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投稿日:2023年01月24日

投稿日:2023年01月24日

日本でDXを進めるためには、どうすべきか?~各務茂雄×荒瀬光宏

各務 茂雄
情報経営イノベーション専門職大学 准教授
荒瀬 光宏
株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所
代表取締役・DXエバンジェリスト
柳田 佳孝
グロービス経営大学院 教員

DXが注目されて数年の時が経ち、一般的にもその言葉は浸透してきている。しかし、DXの推進に苦戦している企業、人も多いのではないか。日本企業はなぜDXをやりきれないのか、今現場で起きている実態とは。日本企業がDXを推進するために必要なプランニングから巻き込み、実行、運用など「日本流DX」について、各務 茂雄氏、荒瀬 光宏氏のお二人に、ご自身の経験に基づく知見や考えを伺った。

講演の中では、「知恵や創造性というアナログの価値を活かすことが必須であり、そのためにデジタル思考を取り入れ、デジタル技術を活用することが大切」「経営者にDXの必要性を理解してもらうには、プロトコルを合わせる=相手が理解できる言葉で伝えることが大事」などの意見が出た。

参加者からは「DXを進める中で取り残されている人をつくらない。DXはキャズムを超えるものという点に気付きがあった」「DX成功には人間力、継続力、言語化力などのアナログ要素が重要であること、そしてMBAで学んだことをフル活用する総合格闘技であることを認識した」 などのコメントが寄せられ、多くの気付きを得られるセミナーとなった。

各務 茂雄

情報経営イノベーション専門職大学 准教授

情報経営イノベーション専門職大学准教授、三菱UFJフィナンシャルグループ CDTO補佐、元KADOKAWA Connected 代表取締役社長。Compaq、EMC、VMware、楽天、Microsoft、AWSと外資系のエンジニアやマネジメントでの経験を活かし、事業会社や組織でDXを推進。

グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了。

荒瀬 光宏

株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所
代表取締役・DXエバンジェリスト

30年間のIT業界の経験、海外での経営経験をもとに、日本のデジタル競争力の弱さを痛感。2017年からDX事例研究に着手し、グロービス経営大学院の研究プロジェクトにおいて、DX成功の要諦の専門的研究を開始。2018年6月に株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所を起業。
志は、「日本の競争力を飛躍的に高め豊かな日本を後世に引き継ぐ」こと。

学歴:慶應義塾大学法学部卒業、グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了、日本政策学校卒業

DX啓蒙活動の実績:
 ・UDEMYでの有料受講者 10,100名
 ・YOUTUBEの受講者 延べ30,000名
 ・年間講演、研修回数 30-50回 計約2,000名
 ・順天堂大学におけるDX専門科目の講師
 ・オンラインスクールDX実践道場会員 延べ 4,500名
 ・自治体DX調査報告書を公開(21年12月)
 ・エリック・ストルターマン教授のDXの定義改訂を支援、翻訳、公表(22年2月)
 ・なるほど図解「一冊目に読みたいDXの教科書」出版(22年10月出版)

柳田 佳孝

グロービス経営大学院 教員

慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業
グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了

株式会社ブリヂストンにて世界最大の超大型タイヤ生産技術開発に従事。その後、株式会社ワークスアプリケーションズでAI・ビッグデータほか最先端IT技術の研究開発に従事した後、株式会社グロービスに入社。

現在はグロービス・グループのディレクターとして、グロービス経営大学院の経営戦略・マーケティング戦略の立案・実行、CRM・SFA・MA・分析基盤・基幹系業務システムの構築・運用をはじめとしたDX推進やレベニューオペレーション(RevOps)を中心に、学校経営全般に携わっている。