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投稿日:2022年06月08日

投稿日:2022年06月08日

DX成功のメカニズム-組織変革とDXの先にある未来-~三枝幸夫(出光興産 執行役員CDO・CIO)

三枝 幸夫
出光興産株式会社 執行役員CDO・CIO情報システム管掌(兼) デジタル・DTK推進部長
柳田 佳孝
グロービス経営大学院 教員

急激に変化する社会情勢の中、人々の消費行動やニーズは多様化しており、企業は一層DXを推進し、真の顧客ニーズを掴むための活動が求められている。一方で、DX の必要性は分かっているが、DXをやりきれない企業も多い。そのような中で、DX推進に成功する企業と、失敗する企業の明暗を分けるものとは何か。

ブリヂストンでCDO(最高デジタル責任者)を務め、出光興産に移籍後、CDO・CIOとして、社内・顧客・エコシステムのデジタル化を推進している三枝氏に、DX推進のステップや押さえるべきポイントについてお話をいただいた。

講演の中では「自分たちにとってDXとは何なのかを、自社の言葉できちんと定義できているかが重要。」「DX推進チームは現場部門に常駐しアジャイルに内製化の取り組みを行うことで、現場との一体感を醸成していくことが大切。」などの意見が出た。

参加者からは「DXを実務として進めていくうえで何が必要かが理解できた。大がかりなシステム開発ではなく、小さな課題から少しずつDXを始めて行くことの重要性が分かった。」「DXの進め方として現場との協働の仕方、トップの巻き込み方などが非常にリアルで参考になりました。DXを進めるにあたってどんな人材をそろえるとよいかのヒントもいただけた。」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

三枝 幸夫

出光興産株式会社 執行役員CDO・CIO情報システム管掌(兼) デジタル・DTK推進部長

2021年度Japan CDO of the Year受賞。
株式会社ブリヂストンにて、生産システムの開発、工場オペレーション等に従事。2013年に工場設計本部長、2017年よりCDO・デジタルソリューション本部長となり、Tire as a Service等ビジネスモデル変革を推進。2020年に出光興産へ移籍、執行役員CDO・デジタル変革室長、2021年より現職。

柳田 佳孝

グロービス経営大学院 教員

慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業、グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了。株式会社ブリヂストンにて世界最大の超大型タイヤ生産技術開発に従事。その後、株式会社ワークスアプリケーションズでの最先端IT技術の研究開発職を経て株式会社グロービスに入社。現在はビジネススクール部門のディレクターとして、PR・マーケティング戦略の策定・実行、CRM・MA(マーケティングオートメーション)・分析基盤・基幹系ほか多数のシステム構築・運用改善やDX推進など、学校経営全般に携わっている。