グロービス経営大学院

お知らせ

2019年07月08日

2019年07月08日

グロービス経営大学院、第15回「グロービス アルムナイアワード」を授与

~文化や社会、業界の新たな在り方を提示し、事業の創造・組織の変革に成果を上げた4氏に~

グロービス経営大学院は、第15回「グロービス アルムナイアワード」の2019年度受賞者を決定し、7月6日(土)、「あすか会議」にて授賞式を執り行いました。創造部門、変革部門の2部門で合計4名に授与しました。

受賞4名はいずれも、事業活動を通じて、文化や社会、業界の常識や体質に新たな在り方を提示し、それぞれに事業の創造、組織の変革に取り組み続ける中で、成果を上げてきました。選考は、多方面で活躍する候補者の中から様々な観点で厳正に行われましたが、「志の醸成」「創造と変革の現場で活躍するリーダー」というグロービス経営大学院の教育理念と輩出したい人材像を体現する4名が高い評価を得ることとなりました。

◆2019年 グロービス アルムナイアワード受賞者(敬称略)

<創造部門>

・株式会社フォトクリエイト ファウンダー/取締役会長   白砂晃氏(グロービス経営大学院2016年卒業)
・NPO法人AfriMedico 代表理事  町井恵理氏(グロービス経営大学院 2015年卒業

 <変革部門>

・東急リバブル株式会社 代表取締役社長  太田陽一氏(グロービス経営大学院 2009年卒業)
・株式会社SANYO-CYP 代表取締役社長 兼 CEO  山村健司氏(グロービス経営大学院2014年卒業)

授賞式の様子: 左から白砂晃氏、町井恵理氏、太田陽一氏、山村健司氏

「グロービス アルムナイアワード」は、ベンチャーの起業や新規事業の立ち上げなどの「創造」と、既存組織の再生といった「変革」を率いたビジネスリーダーを、グロービス経営大学院、前身であるグロービスのオリジナルMBAプログラムGDBAの卒業生の中から選出・授与するものです。選出にあたっては、社会の創造や変革に寄与し、社会価値の向上に資するものであるか、またそのリーダーが高い人間的魅力を備えているかといった点を重視しています。

◆授賞理由

創造部門: 白砂晃氏 (株式会社フォトクリエイト ファウンダー/取締役会長)

白砂晃氏は、「感動をカタチにしてすべての人へ」という理念を元に、2002年1月にフォトクリエイトを創業されました。インターネット写真販売事業を展開し、2007年にグロービス・キャピタル・パートナーズより出資を受け、2013年には東証マザーズへ上場されました。その後、カルチュア・コンビニエンス・クラブの完全子会社となり、2018年にはキタムラをグループ化。2019年4月にフォト関連企業グループ11社の持株会社キタムラホールディングスを発足されています。現在は、リアルの店舗とネットサービスを融合させることにより、写真文化のインフラ構築を進められています。イメージング関連商品・サービスの提供を通じたフォトライフの提案など、写真を楽しむ「文化」を広げるために、さらなる成長を目指し挑戦を続けられています。また、しまうまプリントシステムの取締役や早稲田大学商学部招聘講師など、様々な活動を通じて、日本のスタートアップ企業を支援されています。これまでの活動と経営者としての姿勢を称え、アワードを授与します。

創造部門: 町井恵理氏 (NPO法人AfriMedico 代表理事)

