GLOBIS Articles

  • 組織行動
  • リーダーシップ
  • イベント
  • 動画
  • 知見録PICK UP

投稿日:2022年06月01日

投稿日:2022年06月01日

個人と組織が共栄するカゴメ流「生き方改革」とは〜カゴメCHO・有沢正人

有沢 正人
カゴメ株式会社 常務執行役員CHO(最高人事責任者)
西 恵一郎
グロービス経営大学院 教員

人生100年時代の到来、働き方の多様化など、昨今、企業や個人を取り巻く環境は大きく変化している。環境変化に伴い個人の価値観も大きく変化するなか、組織は何を大切にし、どのように変わっていくことが求められているのか。
120年以上の歴史を持つカゴメの人事最高責任者として、数々の人事改革を実行してきた有沢氏に、組織と個人の成果を最大化するための「生き方改革」についてお話をいただいた。

講演の中では「"働き方改革"は会社側の論理。個人においては"暮らし方改革"。両方を合わせた"生き方改革"を推進することが大事。」「あるべき働き方として、個人の価値観に応じた多様な働き方を選択できること、自分のキャリアを自分で決められることを企業としては目指すべき。」などの意見が出た。

参加者からは「リーダーシップは勝つことを目的とするばかりではない、環境に影響を与えるものという言葉に勇気づけられました」「自分は特別ではないと自覚することで、周囲を俯瞰的に見られるようになることが新鮮だった」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

有沢 正人

カゴメ株式会社 常務執行役員CHO(最高人事責任者)

1984年に協和銀行(現りそな銀行)に入行。銀行派遣により米国でMBAを取得後、主に人事、経営企画に携わる。
2004年にHOYA㈱に入社。人事担当ディレクターとして全世界のHOYAグループの人事を統括。全世界共通の職務等級制度や評価制度の導入を行う。また委員会設置会社として指名委員会、報酬委員会の事務局長も兼任。グローバルサクセッションプランの導入等を通じて事業部の枠を超えたグローバルな人事制度を構築する。

2008年にAIU保険会社に人事担当執行役員として入社。ニューヨークの本社とともに日本独自のジョブグレーディング制度や評価体系を構築する。2012年1月にカゴメ㈱に特別顧問として入社。カゴメ㈱の人事面でのグローバル化の統括責任者となり、全世界共通の人事制度の構築を行っている。
2012年10月より執行役員人事部長に就任。
2018年4月より常務執行役員CHO(最高人事責任者)となり国内だけでなく全世界のカゴメの人事最高責任者である。

西 恵一郎

グロービス経営大学院 教員

早稲田大学卒業。INSEAD International Executive Program修了。三菱商事株式会社に入社し、不動産証券化、コンビニエンスストアの物流網構築、商業施設開発のプロジェクトマネジメント業務に従事。B2C向けのサービス企業を立ち上げ共同責任者として会社を運営。グロービスの企業研修部門にて組織開発、人材育成を担当し、これまで大手外資企業のグローバルセールスメソッドの浸透、消費財企業のグローバル展開に向けた組織開発他、多くの組織変革に従事。グロービス初の海外法人を立上げ、現地法人の経営を行う。現在はコーポレート・エデュケーション部門マネジング・ディレクター兼中国法人の董事を務める。講師はグローバル戦略、リーダーシップ、アクションラーニングを担当。 日系商社 香港法人の外部顧問。経済同友会の中国委員会副委員長(2018 、2019、2020)。