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ビジネス書を読むときに意識したい3つのポイント

こんにちは。グロービス・オンラインMBA荒木です。

さて、そろそろ夏本番。夏休みだからこそ、たまった積読(つんどく:未読書)をまとめてよみたい!という方も多いのではないかと思います。ffcd87c53fc02edfd5667b95bafc9d59_s
しかし、自分の読書法に自信を持っている人、意外に少ないのではないでしょうか?
もちろん本の読み方は最終的に人それぞれでいいと思いますが、「これだけは!」という3点を整理してみました。
この夏、机の上の積読に向き合う前に、まずは本の読み方そのものを意識してみましょう!

ということで、ビジネス書の読み方を3点ほどご紹介します。




1.合わない本は早めに見切りを付ける


一度買ったら最初から最後の1ページまで読み切る、という読み方をする人は、勉強熱心な方ほど多い気がします。
もちろん丁寧に読み切るというのは決して悪いことではないのですが、たまたま手に取ってしまった「自分に合わない本」まで時間を掛けて丁寧に読む必要はありません。
「折角買ったのだからもったいない」という気持ちは分かります。
しかし、お金以上にもったいないのは、我々の「貴重な時間」です。
「この本はキツい」と思ったら、「さっさと諦める」。「斜めに読んでおく」。「大事だと思ったところだけつまんでおく」。
そんな感じでもいいのです。そして、もしその本が本当に良い本なのであれば、その本の意味が分かるようになったタイミングでまた読めばいい。

念頭に置いておかなくてはならないのは「過去に支払ったお金より、これから過ごす時間の価値」の方が重要だということでしょう。
無理して最初から最後まで同じ力を掛けて読む必要はないのです。




2.ベストセラーよりもロングセラーを選ぶ


皆さんは本を選ぶ時、どのような選び方をしているでしょうか?
勉強熱心な方ほど、「今売れているから・・・」、とか「Facebookで友達の間で話題になっていたから・・・」、というケースが散見されます。

もちろん、純粋に流行を理解する、話題にキャッチアップする、という目的で選ぶならばいいでしょう。
しかし、言うまでもなく、その時のベストセラーが必ずしも今の自分にとって良い本とは限りません。
そもそも、ベストセラーというものは、内容とは関係ないところでの「書籍マーケティングの巧拙次第」といった側面もあるので、必ずしも質を保証するものではありません。
そして、本当に良い本だとしても、今の自分の問題意識に合致しているかどうかはまた別問題です。
本屋で平積みになっていたり、ネットで紹介されている中で、誘惑にかられる気持ちはよく分かります。
しかし、一度冷静に立ち止まって考えたいものです。
「この本は今の自分にとってどのような意味があるのだろうか?」 そして、「どうせ読むのであれば、本棚に前から眠っている別の本の方が良くないか?」と。

よく「ベストセラーよりロングセラーを」ということが言われます。
いわゆる古典的なロングセラーは、見栄えとして新鮮味に欠けるかもしれません。
しかし、同時にロングセラーは、多くの著者の批判的な視点に耐えてきた、という事実もあります。
打率は間違いなく高まるでしょう。
もし何らかの指標を頼るならば、「その瞬間的なの売れ行き」に目を奪われるのではなく、「売れている期間の長さ」に着目した方がいいかもしれません。




3.読んだ冊数にこだわらない


そして、最後のポイントが、「冊数の呪縛」です。
よく「毎月何冊読んでいるんですか?」という質問を受けますが、冊数そのものはあまり意味がありません。
「読み終わったけれども何が書いてあるのかさっぱり覚えていない」という本を増やしても仕方ないからです。
大事なことは、冊数にこだわるより前に、「読んだ本からの持ち帰り」を増やすこと。

・その本から得たことは一体何だったのか?
・その本から引用できる文章があるとするならばそれは何か?
・本を踏まえて自分が変えるべきポイントがあるとするならばそれは何か?

そういった「問い」を自分に問いかけ、自分なりに答えを出しておくことが何よりも重要です。
もし読書時間を1時間使うとした場合、55分は読書に使うとしても、5分程度は問いかけに向き合う時間にあててみてください。それにより読書の冊数は減ることになるかもしれませんが、読書効果は間違いなく高まるはずです。






さて、ビジネス書の読み方の3つのポイントを整理してみました。
この夏、皆さんが実りある読書ライフを届けられることを応援しています。

→オンラインMBAに関する説明はこちらから。 「オンラインMBAの特徴」

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