グロービス経営大学院
お知らせ
2021年10月11日
2021年10月11日
2020年度卒業式を開催~累計卒業生は6000名超に~
グロービス経営大学院は2020年度の卒業式を、10月10日(日)に東京校で執り行いました。卒業生数は、日本語MBAプログラム858名(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡の各校とオンラインの合計)です。
グロービス経営大学院の累計卒業生は、2006年の開学以来、6,168名となり、前身のグロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(※)の卒業生を合わせた卒業生総数は6,388名となりました。
これまでに、経営・マネジメント層に留まらず、医師や弁護士などの専門職、エンジニアやデザイナー、NPO職員、プロスポーツ選手など、多様な学生がグロービス経営大学院で学び、OB・OGとして各界で活躍しています。
(※) グロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(Graduate Diploma in Business Administration)は、2003年にスタートした非学位のプログラムです。 その実績をもとに、2005年、文部科学省より大学院大学の設置認可を受け、2006年4月より経営大学院としてMBA生を受け入れることになりました。 GDBAとグロービス経営大学院のMBAプログラムとは、入学審査、カリキュラム内容、教員陣の質、取得単位数などアカデミックな側面で、ほぼ同水準にあるものとグロービスでは認識しています。
東京校では、午前と午後の2回に分けて卒業式を開催。 会場には、卒業生、教員、そしてオンラインでも多くの皆さまがご列席くださり、新たな旅立ちにふさわしい一日となりました。
スピーカー:堀 義人 グロービス経営大学院 学長
「本来であれば、この春に卒業式を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、このタイミングでの卒業式となりました。こうしてリアルとオンラインで皆さんのお顔を拝見でき、卒業式を開催できることをとても嬉しく思っております。今年は、全校で858名の優秀な卒業生を送りだすこととなります」――この言葉から始まった学長による、卒業生へのはなむけのメッセージ。
グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」について触れた後、人間の軸となる「志士の5カン(世界観、歴史観、人生観、倫理観、使命感)」という視点を持って自らの人生を考え、邁進し、そして大成してほしいと、卒業生に熱く語りかけました。
続いて語ったのは、「リスクをとって挑戦せよ」という期待です。
「挑戦しないとなんら価値は生まれず、リターンもありません。皆さんには、『ノーリスク・ノーリターン』の生き方ではなく、大いに賢いリスクをとって、挑戦していただきたい。そこには、必ず試練が待っています。思い通りにいかずに悩み、周囲から批判されることも多々あるでしょう。しかしこの試練が、皆さんを成長させてくれるバネになります。挑戦せずに、コンフォートゾーンに留まっていると成長する機会を失ってしまいます。そこから飛びだし、リスクをとって挑戦し、試練を楽しみながら成長してください」
終盤には、テクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語「テクノベート」にも言及しながら、卒業生にエールを送りました。
「これからの時代は、テクノロジーの進化が世の中を大きく変えていきます。皆さんは、グロービスで身に付けた経営の能力とテクノロジーの進化を組み合わせながら、常識を打ち破り、自らの可能性を信じて挑戦を続けてください。その先には素晴らしい人生が待っていることでしょう」 「卒業後もグロービスで、皆さんを後押しする多くの機会を活用してください」
最後は、「創造と変革の志士」として旅立つ卒業生のさらなる活躍と成長を祈念し、スピーチを締めくくりました。
海上自衛官として日本の防衛の前線で勤務する渡辺さん。 「海上自衛官である私がグロービスで得た最も大きな学びは、環境変化への適応力です。先の見えない不確実な状況下においても情報を精査して本質を見抜き、より良い選択肢を判断する能力、決断すべき時に決断し勝利を追い求める強い意志、そして環境の変化を適切に見極め、組織を変革させてゆく能力を養うことができました。」と語ります。
「グロービスで醸成した私の志は、『日本の安全保障の一翼を担い、日本の伝統・文化を守り、日本の安全と発展に貢献する。』ことです。グロービスでの学びは、私に人生の海図と羅針盤、そして人生を航海する原動力となる志を与えてくれました。 今、卒業という出港の時を迎え、決意を新たにしています。グロービスでの学びを基礎として更なる研鑽を積み、創造と変革の志士として日本の安全と発展に貢献するとともに、心のアンカーを取り外し、人生が終わるその瞬間まで成長への航海を続けます。」
