グロービス経営大学院
お知らせ
2022年07月04日
2022年07月04日
第18回「グロービス アルムナイ・アワード」を授与
~社会や組織の課題解決に果敢に挑戦し、事業の創造・組織の変革に成果を上げた5氏に~
グロービス経営大学院は、第18回「グロービス アルムナイ・アワード」の2022年度受賞者を決定し、7月2日(土)、「あすか会議2022」にて授賞式を執り行いました。創造部門、変革部門、ソーシャル部門の3部門・合計5名に授与しました。
受賞5名はいずれも、社会や所属する組織に対して課題意識を持ち、それぞれに事業の創造、組織の変革、社会課題の解決に取り組み続ける中で、成果を上げてきました。選考は、多方面で活躍する候補者の中から厳正に行われ、「志の醸成」「創造と変革の現場で活躍するリーダー」「社会貢献」というグロービス経営大学院の教育理念と輩出したい人材像を体現する5名が、高い評価を得て受賞の運びとなりました。
2022年 グロービス アルムナイ・アワード受賞者(敬称略)
<創造部門>
- 池田 裕樹 株式会社CaSy 代表取締役 CFO(2014年卒業)
- 早川 周作 琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社 代表取締役(2020年卒業)
<変革部門>
- 山岡 朝子 株式会社ハルメクホールディングス 取締役/ 株式会社ハルメク ハルメク編集部 編集長(2015年卒業)
- 土橋 泰輔 九州旅客鉄道株式会社 総合企画本部 経営企画部 担当課長(2018年卒業)
<ソーシャル部門>
- 山本 康太 一般社団法人日本障がい者サッカー連盟 事務総長(2015年卒業)
授賞式の様子: 左から池田裕樹氏、早川周作氏、土橋泰輔氏、山岡朝子氏、山本康太氏
「グロービス アルムナイ・アワード」はグロービス経営大学院と前身であるグロービスのオリジナルMBAプログラムGDBAの卒業生の中から受賞者を選出しています。受賞部門は、ベンチャーの起業や新規事業の立ち上げなどの「創造部門」、既存組織の再生といった「変革部門」に加えて、社会課題の解決を実現した「ソーシャル部門」を昨年新たに創設しました。選出にあたっては、社会の創造や変革に寄与し、社会価値の向上に資するものであるか、またそのリーダーが高い人間的魅力を備えているかといった点を重視しています。
池田裕樹氏は、2014年にクラウドソーシング型で家事代行サービス提供を行う株式会社CaSyを共同創業されました。CaSyは業界に先駆けてITによるマッチングを実現したことにより、高額だった業界価格の半値でのサービス提供を可能にし、リードタイムも「約2週間」から「3時間」へと劇的に短縮しました。池田氏は、その独自のマッチングシステム構築をCTOとして牽引されました。また2019年からは、CFOに就任。コーポレート部門のトップとして、上場に向けたプロセス、管理体制構築やインフラ整備を先導し、2022年2月、業界最初の東京証券取引所マザーズへの上場を実現されました。現在、お客様登録数は13万人、働き手であるキャスト数も9千人を超え、国内有数規模に成長しています。CaSyの創業やその後の成長ストーリーは「ベンチャー・マネジメント」で教材として扱われるなど、在校生に対する創造領域でのロールモデルとしても寄与されています。ご自身の役割を柔軟に変化させつつ、縦横無尽に成長に寄与してきたこれまでの功績と、チャレンジし続けるリーダーとしての姿勢を称え、アワードを授与します。
早川周作氏は、2018年に、卓球のプロリーグであるTリーグに参戦する「琉球アスティーダ」の運営/スポーツバル/卓球教室等の事業を展開する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社を設立。2021年3月には設立3年で、プロスポーツチームの運営会社としては、日本で初めて東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場を果たされました。卓球のTリーグ2020-2021シーズンでは、初年度最下位から3年で日本一を獲得し知名度を大きく向上させ多くのスポンサーを得ることに成功。これらの経験を活かし地域振興ビジネス事業として、全国の地域企業やスポーツ関連企業へ上場支援サービスを展開するなど新たなビジネスモデルを創造した結果、「2021 Forbes JAPAN 100」の今年の顔100人にも選出されました。これまでの活動と、経営者として戦い続ける姿勢を称え、アワードを授与します。
