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投稿日:2023年12月13日  更新日:2024年05月14日

投稿日:2023年12月13日
更新日:2024年05月14日

PM(プロジェクトマネジャー)とは?仕事内容や必要なスキルを解説

PM(プロジェクトマネジャー)とは

プロジェクトマネジャー(PM)は、現代のビジネス環境、とくに情報技術(IT)分野において、極めて重要な役割を担っています。PMはプロジェクトの全体的な方向性と実行を管理し、その目標、スケジュール、規模、予算、品質を維持する責任を負います。

職務としては、初期段階のクライアントとのヒアリングから始まり、プロジェクトの具体的な目的と計画の策定、予算の設定、必要なスタッフの選定と配置、スケジュールの作成に至るまで多岐にわたります。

プロジェクトの実行フェーズでは、プロジェクトの進捗をウォッチし、発生する可能性のある問題に対処し、必要に応じて迅速な対策を講じます。さらにプロジェクトの完了後には、成果物のレビュー、評価、文書化を行います。

PL(プロジェクトリーダー)との違い

PL(プロジェクトリーダー)とPMは、しばしば類似した役割とみなされますが、これらの間には重要な違いがあります。PLはプロジェクトの日常運営に重点を置き、具体的なタスクの実行やチームメンバーの指導を行います。

一方でPMはプロジェクトの全体的な戦略の決定と実行を担い、プロジェクトの全体像を見据えて意思決定を行います。PLはプロジェクトの現場に焦点を当てるのに対し、PMはプロジェクトの全体的な成果と目標達成を管理する役割を果たします。

PMに必要なスキル

プロジェクトマネジャーとしてのキャリアを追求するには、以下のような一連のスキルが必要です。

管理能力

PMは、プロジェクトを期限内に高品質で完了させるための全体的な責任を持ちます。これにはクライアントからの要求や修正に対応し、予算内でコストを管理する能力が含まれます。

また、PMはプロジェクトのリソース配分、リスク管理、品質保証を効果的に行うために、組織を円滑に運営する力やスケジュール管理、品質管理などのスキルが必要です。

専門知識・テクニカルスキル

プロジェクトの開発と進行においては、PMには特定の技術的な専門知識とスキルが求められます。これにはプロジェクトの各段階で必要とされる具体的な作業内容、それに必要な労力や時間、および潜在的な問題点の理解が含まれます。

PMはプロジェクトの目標達成に必要な技術的な要件を理解し、適切なソリューションを提供する能力が必要です。

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問題解決能力

PMの仕事は、問題解決に重点を置いています。プロジェクト管理は、予期しない障害や問題に対処することが求められます。これらの問題は計画段階、実行段階、またはプロジェクト完了後に発生する可能性があります。PMは創造的かつ効果的な問題解決手法を用いて、これらの課題に対応しなくてはなりません。

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リーダーシップ

プロジェクトを成功に導くためには、適切な人材を選択し、チームを効果的に統率するリーダーシップが必要です。PMはチームメンバーに明確な指示を与え、彼ら彼女らのスキルと能力を最大限に活用し、チーム全体のモチベーションを高める必要があります。これはとくに、長期にわたる複雑なプロジェクトや厳しい納期が設定されているプロジェクトにおいて重要です。

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コミュニケーションスキル

効果的なコミュニケーションは、プロジェクト管理において欠かせません。PMは、プロジェクトチーム内外のさまざまなステークホルダーと効果的にコミュニケーションを取る必要があります。

これにはチームメンバー、クライアント、ベンダー、その他の利害関係者との関係構築、交渉、情報共有などが含まれます。PMはこれらの多様なグループ間でのコミュニケーションを効率的に行い、プロジェクトの目標と要件を明確に伝え、必要に応じて調整することが求められます。

PMに必要な資格

プロジェクトマネジャーになるためには特定の資格を取得する必要はありませんが、いくつかの資格はスキルの証明として役立ちます。

  • プロジェクトマネージャ試験

この試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって主催され、経済産業省に認定された国家資格です。プロジェクト管理の能力、とくにリスク管理やプロジェクトの運営能力に関する知識が問われます。日本のIT業界ではこの資格は広く認知されており、専門性の高い能力を証明するものとして評価されています。