グロービスの在校生・卒業生2,000名以上が在籍する公認クラブ活動「グロービス変革クラブ」で2年間、幹事を担っていた手塚さん。 「業界や職種、日本全国、世界各国とさまざまな垣根を超えた仲間との出会いが、自分の視野を大きく広げてくれました。ひとりでは決して得られなかった、深い学びにつながったと確信しています」と晴れやかに語ります。
「変革は簡単に成し遂げられるものではないからこそ、苦労を共有し、議論できる仲間の存在が欠かせない。そんな学びをグロービスで得ただけでなく、私自身の志『子どもたちや地域社会の可能性を広げ、笑顔あふれる未来に貢献する』をより明確にすることができました。 これまでの経験を活かし、大企業やベンチャー企業、地域の中堅企業、そして個人をつなぐコーディネーター役を担い、地域を含む日本経済全体の活性に貢献し、働く女性のロールモデルのひとりとして次世代へバトンをつないでいけるよう、さらに精進していきます」
今年の4月から、食品原料製造事業とIT事業を展開する会社の取締役社長に就任された佐生さん。 「どんな難問でも、その本質を捉え、解決へ導く。そんな冷静な思考に裏打ちされた『確固たる自信』を、グロービスでの学びを通して得ることができました」と語ります。
「グロービスで得た学びや自信を活かして、100人の社員とその家族に『うちの会社はいい会社だ。大切な人生をここで働き、自分の力を注ぎたい』と思ってもらえるよう、働くことの価値を上げる経営を目指します。グロービスでの最後の授業で、教員の方からいただいた言葉を皆さんに紹介します。『リーダーの最も大切な仕事、それは未来を描き、みんなと共有すること。そして、現実をその未来に近づけること』。私の人生を変えてくれた全てに感謝するとともに、得た学びを社会に還元していくことを約束します」
歯科医師・経営者として経営に行き詰まった経験を乗り越え、グロービスの学びを経営に取り入れ、3期連続で過去最高益、過去最高の医業収入を計上した新見さん。 グロービスで得た「学問」「人」「自分」という3つの出会いは、生涯の財産となったと胸を張ります。
「経験と知識、人間性豊かな先生方、才能豊かで情熱的な仲間との関わりは、私の視野を広げ、私を刺激し、常に成長の糧となりました。 天台宗の開祖、最澄の言葉に『一燈照隅、万燈照國』という言葉があります。 一つの燈火ではほんの一隅しか照らせませんが、その燈火が万という数になれば世の中を照 らすことが出来るという意味の言葉です。 グロービスでの素晴らしい学びや出会いを活かし、共に世を照らす光となり、輝かしい未来をつくっていきましょう。」
東京校卒業式 当日の様子
グロービスでは、卒業後も人的ネットワークが築けるように数多くの仕組みが用意されています。こうした仕組みを通じて、共に成長し続ける生涯の仲間を得ることができるのです。
卒業生向け特別講座(アルムナイ・スクール)
グロービス経営大学院では、卒業生の方々に対象を限定した特別講座(アルムナイ・スクール)を開講しています。先行き不透明な変化の時代を先導するリーダーには、一生涯、学び続けることが求められます。卒業生に限られた質の高い学習環境で、同窓と真剣な議論を交わしながら、経営知に留まらない幅広い能力や人間力を磨きます。そして、卒業後も、ビジネスリーダーとしての能力・ネットワーク・志を磨く機会を提供することで、卒業生による社会の創造と変革への挑戦を後押ししています。
講座:AIビジネスリテラシー
野呂浩良氏(株式会社DIVE INTO CODE 代表取締役)
「AIビジネスリテラシー」では、AIをビジネスに採り入れるために必要な知識とスキルを身に付けることを目指し、米国DataRobot社の機械学習自動化ツールを実際に操作しながら、データ処理と機械学習の流れを体感します。具体的には、プログラミングなしのUI操作で、アルゴリズムライブラリの中から、種々のデータに対し最も予測精度が高い機械学習アルゴリズムを探求し、予測モデルのプロトタイプを構築します。受講生は、目標とするビジネス成果へのインパクトを増大できるかを多面的に検証し、最終回ではAIを用いたビジネス課題の解決施策の提案発表を行います。
講座:中国古典に学ぶリーダー哲学
守屋淳氏(作家)
「中国古典に学ぶリーダー哲学」では、複数の中国古典を題材に、志の醸成やリーダーシップの発揮に関するテーマで、その思想や知恵を再編成し、習得することを目指します。期間は3カ月間。全6回のクラスを開講し、1回の授業は3時間です。授業はディスカッションを中心に進行し、講師のみならず受講生同士の議論から、気付きや学びを深めます。講座の最終回では、講座を通じた学びとビジネスリーダーとしての実践の決意を、受講生一人ひとりがクラス内で発表します。
講座:経営層のための税務戦略
谷保廣氏(公認会計士、税理士、証券アナリスト)
