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投稿日:2021年09月17日

投稿日:2021年09月17日

「進化思考」- 生物の進化から学ぶ、激動の時代を切り拓く創造的発想法~NOSIGNER太刀川英輔

太刀川 英輔
NOSIGNER代表 / 進化思考家 / デザインストラテジスト / JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)理事長 / 慶應義塾大学特別招聘准教授

モデレーター

田久保 善彦
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

新型コロナウィルスによるパラダイムシフトの真っ只中、未来を切り拓く鍵となる「創造力」について、デザインストラテジスト、NOSIGNER代表 太刀川 英輔氏は、「創造性は天才だけに許された特別な能力ではなく、本来、誰もが持っているもの」と話す。

これまで生物は地球誕生から何度も絶滅の危機を迎えてきたが、変異と適応によってそれを乗り越え、進化してきた。本セミナーでは、その生物の進化を構造的に紐解き、「創造」という営みに適用する思考法「進化思考」について、お話いただいた。

講演の中では「創造性は文明の根源。変異と適応の繰り返しという進化のループが創造性を生む」「進化する(イノベーションを起こす)には、エラーを起こす力とエラーの中から本質を選び取る力が大事」などの意見が出た。

参加者からは「生物の進化では、変異の中で上手く自然界に適応したものだけが残っている。失敗を許容することに対して、もっと大胆になりたい」「誰でも創造性を高めることができると認識でき、前向きな気持ちになれた」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

太刀川 英輔

NOSIGNER代表 / 進化思考家 / デザインストラテジスト / JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)理事長 / 慶應義塾大学特別招聘准教授

創造性を生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、様々なセクターの中に美しい未来をつくる変革者を育てることで、創造性教育の更新を目指す広義のデザイナー。デザインで美しい未来をつくること、自然から学ぶ創造性教育で変革者を育てることを軸に活動を続ける。プロダクト、グラフィック、建築などのデザイン領域を越え、次世代エネルギー、地域活性、SDGs等を扱う社会的意義の高い数々のデザインプロジェクトの戦略を描き、成功に導く。これまでに100以上の国際賞を受賞し、多くの国際デザイン賞の審査委員を歴任。主なプロジェクトにOLIVE、東京防災、PANDAID、2025大阪・関西万博日本館基本構想など。著書に『進化思考』(海士の風、2021年)、『デザインと革新』(パイ インターナショナル、2016年)がある。

モデレーター

田久保 善彦

グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ系・思考系科目の教鞭を執る。経済同友会幹事、経済同友会・新産業革命と社会的インパクト委員会副委員長(2016年度)、新産業革命と規制・法制改革委員会 副委員長(2017、2018年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。
著書:『ビジネス数字力を鍛える』(ダイヤモンド社)、『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)
共著:『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』、『これからのマネジャーの教科書』(東洋経済新報社)、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』(ダイヤモンド社)ほか多数。