公益財団職員などの非営利職、またプロスポーツ選手など、多様な学生がグロービス経営大学院で学び、OB・OGとして各界で活躍しています。
(※) グロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(Graduate Diploma in Business Administration)は、2003年にスタートした非学位のプログラムです。 その実績をもとに、2005年、文部科学省より大学院大学の設置認可を受け、2006年4月より経営大学院としてMBA生を受け入れることになりました。 GDBAとグロービス経営大学院のMBAプログラムとは、入学審査、カリキュラム内容、教員陣の質、取得単位数などアカデミックな側面で、ほぼ同水準にあるものとグロービスでは認識しています。
東京校では、午前と午後の2回に分けて卒業式を開催。 会場には、卒業生、教員、そしてオンラインでも多くの皆さまがご列席くださり、新たな旅立ちにふさわしい一日となりました。
スピーカー:堀 義人 グロービス経営大学院 学長
「本来であれば、この春にこの卒業式を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、このタイミングでの卒業式となりました。こうしてリアルそしてオンラインで皆さんの顔を拝見でき、卒業式を開催できることをとてもうれしく思っております。 今年は、全校で750名の優秀な卒業生を送りだすこととなります」――この言葉から始まった学長による、卒業生へのはなむけのメッセージ。
グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」について触れた後、人間の軸となる「志士の5カン(世界観、歴史観、人生観、倫理観、使命感)」という視点をもって自らの人生を考え、邁進し、そして大成してほしいと、卒業生に熱く語りかけました。
続いて語ったのは、「リスクをとって挑戦せよ」という期待です。
「挑戦しないと何ら価値は生まれず、リターンもありません。皆さんには、『ノーリスク・ノーリターン』の生き方ではなく、大いに賢いリスクをとって、挑戦していただきたい。そこには、必ず試練が待っています。思い通りにいかずに悩み、周囲から批判されることも多々あるでしょう。しかしこの試練が、皆さんを成長させてくれるバネになります。挑戦せずに、コンフォートゾーンに留まっていると成長する機会を失ってしまいます。そこから飛び出し、リスクをとって挑戦し、試練を楽しみながら成長してください」
終盤には、テクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語「テクノベート」にも言及しながら、卒業生にエールを送りました。
「これからの時代は、テクノロジーの進化が世の中を大きく変えていきます。皆さんは、グロービスで身に付けた経営の能力とテクノロジーの進化を組み合わせながら、常識を打ち破り、自らの可能性を信じて挑戦を続けてください。その先には素晴らしい人生が待っていることでしょう」 「卒業後もグロービスで、皆さんを後押しする多くの機会を活用してください」
最後は、「創造と変革の志士」として旅立つ卒業生の更なる活躍と成長を祈念し、スピーチを締めくくりました。
グロービスの在校生・卒業生約2,000名が在籍する公認クラブ活動「グロービス変革クラブ」で、代表幹事を担っている澁谷さん。自らの変革事例を共有するクラブメンバーとの交流の中で、「すべての変革は自己変革から始まる」という共通の気づきを得たと話します。
グロービスの在校生・卒業生約2000名が在籍する公認クラブ活動「グロービス変革クラブ」で、代表幹事を担っている澁谷さん。自らの変革事例を共有するクラブメンバーとの交流の中で、「すべての変革は自己変革から始まる」という共通の気づきを得たと話します。 「グロービスの門をたたいた決断、それはまさに自分が変わる一歩だったことを思い出します。社会のため、会社のため、組織のため。入学した目的は皆それぞれであっても、入学によって本当に変えようとしていたのは自分自身だったのではないでしょうか?私たちは在学中に大きな成長を実感し、この日を迎えています。成長を実感しているからこそ、初心を忘れないようにしたい。卒業後も在学中に向き合ってきた志の実現に向けて、自己変革に取り組み続けることを誓います。」