  • P2M試験

日本プロジェクトマネジメント協会が主催するこの資格は、PMに必要とされる幅広い知識とスキルに焦点を当てた試験を提供しています。プロジェクトの計画、実行、監視、終了に至るまでの各段階で求められる能力について評価されます。

  • PMP(Project Management Professional)

アメリカのプロジェクトマネジメント協会(PMI)が主催する国際的な資格で、プロジェクトマネジメントの知識体系(PMBOK)に基づいています。世界中で認知されており、グローバルなスタンダードに準拠したプロジェクト管理の専門知識を証明します。

PMになるには

PMを目指すためには、上記で述べた資格の取得も重要ですが、実務経験の蓄積が最も重要です。一般的なキャリアパスとしては、システムエンジニア(SE)から始めて、専門知識やIT技術を磨き、その後PLを経て、最終的にPMの役割を目指すという流れがあります。

どのPMも、実際のプロジェクトに携わりながら経験を積むことからスタートし、多様なプロジェクトに関わることで知識とスキルを拡張していきます。

またSEやPLとして働きながら、実際のPMの働きぶりを観察し、求められるスキルや理想のPM像を学ぶことも重要です。このような経験を通じて、効果的なプロジェクト管理の技術を磨き、複雑なプロジェクトを成功に導く能力を身に付けることができます。

「グロービス経営大学院」でPMの実践に必要なスキルを身に付けよう

PMを目指す方には、グロービス経営大学院がおすすめです。グロービス経営大学院(MBAプログラム)は社会人を対象にした専門職大学院であり、働きながらスキルアップやキャリアアップを目指す多くの方々に支持されています。

問題解決力やコミュニケーション力を鍛える科目、リーダーシップを身に付ける科目など、優秀なPMとして飛躍するために必要なスキルを体系的に学ぶことができます。また、人材マネジメント、経営戦略、アカウンティング、ファイナンス、など、経営の「ヒト・モノ・カネ」にわたる体系的な知識を身に付けることは、PMが携わるプロジェクトの経営戦略上の意義、位置付けを理解する上で極めて重要です。

教員陣は現役のビジネスリーダーであり、実践的なスキルを身に付けることができます。さらに1科目を3ヶ月で受講できる単科生制度や、通学またはオンラインで受講できる柔軟なスタイルも整備されています。

やりがいや責任のあるPM

PMは、プロジェクト全体を統括する責任者です。クライアントからの難しい要望に応えたり、予算を抑えながら品質の高いプロジェクトを達成したり、プロジェクトチーム内で協力しあって仕事を進めるために調整したりと、多岐にわたる仕事をこなさなくてはなりません。

これらの役割を果たすためには、専門知識だけでなく、ビジネスにおける豊富な経験も不可欠です。しかし責任のある仕事だからこそ、プロジェクトを成功させたときの達成感は格別です。PMの仕事を目指してみてはいかがでしょうか。

体験クラス&説明会日程

体験クラスでは、グロービスの授業内容や雰囲気をご確認いただけます。また、同時開催の説明会では、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)や忙しい社会人でも学び続けられる各種制度、活躍する卒業生のご紹介など、パンフレットやWEBサイトでは伝えきれないグロービスの特徴をご紹介します。

「体験クラス&説明会」にぜひお気軽にご参加ください。

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ご希望の受講形式と同じ形式での参加をおすすめしています。

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STEP.3日程をお選びください

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  • 12/14(土) 10:00~12:15

    体験クラス&説明会

    開催:オンライン(Zoom開催) ※卒業生スピーチあり
    本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

  • 12/18(水) 19:30~21:30

    体験クラス&説明会

    開催:オンライン(Zoom開催)
    本科(MBA)への進学を検討している方・進学を視野に単科で1科目から学び始めたい方向け

該当する体験クラス&説明会はありませんでした。

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