対象者限定案内
<アルムナイ・スクール>
マネジメントに役立てるリベラルアーツ基礎
「VUCAの時代」「正解のない時代」では、これまでのマネジメントの道具だけでは太⼑打ちできない急激かつ予測のつかない環境変化への対応が必要です。
本科⽬では、従来のマネジメントの知識やスキルを幅広い視野からとらえ直すことをめざした、教養・リベラルアーツの知識をビジネスやマネジメントに役⽴てる視点を提供します。
リベラルアーツを構成するさまざまな知識をマネジメントの具体的な理論・コンセプト・状況に結びつけ、詳細な考察を加えることによって、⼈間・組織・社会への深い洞察に下⽀えされた組織マネジメントのメカニズムとプロセスへの理解を深めていきます。
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講師紹介
市瀬 博基 (いちのせ ひろき)氏
東京大学経済学部卒業、上智大学大学院比較文化修士課程修了
オックスフォード大学社会文化研究所博士後期課程修了
日系大手素材メーカーにて電力ケーブルの輸出プロジェクト案件を担当後、東南アジア域内統括会社にて人事/マーケティング・マネジャーを兼務。その後、大学で文化人類学的視点から日本企業のビジネス・マネジメントを研究。テーマは、日本企業のコーチング導入プロセスで文化的価値観・規範が果たす役割について。
現在は、大学で文化とマネジメントについて教鞭を執るとともに、リーダーシップ・組織変革に関連した研修開発や、さまざまな企業・団体を対象にしたワークショップ・ファシリテーションを実施。また、コーチングや対話型組織開発に関するビジネス書籍の執筆・翻訳を行う。
ビジネス・マネジメントを社会や文化の枠組みでとらえるリベラルアーツの視点を仕事の取り組みに活かし、さまざまな知識や実践を横断的につなぐことで、環境変化に対応し、新たな価値を生み出す力を高める方法を模索している。
グロービス経営大学院 准教授
デジタルハリウッド大学 客員准教授。東京外国語大学 非常勤講師。
受講をお勧めする方
- ビジネスを前に進めていくにあたり、人間・組織・社会をより深く理解することによって、更なるリーダーシップを磨き発揮していきたい方
- 従来のマネジメントのやり方に課題感があり、リベラルアーツを通じて新たな視点を身につけたい方
受講者の感想
ブランスクム 文葉さん(2018期東京校)
Fleurinary株式会社 代表取締役
「リベラルアーツは専門科目をつなぐ横糸」
既存の枠の外で思考をめぐらし、個々の動機、価値観、文化背景を理解することで、人間の本質を理解し、より強固な関係を築くことができます。マネジメントの課題に新たな解を見出しました。
奥 智照さん(2017期東京校)
大手電気通信会社 経営戦略本部/マネージャー
「理想と現実のGAPを埋める、思考ツールとしてのリベラルアーツ」
「現場が思い通りに動かず、学んだ知識が活用できない」と言う経験はありませんか?本クラスでは、「問いの立て方」や「背景とつながりの思考法」を学ぶことができ、リベラルアーツを仕事に役立てる思考軸が得られました。制度・組織・人で悩まれている方には、考えるキッカケが得られる貴重な講義だと思います。
※肩書は受講当時のものとなります。
開催概要
◆開講形式:東京校 全4回
◆受講料:103,000円
◆定員:35名
科目概要
本科⽬のセッションでは、リベラルアーツのさまざまな科⽬に共通する隠されたテーマを⾒出し、これをビジネスケースの具体的な状況にあてはめる形で解説するとともに、グループディスカッションを⾏っていきます。
ここで重視するのは、「つねに混沌とした職場の現実」をシンプルな図式に置き換えるのではなく、その全体像をまるごととらえ、どのように成り⽴っているのかを⾒通すことができる視点です。
クラスでのディスカッションだけでなく、事前課題への取り組みにおいても、⾃⾝の⽇々の業務を振りかえり、各セッションのテーマとの結びつきを探っていくつもりで取り組んでください。
各回テーマ
DAY1
~哲学・歴史学・⽂化⼈類学をテーマに考える~
「混沌とした現実のただ中で考えを前に進めるには︖」
混沌とした職場や組織の現実をマネジメントするにあたって、最初に必要となるのは、そうした現実に直⾯するマネジャーや経営者のアタマの中を整理整頓することです。
このセッションでは、哲学や歴史学、⽂化⼈類学(デザイン思考)の知識を参照しながら、混沌とした現実を前に、マネジメントにおいて着実に考えを前に進めるためには何が必要なのかについて考えていきます。
DAY 2
〜哲学・社会学・⽂化⼈類学をテーマに考える〜
「マネジメント理論の背後に隠されているものは︖」
マネジメントの本やクラスの説明に⽤いられるシンプルな図式には、混沌とした職場の現実を成り⽴たせる要素が(意識的・無意識的に)省かれていることがあります。
このセッションでは、哲学や社会学・⽂化⼈類学の考え⽅の枠組みを批判的に検討することを通して、マネジメントの理論やコンセプトの背後に隠されることの多い感情や感覚といった要素が、どのように「混沌とした職場の現実」に影響を与えているのかについて考えていきます。
DAY 3
〜社会学・歴史学・⽂化⼈類学をテーマに考える〜
「何が組織の現実をつくり出すのか︖」
組織のマネジメントに感情や感覚といった要素を加味するということは、そうした要素が「客観的な」組織の現実に影響を与えるという前提を置くということです。
このセッションでは、メンバー1⼈ひとりのココロやアタマの中に浮かんでは消える感情や感覚が、どのようにして組織の「現実」をつくり出すことになるのか︖そうした視点からみた組織観・マネジメント観は、これまでのものとどのような点で異なっているのか︖について考えていきます。
具体的には、リベラルアーツのさまざまな分野を横断的に検討しながら、こうした組織に対する新たな視点が⽣まれてきた歴史的・学問的背景を探るとともに、マネジメントの理論・コンセプトの⼟台となっている組織観・⼈間観の背後にある感情や感覚の本質や役割について考えていきます。
DAY 4
〜文学・アートをテーマに考える〜
「新たな社会の現実を生み出し、動かすテクノロジーの力の源泉は︖」
リベラルアーツで扱うテクノロジーは何十年、何百年も前のものですが、それゆえに、⻑い年月をかけて、当初考えられていたテクノロジーがどのように想定外の要素と出会い、どのように結びつき、その結果、人々の意識がどのように変わってきたのかを教えてくれます。
このセッションでは、Day1〜3 で考えてきたリベラルアーツの知識を横断的にとらえる視点を総合し、テクノロジーを社会・政治・経済といった大きな枠組みとの接点においてとらえます。これにより、テクノロジーが何に・どのような影響を与えることになるのかを幅広い視野から考えていきます。
お問い合わせ
グロービス経営大学院 アルムナイオフィス
Mail:gmba@globis.ac.jp