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【MBA生活】経営者としての姿勢を考える

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【氏名】山野 寛
【勤務先】株式会社クロノス
【入学】2015年

こんにちは、2015期生の山野です。

私は2014年10月期のクリティカル・シンキング単科受講がきっかけで、
2015年4月から本科生としてグロービス経営大学院で学んでいます。

現在、私は株式会社クロノスというIT企業で副社長として経営に携わっています。
役員として経営に携わって8年ほど経ちますが、なぜいまになって
MBAを学ぶことにしたのか、それにはあるきっかけと理由があります。


■ITエンジニアだった頃の私
私は以前、ITエンジニアとしてシステム開発業務に携わっていました。
IT業界は技術の進歩が早く、新しい技術もたった数年で陳腐化してしまう業界です。
そのような業界で働くITエンジニアは日々勉強し、技術力を高める努力をし続ける
必要があります。

当時の私も、IT系の資格を取得するために業務後や休日に資格対策の勉強をしたり、
アウトプットを増やすために書籍や記事を執筆したりセミナーで登壇したりと、
プロのITエンジニアになるために努力していました。

■経営に携わるようになってからの私
その後、役職が上がるとともにシステム開発の現場からは徐々に離れ、
経営に近い仕事に携わることが多くなりました。
自らのポジションが変化するにつれ、仕事に対する関心事も大きく変わりました。
ITエンジニアだった頃は「どうやって良いシステムを開発して提供するか」でしたが、
経営に携わるようになってからは「どうやって会社を成長させていくか」ということが
一番の関心事になりました。

経営者として会社を成長させるためには、現場業務に就いていた頃よりも大きな視点で
物事を捉える必要があります。そして物事を判断する上では経験とそれに基づく直感を
大切にしていました。

次第に私は、
「経営は経験こそが全て」

だと考えるようになりました。

会社の経営に携わっていると、経営ノウハウ本には書かれていないようなトラブルが
次々と起きます。大口の取引先から突然取引中止を言い渡される、
頼りにしていた社員が離職する、仕組みやルールを作ったが全く機能しない、等。
こうした事実から、実務をたくさんこなして経験することが、優れた経営者になれる
唯一の手段だと考えていました。

■MBAを学ぶようになったきっかけ
数年前、将来を期待していたある社員が続けざまに会社を退職することになりました。
この出来事で私は大きなショックを受け、会社を経営することに対する自信を
失ってしまいました。果たして自分の経営への取り組み方は正しいのか、
社員のみんなに会社のビジョンを正しく示せているのか、戦略や方向性はきちんと
共有できているのか、将来を見据えた人材の育成ができているのか、
そもそも経営に携わる人間としてみんなの手本になれているのか。

ふと「プロのエンジニア」になるために毎日努力をしていたITエンジニアだった頃のことを
思い出しました。
今の自分はその頃と同じように、胸を張って「プロの経営者」だと言えるのかと問うた時、
経験と直感だけで物事を判断して迷っているようでは、
決してこの先プロの経営者になんてなれないと感じたのです。

「プロ」とは、基礎力を高め、沢山の経験を積み、大きな成果を出せる人。

そして、そうなるために今の自分に足りないものは基礎力、
つまり「会社経営の体系的な知識」だと。そして、ITエンジニアである社員に
プロのエンジニアになって欲しいと期待している自分自身が、
プロの経営者を目指さなくてどうする、という思いが強くなったのです。
これがMBAを学ぼうと決めたきっかけです。

■グロービスで「プロの経営者」になれるか
本科生になってまだ3ヶ月ほどしか経っていないため、まだまだプロの経営者には
なれていませんが、プロになれる自信は付いてきていると感じます。
一緒に学ぶ多くの仲間、熱い講師の方々、大変なレポート作成、
それらの全てがプロの経営者になるための大きな糧になっていると実感しています。
私のプロの経営者への道のりは今まさに始まったばかりです。

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