仕事と育児を両立しながら、オンラインでの学びも継続されてきた寺井さん。日本中・世界中から個性あふれる仲間が集まるグロービスのオンラインクラス。仲間との「絆」が、自信や希望、自らの夢の実現につながったと晴れやかに語ります。
「私には『お酒を通じた語らいの場、健康美へのお悩み解決など、商品や体験を通して、お客様に幸せや夢をご提案し続けたい』という志があります。その志の実現に向けて、食品・酒類メーカーでの仕事をしながら、今は実家の会社の取締役として事業戦略にも携わっています。ビジネスの現場は理論通りにいかないことも多いですが、グロービスの仲間や教員に相談しながら、やりたいことに近づいているという実感があります。一人では到底できなかったことが実現できるようになったのは、グロービスでの出会いのお陰です」
この5月から、国内外76店舗の飲食店を経営する会社の副社長になられた小林さん。コロナの影響で危機的状況にある外食産業でも、グロービスで得た学びが経営者としての根拠のある自信につながり、経営を楽しめていると胸を張ります。
「『ピンチをチャンスへ』。私は、この状況から、今、企業としてのあり方、ビジネスモデル、組織設計を一から見直すイノベーションに挑戦しております。これからまだまだ続く事業家とのしての人生を、グロービスの卒業生の名にふさわしい「創造と変革の志士」の1人として活躍していきます。環境が大きく変化し変革が求められている日本を支え、けん引できる事業家となり、自分自身を誇れるような生き方を歩むことを誓います! 」
デザイナーとしてグロービスで学びはじめた雙木さん。デザインの可能性を信じ、グロービスでの体系的な学びをひとつずつ繋ぎ合わせることで、現在はビジネスパーソンにデザインやアートの思考を伝える講師として活躍されています。
「グロービスの授業の一回一回で、さまざまな学びを得ました。そして、実務での試行錯誤を繰り返し、仲間を励まし、仲間に励まされながら、学びとデザインを結びつけた未来も、描き続けてきました。そして今、デザインの可能性を広げたいと思った4年前には全く想像できなかった未来が、私の前には広がっています。この未来は、多くの仲間の支援と学びによって実現したものです。私にとって、グロービスは、見たことのない景色をつくってくれる大切な出会いです」
東京校卒業式 当日の様子
グロービスでは、卒業後も人的ネットワークが築けるように数多くの仕組みが用意されています。こうした仕組みを通じて、共に成長し続ける生涯の仲間を得ることができるのです。
卒業生向け特別講座(アルムナイ・スクール)
グロービス経営大学院では、卒業生の方々に対象を限定した特別講座(アルムナイ・スクール)を開講しています。先行き不透明な変化の時代を先導するリーダーには、一生涯、学び続けることが求められます。卒業生に限られた質の高い学習環境で、同窓と真剣な議論を交わしながら、経営知に留まらない幅広い能力や人間力を磨きます。そして、卒業後も、ビジネスリーダーとしての能力・ネットワーク・志を磨く機会を提供することで、卒業生による社会の創造と変革への挑戦を後押ししています。
講座:AIビジネスリテラシー
野呂浩良氏(株式会社DIVE INTO CODE 代表取締役)
「AIビジネスリテラシー」では、AIをビジネスに採り入れるために必要な知識とスキルを身に付けることを目指し、米国DataRobot社の機械学習自動化ツールを実際に操作しながら、データ処理と機械学習の流れを体感します。具体的には、プログラミングなしのUI操作で、アルゴリズムライブラリの中から、種々のデータに対し最も予測精度が高い機械学習アルゴリズムを探求し、予測モデルのプロトタイプを構築します。受講生は、目標とするビジネス成果へのインパクトを増大できるかを多面的に検証し、最終回ではAIを用いたビジネス課題の解決施策の提案発表を行います。
講座:中国古典に学ぶリーダー哲学
守屋淳氏(作家)
「中国古典に学ぶリーダー哲学」では、複数の中国古典を題材に、志の醸成やリーダーシップの発揮に関するテーマで、その思想や知恵を再編成し、習得することを目指します。期間は3カ月間。全6回のクラスを開講し、1回の授業は3時間です。授業はディスカッションを中心に進行し、講師のみならず受講生同士の議論から、気付きや学びを深めます。講座の最終回では、講座を通じた学びとビジネスリーダーとしての実践の決意を、受講生一人ひとりがクラス内で発表します。
講座:経営層のための税務戦略
谷保廣氏(公認会計士、税理士、証券アナリスト)
