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投稿日:2022年04月08日

投稿日:2022年04月08日

サイバーエージェント式若手育成メソッド~活躍する若手を生み出すしくみとは~曽山哲人

曽山 哲人
株式会社サイバーエージェント 常務執行役員CHO

モデレーター

田久保 善彦
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

「若手が育たない」という悩みを抱えている企業は多いのではないだろうか。

コロナ禍やVUCAの時代において、環境変化や未曾有の危機にスピーディに対応できる、より柔軟組織が求められている。そのためには自らの頭で考え意思決定できる、すなわち「自走できる若手」が欠かせない。サイバーエージェントの人事部門のトップとして、多くの若手と接してきた曽山哲人氏は「『育てる』のではなく『育つ』しくみをつくり、自信を持たせ、若手が自走する環境を整えることが必要」と話す。

講演の中では「最強の人材育成スキルは『抜擢』、抜擢とは期待をかけて任せること」「『決断・失敗・学習』のサイクルを自分で回せる社員を育成するには、強制ではなく、本人の主体性を引き出すことが大切」などの意見が出た。

参加者からは「日々の業務の中で、後輩や部下が働きやすいようにフォローしているつもりだったが、今後はそれぞれの考えや判断を引き出す進め方をしようと思った」、「期待をかけることの大切さ、年上部下の巻き込み方、成長意欲へのアプローチなど、日々の悩みに直結し明日から実践できる話が多く、とても有意義な時間だった」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

曽山 哲人

株式会社サイバーエージェント 常務執行役員CHO

上智大学文学部英文学科卒。高校時代はダンス甲子園で全国3位。 1998年に株式会社伊勢丹に入社し、紳士服の販売とECサイト立ち上げに従事。

1999年に当時社員数20名程度だった株式会社サイバーエージェントに入社。
インターネット広告事業部門の営業統括を経て、2005年人事本部長に就任。 現在は常務執行役員CHOとして人事全般を統括。

キャリアアップ系YouTuber「ソヤマン」としてSNSで情報発信しているほか、「若手育成の教科書」「クリエイティブ人事」「強みを活かす」などの著作がある。

モデレーター

田久保 善彦

グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ系・思考系科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、経済同友会・新産業革命と社会的インパクト委員会副委員長(2016年度)、新産業革命と規制・法制改革委員会 副委員長(2017、2018年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。

 著書:『ビジネス数字力を鍛える』(ダイヤモンド社)、『社内を動かす力』(ダイヤモンド社) 共著:『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』、『これからのマネジャーの教科書』(東洋経済新報社)、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』(ダイヤモンド社)ほか多数。