山岡朝子氏は、2017年に株式会社ハルメクに移りハルメク編集長へ就任後、シニア女性向け年間定期購読誌「ハルメク」の読者数を14万人から5年で43万人へとほぼ3倍に増加させ日本のすべての女性誌の中でNo.1へと成長させました。雑誌のみならず、WEBも含めた同社のコンテンツ事業全体を統括。コンテンツを起点として、事業の垣根を超えて連携させることにより、シニア女性に情報、モノ、コト、場をトータルで提供できる独自のビジネスモデルを推進・強化されました。2021年6月には、ハルメクホールディングスの取締役に就任され、シニア女性が社会とのつながりを保ち、明るく快適に過ごせるよう、スマホやネット活用術の普及、オンライン講座の開催、動画の配信など、コンテンツを通したシニアのデジタルリテラシー向上にも取り組まれています。これまでの実績と、会社の変革を実践しつづけるリーダーとしての姿勢を称え、アワードを授与します。
土橋泰輔氏は、2019年九州旅客鉄道株式会社にて、自ら手掛けたM&A先の地元老舗食品メーカーの株式会社萬坊へ出向し、No2である常務取締役に就任されました。就任直後に直面したコロナ禍により、レストランや直営店を休業せざるを得ない状況に追い込まれる中で、速やかにEC販売にリソースを集中させるなどの様々な施策を主導されました。新生萬坊へと変革を遂げた結果、この激動のコロナ禍において、2年連続黒字を達成。業績を向上させた実績は、地域を元気にし、地方の活性化にも貢献されました。高い志を持ち、困難に直面しながらも、変革を実践し続けるリーダーとしての姿勢を称え、アワードを授与します。
山本康太氏は、健常者/障がい者サッカーの連携による信頼獲得の結果、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において、初めてサッカーでの同一デザインのユニフォーム着用を実現し、共生社会実現に向けた大きなメッセージとなりました。また、ブラインドサッカーの大会初の有料化、招致した国際大会の成功、D&I事業の立ち上げなどにより新たな資金調達を行い、事業型非営利組織を確立。それらを財源に、代表強化活動の環境や体制を大きく改善したことが、ブラインドサッカー日本代表のパラリンピック初出場・5位入賞に繋がりました。その他、障がい者の日常の環境を変えるべく、スポーツ庁と連携し、都道府県内における組織づくりに着手。当初ほぼゼロだった障がい者サッカーを横断し、管轄する組織を31の都道府県で設立することにも貢献されました。これまでの活動と、社会課題に献身的に取り組み続けるリーダーとしての姿勢を称え、アワードを授与します。
「グロービス アルムナイ・アワード」の創設は2005年に遡ります。これまでの受賞者には、農業生産法人株式会社GRA 代表取締役CEO 岩佐大輝氏、株式会社i-plug 代表取締役CEO 中野智哉氏、同取締役CMO 田中伸明氏、同取締役CTO 山田正洋氏、株式会社コメ兵 代表取締役社長 石原卓児氏、日本マクドナルド株式会社 ナショナルマーケティング部 部長 唐澤俊輔氏、Insta VR株式会社 代表取締役社長 芳賀洋行氏、株式会社ポジティブドリームパーソンズ 代表取締役社長 杉元崇将氏、株式会社ノボット 代表取締役社長 小林清剛氏など、各界のトップリーダーが名を連ねています(役職は全て受賞当時のもの)。
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あすか会議
あすか会議は、政治家、経営者、学者、メディアなど各界の数多くのトップリーダーの知見・志・情 熱に触れることができる合宿型のカンファレンスです。また、 東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンラインの学生が1,000人規模で一堂 に集うことで、ネットワークを広げる貴重な機会となっており、「能力開発・人的ネットワークの構築・志の醸成」という教育理念が2日間に凝縮されたイベントとなっています。
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