グロービス経営大学院

お知らせ

2019年04月02日

2019年04月02日

田坂広志氏、グロービス経営大学院 特別顧問・特任教授に就任

~「野心ではなく、真の志を。社会変革の前に、まず自己変革を。」~

グロービス経営大学院は、多摩大学大学院 名誉教授の田坂広志氏が、4月1日付で、特別顧問・特任教授に就任したことをお知らせします。

グロービス経営大学院は、「志の醸成」を教育理念の一つに掲げています。MBAプログラムでは、「企業家リーダーシップ」「リーダーシップ開発と倫理・価値観」「経営道場」などの講座で、リーダーとしての志や人間性を磨き、価値観を陶冶します。また、学生が自身と対峙し、志を醸成することを支援するために各界のトップリーダーの知見・志・情熱に触れる合宿型カンファレンス「あすか会議」を毎年開催しています。

田坂氏は、2015年と2018年に「あすか会議」に登壇。2018年の「すべては導かれている - 逆境を越え、人生を拓く5つの覚悟-」と題した講演では、約1400名の在校生・卒業生が、田坂氏の言葉に真剣に聞き入り、自身の人生について深く考える機会を得ました。講演終了後には、感銘を受けた多くの学生が田坂氏の元に集まり、自身の溢れる想いを伝えていました。そのような御縁もあり、田坂氏は、社会の創造と変革を行うリーダーを輩出するというグロービス経営大学院の志に共感し、より多くの学生に、一層深く自身の志や人生と向き合い、リーダーとしての器量を高めてほしいとの想いから、この度、特別顧問・特任教授への就任を受諾されました。

就任後は、在校生や卒業生に向けた特別講義への登壇などを通じて、リーダーが磨くべき知性や抱くべき覚悟について深く考える場を設けていく予定です。

特別顧問・特任教授への就任にあたり、田坂氏は以下のような所感を述べられています。

 「この度、グロービス経営大学院の顧問と教授に就任しましたが、グロービスの皆さんとは、すでに2015年と2018年の「あすか会議」以来、様々な形で深いご縁を頂いています。特に、この二つの会議での小生の講演動画は、実に多くのグロービス在校生、卒業生の方々に御覧頂き、それが機縁となって田坂塾に入塾された方々も数多くいます。就任にあたり、「変革の志士」たることをめざす皆さんには、二つのことを申し上げたいと思います。第一は、野心ではなく、真の志を抱いて歩んで頂きたいということです。野心とは、「己一代で何かを成し遂げようとの願望」のこと。志とは、「己一代では成し遂げ得ぬほどの素晴らしき何かを、次の世代に託する祈り」のこと。その祈りを胸に、一度かぎりの人生を、悔いなく、力を尽くして歩まれることを。第二は、この世の中の「変革」をめざすのであれば、まず、自分自身の「変革」から始めて頂きたいということです。「自分を変えられない人間は、世界を変えることはできない」。その真実を見つめて歩んで頂きたい。互いに、その人間成長をめざし、皆さんとの真剣勝負の切磋琢磨、楽しみにしています。」

田坂広志 (たさか ひろし) グロービス経営大学院 特別顧問・特任教授 略歴 

田坂広志 (たさか ひろし) グロービス経営大学院 特別顧問・特任教授 略歴

東京大学卒業、同大学院修了。工学博士(原子力工学)。1987年、米国シンクタンク、バテル記念研究所客員研究員。同年米国パシフィック・ノースウェスト国立研究所客員研究員。1990年、日本総合研究所の設立に参画。10年間に延べ702社とともに20の異業種コンソーシアムを設立。ベンチャー企業育成と新事業開発を通じて新産業創造に取り組む。取締役・創発戦略センター所長等を歴任。現在、同研究所フェロー。2000年、多摩大学大学院教授に就任。社会起業家論を開講。現在、名誉教授。同年、21世紀の知のパラダイム転換をめざすグローバル・シンクタンク、ソフィアバンクを設立。代表に就任。2005年米国Japan Societyより、US-Japan Innovatorsに選ばれる。2008年、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムのGlobal Agenda Councilのメンバーに就任。2010年、4人のノーベル平和賞受賞者が名誉会員を務める世界賢人会議、Club of Budapestの日本代表に就任。2011年、東日本大震災に伴い、内閣官房参与に就任。2013年、全国から5000名を超える経営者やリーダーが集まり、「21世紀の変革リーダー」への成長をめざす場、「田坂塾」を開塾。著書は、国内外で80冊余。