「リーダーが押さえておくべき税務戦略」では、税務会計を駆使するための税法の知識を学ぶとともに、法人税の計算構造を理解し、税効果会計の論点を修得することを目指します。加えて、「企業組織再編と事業承継」「国際税務」をテーマに、税務戦略を構想する演習を行います。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、講師のみならず受講生同士の議論から、気付きや学びを深めます。
講座:リーダーのためのデザインリテラシー
稲葉裕美氏 (株式会社OFFICE HALO代表取締役)
「リーダーのためのデザインリテラシー」では、デザインに苦手意識のある方でも、ビジネスにおけるすべてのデザイン活用の基盤となる「デザインリテラシー」を身につけ、ビジョン創造からコミュニケーションまで、全レイヤーのデザインを自ら繰り返しアウトプットすることでデザインを実行する能力を磨きます。デザインは理論立てて考えられるものですが、何をどのように考えるのか、その勘所をつかむことが必要です。実践でケースに対峙した時、自分自身が「デザインを見る目」をもって考え判断するための基礎をつくっていきます。そして、これまでの思考から脱却し、デザイン、ビジネス、テクノロジーを有機的に結合させ、新しい価値を生み出す創造力を習得することを目指します。
講座:リーダーのための実践的会社法
藤本欣伸氏(西村あさひ法律事務所シニアパートナー)
「リーダーのための実践的会社法」では、会社が直面するリーガルリスクを理解するとともに、それを克服し成長戦略につなげる方策を、戦略法務の視点から学びます。経営層が負うべき善管注意義務、M&A、株主との関係、人事労務などのテーマを取り上げ、具体的なケースを通じて、法的論点や適切な対応を修得することを目指します。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、講師のみならず受講生同士の議論から、気付きや学びを深めます。
互援コミュニティ(オンライン・ネットワーク・サービス)
在学時期や居住地を越えて、全卒業生・在校生がオンライン上でつながる機会を提供するビジネス・プラットフォーム「互援コミュニティ」。互いのビジネスプロフィールの検索や目的・テーマ別グループへの参加を通じた情報交換・ネットワーク交流が可能です。また、ビジネスパートナー探し、事業創造のメンタリング、キャリアの相談、活動の告知・PRなど、オンラインでの情報交換や相互アドバイスの交流なども可能です。更には、国内外で活動する在校生・卒業生を繋げる地域別のグループを用意。多様なグロービスコミュニティの形成とビジネス機会の創出を支援しています。
グロービス経営大学院では、「互援コミュニティ」を「人生100年時代のインフラ」として位置づけ、7,000名を超えるビジネスネットワークの交流を促進することで、起業や新規事業の立ち上げ、既存組織の改革など、在校生や卒業生による社会の創造と変革への挑戦を後押ししています。
リユニオン
卒業後5年ごとに、キャンパスに集い、在学中机を並べた仲間と共に、グロービス経営大学院が有する最新の経営知を学べるのがリユニオンです。卒業後も継続して新たな経営知を学び続ける機会となると同時に、5年という節目ごとに同級生たちとの絆を再確認し、志を語り合うことで、刺激し合える場となっています。
リユニオン2019の詳細はこちら
同窓会
キャンパス(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡)、言語(日本語、英語のプログラム)、卒業年、業界、職種が異なっても、すべての卒業生に「創造と変革の志士」たらんという共通の想いがあります。同窓会には、卒業年を横断した総会を運営するなど、同期だけでない縦横のネットワークを繋ぐためのさまざまな仕掛けがあります。
互援ネット
卒業生の多くは、志の実現に向かって突き進む中で、数多くの苦難や課題に直面します。そうした場面で、卒業生同士がお互いにメンターとなり、深い悩みも話し合えるチームを結成しています。定期的にお互いの実体験に基づく示唆を共有し、お互いの成長の糧とする学びの場になります。
オンライン読書会
卒業生を対象に、気軽に参加できる場として卒業生限定の「オンライン読書会」を開催しています。登壇者が語るセミナーとは異なり、読み手である参加者同士が主体的に感想を語り合い、学びあう場です。