「リーダーが押さえておくべき税務戦略」では、税務会計を駆使するための税法の知識を学ぶとともに、法人税の計算構造を理解し、税効果会計の論点を修得することを目指します。加えて、「企業組織再編と事業承継」「国際税務」をテーマに、税務戦略を構想する演習を行います。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、講師のみならず受講生同士の議論から、気付きや学びを深めます。
講座:リーダーのためのデザインリテラシー
稲葉裕美氏 (株式会社OFFICE HALO代表取締役)
「リーダーのためのデザインリテラシー」では、デザインに苦手意識のある方でも、ビジネスにおけるすべてのデザイン活用の基盤となる「デザインリテラシー」を身につけ、ビジョン創造からコミュニケーションまで、全レイヤーのデザインを自ら繰り返しアウトプットすることでデザインを実行する能力を磨きます。デザインは理論立てて考えられるものですが、何をどのように考えるのか、その勘所をつかむことが必要です。実践でケースに対峙した時、自分自身が「デザインを見る目」をもって考え判断するための基礎をつくっていきます。そして、これまでの思考から脱却し、デザイン、ビジネス、テクノロジーを有機的に結合させ、新しい価値を生み出す創造力を習得することを目指します。
講座:リーダーのための実践的会社法
藤本欣伸氏(西村あさひ法律事務所シニアパートナー)
「リーダーのための実践的会社法」では、会社が直面するリーガルリスクを理解するとともに、それを克服し成長戦略につなげる方策を、戦略法務の視点から学びます。経営層が負うべき善管注意義務、M&A、株主との関係、人事労務などのテーマを取り上げ、具体的なケースを通じて、法的論点や適切な対応を修得することを目指します。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、講師のみならず受講生同士の議論から、気付きや学びを深めます。
講座:DX時代の新経営戦略
吉田素文(グロービス経営大学院教員)
「DX時代の新経営戦略」では、「情報テクノロジーが引き起こす社会・ビジネス環境の大変化の中で、企業の戦略はそもそもどうなるのか?どうあるべきか?を理解し、探求し、世界観を刷新すること」を主目的とし、デジタル・テクノロジーが主導する近年の劇的に変化し続ける環境に適応できる力を身につけることを狙いとしています。
グロービスSNS(オンラインコミュニティ)
在学時期や居住地を越えて、すべての在校生・卒業生がオンライン上でつながる機会を提供するグロービスSNS。在学中に得られた交流を生涯にわたって続けられることに加え、卒業後もビジネスやキャリアを互いに支援する新たなネットワークを築くことができます。自由に情報交換できる場を通じて、ビジネスの課題解決や事業創出をサポートし、志の実現を後押しします。
投稿・活用例
○○業界の最新動向について情報交換をしたい。
自社でエンジニアを募集しているので紹介してほしい。
開発した新サービスを応援・シェアして欲しい
シンガポール転勤が決まったので、現地ネットワークを繋いで欲しい。
キャリアチェンジを希望しているので業界の内情を教えて欲しい。
起業の準備中で法律や資金調達のアドバイスが欲しい。
機能紹介
リユニオン
卒業後5年ごとに、キャンパスに集い、在学中に切磋琢磨した仲間とともに、グロービス経営大学院が有する最新の経営知を学べるのがリユニオンです。卒業後も最新知を学べる機会となると同時に、5年という節目ごとに同級生たちとの絆を再確認し、志を語り合い、刺激し合う場となっています。
リユニオン2020の詳細はこちら
同窓会(G会)
所属キャンパス、言語、卒業年、業界、職種が異なっていても、グロービスの卒業生は「創造と変革の志士」という共通の想いを持っています。同窓会には、同期だけでないタテヨコのネットワークをつなぐためのさまざまな企画が用意されています。
互援ネット
卒業生の多くは、志の実現に向かって突き進む中で、数多くの苦難や課題に直面します。そうした場面で、卒業後も継続的にお互いの成長を支え合う仕組みとして、互援ネットがあります。互援ネットは、お互いの成長を支え合うことにコミットしたメンバーで8名程度のチームになり、3ヶ月ごとに集まります。グロービス独自の手法のもと、ビジネスを含む人生全般の課題や展望を共有し、互いの経験をシェアすることを通じて、次のアクションへの示唆を得ることができる場になっています。
オンライン読書会
卒業生を対象に、気軽に参加できる場として卒業生限定の「オンライン読書会」を開催しています。登壇者が語るセミナーとは異なり、読み手である参加者同士が主体的に感想を語り合い、学びあう場です。
卒業後も広がり続けるネットワーク
在学中につながったネットワークをコアとしながらも、卒業後も数多くの交流機会を活用することで、人的ネットワークはさらに広がります。毎年1,000人を超える卒業生を輩出するグロービスだからこそ、自分の可能性も広がり続けるのです。