町井恵理氏は、外資系製薬会社に6年間勤務後、青年海外協力隊としてアフリカのニジェール共和国で2年間医療ボランティアに従事されました。帰国後にグロービス経営大学院へ進学。アフリカの医療を改善し持続可能な仕組みを創りたいと日本発祥の置き薬事業を進めるため2015年3月NPO法人AfriMedicoを設立されました。置き薬を置くだけではなく、教育と共にセルフメディケーションを促進し、置き薬を「アフリカ版」「現代版」に変えるべく、IOT導入などにも挑戦されています。この活動を通じて、アフリカの100軒以上の家庭に置き薬を設置。800人以上に薬を届けることに成功し、アフリカの人々の命を救われてきました。この活動により、2017年にForbes JAPAN「世界で戦う日本の女性55人」に選出され、その後も、2019年に日経ビジネス「世界を動かす日本人50」、Newsweek「世界が尊敬する日本人100人」へ選出されるなど、日本を代表するリーダーとして、大きなインパクトを与えています。世界の社会問題に目を向け、リーダーとして戦い続ける姿勢を称え、アワードを授与します。

変革部門: 太田陽一氏 (東急リバブル株式会社 代表取締役社長)

太田陽一氏は、1983年に東急不動産に入社され、関西で住宅事業全般に携わる中で、バブル景気とその崩壊を経験。バブル後の労務管理を担った後、1995年に東急リバブルに出向されました。販売、人事、経営企画部門を経て、経営企画部長時代にはリーマンショック後の業績のV字回復を実現。売買仲介部門所管役員、関西支社長、経営管理本部長を歴任され、不動産仲介事業者による買取再販業の展開、取引建物・住宅設備の保証(リバブルあんしん仲介保証)、お客様評価のウェブサイト開示など、業界の新基軸を打ち出されました。関西支社長時代には、売上倍増計画を果たされています。常に社内の変革に向き合い、多くの実績を経て、2019年4月に代表取締役社長に就任されました。現在は、不動産仲介業におけるリーディングカンパニーの一つとして、「3つのNo.1」(お客様評価・事業競争力・働きがい)を全社理念に掲げ、社員と組織の持続的なステージアップを目指されています。これまでの実績と、果敢に挑戦し続ける姿勢を称え、アワードを授与します。

変革部門: 山村健司氏 (株式会社SANYO-CYP 代表取締役社長 兼 CEO)

山村健司氏は、2002年に株式会社SANYO-CYPへ営業職として入社。その後、印刷業で多発し業界全体での対応が注目された、職業性胆管がんの問題を抱えた家業を事業承継されました。従業員、ユニオン、業界、国との交渉に向き合い、疾病の治療費等を会社で負担するなどの対応を以て、2014年に労働災害問題を解決されました。代表取締役社長 兼 CEOに就任した後は、困難の時に支えてくれたお客様、従業員、関係各者への恩に報いるため、会社の変革と事業運営に邁進されています。さらに、自社の変革だけでなく、印刷業界全体から労災問題を無くすべく、自身の経験を書物にまとめ、他の印刷会社の安全・衛生管理をアドバイスする活動や講演を行われています。紫外線硬化型インキでの新事業を成功に導き、新市場である電子部材製造も展開されています。現在、新たな取組みとして、既存のBtoBからBtoCへの顧客開拓を目指し、子供向けフォトスタジオ事業(Studio LUCE)も開始されました。高い志を持ち、挑戦を続け、会社や業界の変革を実践し続けるリーダーとしての姿勢を称え、アワードを授与します。

「グロービス アルムナイ・アワード」の創設は2005年に遡ります。これまでの受賞者には、農業生産法人株式会社GRA 代表取締役CEO 岩佐大輝氏、株式会社i-plug 代表取締役CEO 中野智哉氏、同取締役CMO 田中伸明氏、同取締役CTO 山田正洋氏、株式会社コメ兵 代表取締役社長 石原卓児氏、日本マクドナルド株式会社 ナショナルマーケティング部 部長 唐澤俊輔氏、Insta VR株式会社 代表取締役社長 芳賀洋行氏、株式会社ポジティブドリームパーソンズ 代表取締役社長 杉元崇将氏、株式会社ノボット 代表取締役社長 小林清剛氏など、各界のトップリーダーが名を連ねています(役職は全て受賞当時のもの。過去のアルムナイアワード受賞者一覧はこちら)。

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