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投稿日:2025年07月01日
投稿日:2025年07月01日
なぜグロービスMBAで一生ものの人的ネットワークができるのか?その仕組みと価値を解説
- 本橋敦子
- グロービス コンテンツオウンドメディアチーム
MBA取得を目指す多くの社会人が、経営に関する知識やスキルを習得するだけでなく、将来のキャリアや人生を共に歩む仲間との出会いを求めています。
グロービス経営大学院で培うことができるのは、単なる知識にとどまりません。
意欲のある受講生が集まり、それぞれの「志」実現のために利害関係なく助け合うことができる関係性を作る仕組みを備えています。
この記事からわかること
- グロービス経営大学院が人的ネットワーク構築を重視する理由と仕組み
- セクション制度をはじめ、グロービス経営大学院の多様なコミュニティ活動
- グロービスがなぜ学生の主体性を重視するのか?
- 互いに高め合う「成功の循環」とは?
グロービスが「人的ネットワーク」を重視する理由
グロービス経営大学院は、生涯にわたって高め合える人的ネットワークの構築を重視しています。
その思想的基盤の一つに、MIT組織学習センター共同創始者であるダニエル・キム氏が提唱する「成功の循環(Theory of Success)」があります。
これは、「関係の質」の向上が「思考の質」を高め、それが「行動の質」を促すことで、「結果の質」へとつながり、再び「関係の質」を向上させるという好循環を指します。
この考えに基づき、グロービスでは受講生同士の関係の質を意図的に高めるための仕組みが複数用意されています。
多層的なコミュニティ形成を促す仕組み
グロービス経営大学院は、多様なコミュニティ活動を通じて受講生の人的ネットワーク構築をサポートしています。
- セクション制度:
入学後すぐに編成される30~40名程度のコミュニティです。
セクションは、原則として在学中の2年間メンバーが変わることがありません。
授業は科目ごとにメンバーが変わりますが、セクションでは継続的な接点を持つことで、卒業後も定期的に集まるほどの、より深く長い人間関係の構築を可能にしています。
月に一度程度のセクション活動では、リーダーやサブリーダー、勉強会係などを決めて、自主的な運営を行います。 - 公認クラブ・サークル:
70~80の多種多様なクラブ・サークルが存在します。
これらは、特定の業界やテーマ(例:医療、教育、テクノベート、スキル、業界研究)など共通の関心を持つ人々が集まり、知識や経験を共有する場です。
これにより、キャンパスや学年を超えた交流が生まれています。 - あすか会議:
年に一度開催する大学院の在校生・卒業生限定の大規模なビジネスカンファレンス。
全国の「志」を持った在校生や卒業生が一堂に会する貴重な機会です。
各界のリーダーや仲間との交流・対話を通じて、自身の「志」を再確認し、それを実現するためのネットワークを広げることができます。 - 学事イベント:
授業以外にも、一つ一つの科目の学びを統合して考える機会や、学長とのセッションを通じて自身の「志」を醸成していく学事イベントがあります。
入学式や学位授与式(卒業式)など同期と一堂に会する場もあります。 - 学内限定オンラインプラットフォーム「G-BASE」:
授業以外の機会にも、キャンパスや学年を超えて、オンライン上でのコミュニケーションを円滑にするプラットフォーム「G-BASE」が導入されています。
学内限定だからこそ安心して、場所や時間に縛られずに情報共有や交流を行うことが可能となり、コミュニティの活性化を支えています。
これらの仕組みは、単に「人と会う」機会を提供するだけでなく、「同じ志を持つ仲間」と出会い、互いに切磋琢磨し、応援し合える関係を築くことを目的としています。
ネットワークの中心は受講生自身の「主体性」
グロービス経営大学院のコミュニティは、受講生一人ひとりの主体的な関わりによって成り立っています。
セクションリーダーの選出、勉強会や懇親会の自主的な開催、クラブ・サークル活動の運営など、与えられるのを待つのではなく、自ら機会や場を選択し行動を起こすことが推奨されています。
これは、グロービス経営大学院が掲げる「創造と変革の志士」という教育理念にもつながっています。
「誰かに、何かを、与えてもらう」のを座して待つのではなく、リーダーとして積極的に行動することで、得られるものは飛躍的に多くなります。
入学当初に利害関係のないセクション内で役割を担ったり、勉強会の主催者になったりすることは、自身のリーダーシップを実践する最初の機会となるのです。
こうした主体的な行動が、コミュニティを活気づけ、結果的に自身の人的ネットワークを強固なものにしていきます。
グロービスのコミュニティは、単なる繋がりではなく、互いの成長を支え合う「成功の循環」を生み出す場として機能しています。
まとめ
グロービス経営大学院は、経営知識やスキルを学ぶだけでなく、自身の志を追求し、それを実現するための強固な人的ネットワークを築くための多層的な仕組みと文化を確立しています。
これらは、卒業後のキャリアや人生においても、かけがえのない財産となるでしょう。
本橋敦子
グロービス コンテンツオウンドメディアチーム
大学卒業後、全国紙の記者として10年勤務。仙台支局で事件・事故、裁判、行政、スポーツ、東日本大震災の被災地を取材したほか、異動後の東京経済部では流通・小売り、通信、フェムテックなどをテーマに執筆した。現在はグロービスで、オウンドメディア「GLOBIS学び放題×知見録」 の編集を担当。2児の母。