グロービス経営大学院
お知らせ
2025年11月28日
2025年11月28日
グロービス経営大学院 専任教員 松永正樹が、全米コミュニケーション学会(National Communication Association)にて優秀論文賞を受賞
グロービス経営大学院の専任教員である松永正樹は、2025年11月20日(木)~11月23日(日)にアメリカ合衆国コロラド州デンバーで開催された全米コミュニケーション学会(National Communication Association、以下NCA)において、組織コミュニケーション分科会の優秀論文賞(Top-4 Paper Award)を受賞しました。
同賞は、テーマ別に構成された分科会ごとに最もすぐれた研究論文に対して毎年末贈られる賞です。今年は組織コミュニケーション分科会に合計144本の研究論文が投稿され、上位4本のみがTop-4 Paperとして選出・表彰されました。
NCAはコミュニケーション学の分野で世界最大かつ最も権威ある学会の一つであり、主要な査読付き学術ジャーナルを刊行するとともに、世界各国の研究者がコミュニケーション学の最新の研究成果を発表する国際的に重要なプラットフォームです。
論文概要
タイトル
When the going gets tough, the tough get going: Open innovation and the theory of information management perspective
概要
本研究は、オープンイノベーションを推進する行動の源となる心理的メカニズムを1,200名の社会人から得たWEB調査データにもとづいて実証的に分析したものである。オープンイノベーションは、戦略やビジネスモデル、あるいは組織デザインといった組織レベルの観点から論じられることが多いが、プロジェクトを推進するプロジェクトマネージャーやプロジェクトオーナーといった当事者による個人レベルの観点から分析されたものは少ない。
そこで、プロジェクトの当事者にとってのメリットや本人が感じる自己効力感が、IWB(Innovative Work Behavior)と呼ばれるイノベーション推進に資する一連の行動にどうつながるかを検証した。統計解析の結果、単にプロジェクトに有利な環境が整っているか、成功に伴う報酬(ボーナスや高評価など)が約束されているかよりも、当事者自身が「社内起業家」としてプロジェクトを自分事として捉え、かつ「自分なら最後までやりきれる」という自信を持っているかが鍵となることが判明した。実際、本研究における分析では、整った環境にありながら当事者意識に欠けるケースよりも、比較的厳しい環境にありながらも高い社内起業家意識と自己効力感を備えたケースのほうがより積極的にIWBを実践することが示された。
執筆者
松永 正樹 グロービス経営大学院 専任教員
芦澤 美智子 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 准教授
渡邉 万里子 東京理科大学 経営学部 専任講師
松永 正樹からのコメント
教員略歴:https://mba.globis.ac.jp/faculty/detail/tl/teacher/masaki_matsunaga.html
本研究は、共著者並びにグロービス経営大学院における研究者や学生の皆さんと日頃ディスカッションする中で浮かび上がってきたテーマにもとづくものであり、それがNCAという世界的な舞台で高く評価されたことを大変光栄に思います。引き続き、コミュニケーション学者としての知識と経験を活かし、イノベーション創出や組織開発、リーダーシップ論といった領域で学術と実務の両面に資する研究に取り組んでいきたいと考えています。
グロービス経営大学院は、本受賞を励みに教育活動とともに研究活動にも注力していきます。今後も創造と変革を担うリーダーを育成することを目的とし、最新の研究成果に裏打ちされた実践的な教育を提供できるよう努めてまいります。

